2日目の観光が始まります。朝から降っていた雨はまだ上がりそうにありません。宿から歩いて納涼山に開けられているトンネルを抜けて歩きます。
30分ほど歩いたところに連珠ダムというのがあった。何故このダムを見に来たのか意味不明でしたので写真はありません。でも、この写真は意味ありなんです。正面に見えている若々しい芽吹きを見せている大木が島固有種の県の花、県花「ムニンヒメツバキ」なのです。その新芽の美しさは後刻ご紹介しますが、5~6月にかけてこの木一面に白い花をつけるとのことです。
小雨の中を引き返しています。そして自動車で次の目的地に向かいます。
車窓でパパイヤの木を見たり、山の中での塩づくり小屋など見ながら巽道路の終点、通称「岩山」と呼ばれているという山への登り口にやってきました。そこは森林生態系保護地域とされていて、種子除去などのため諸々の所作が待っていました。まず靴底をきれいにします。左にかかっているブラシでしっかり泥など落とし、お酢をスプレーします。このお酢はカタツムリを守るためにプラナリアを殺すためなのだそうです。プラナリアってなんだい。と調べてみた。切り刻んでもそれぞれが再生してくるという奇妙キテレツなやつだ。コヤツをご存じない方は是非調べてみてください。動画面白いですよ。
説明している部分をトリミングしてみました。このように書かれています。
筒に入れるその5色の石がこれです。
さらにガイド氏が持っているローラーでズボンに付着している悪者を除去するのです。
そして岩山に向かいます。
「落っこちないように気をつけてね」ここに身を隠したのか、中に入って戦おうとしたのか。戦時中に掘られたものでしょう。幸いなことに父島では地上戦はなかったといいますが、こんな「たこつぼ」がいくつかありました。
こんな山の中に、何のために積んだのでしょうか。これも戦跡なのか、こんな石垣もありました。
これも固有種らしい「ムニンネズミモチ」の花だとの説明。年を越すころには黒い実になるといいます。
小笠原固有種の「オガサワラクチナシ」
特にどうってことないんですが、山頂からの眺めはこれです。
山肌に白っぽく見えている木々は「ノヤシ」っていうらしい。これも小笠原固有種だという。
山の上で強風に耐えられなかったのか、素直に育っていません。県木「タコノキ」にパイナップルみたいな実がついている。
この実は食べられないことはないけれど、不味いそうです。何かにかじられたらしき跡がある、確かオガサハラオオコウモリと聞いたつもりですが、自信はありません。
こちらが「ムニンヒメツバキ」の芽吹きの様子。光線のさし方によってはまるで花が咲いてるみたいです。