これもNHK「世界・わが心の旅」から。動物学者の河合雅雄さん78歳、録画したPCで見ていた(2001.11.17放送、2005.10.4再放送)。小学校のころ狼王ロボのあらすじをそのまま読書感想文にしたことがあったっけ。以下DVDから実況記録?これじゃ今でも進歩なしかとも思うが、その次につながるところもあるし...
うちのゲンちゃんはジャッカルの子孫かな、オオカミの血もあるのかな?イヌ(犬)は、イヌ科の動物。ネコ目イヌ科イヌ属に分類される...ジャッカルからだよというローレンツKonrad Lorenz先生は動物行動学。最近の分子系統学的研究では1万5千年以上前に東アジアでオオカミから分化した、イヌの野生原種はタイリクオオカミ (Canis lupus)の亜種のいずれか、イヌのDNAの組成はオオカミとほとんど変わらないとのことだ。新参者の猫なんて、ツイこないだ紀元前2500年エジプト第5王朝あたり、やっとお友達に。ようやくヨーロッパに現れたのが紀元1世紀と、プルタルコスPlutarchosが記録。猫以前のヒトのお友達は「イタチ」。
さて、河合雅雄さんは、日本猿、ゴリラ、猿から人間への進化の謎を研究。日本モンキーセンタや京都大学霊長類研究所設立、霊長類学の基礎をきずいた。いま、子供向けの動物記を書いている、ウサギ、かわうそ、ゲラダヒヒを書いた、次は明治時代絶滅したオオカミを書く。元気なうちに野生のオオカミを見ておきたい。
絵も内容もすばらしい「シートンの動物記」、初めて読んだ大学院生28歳が昭和27年。以後、時間がつくれず50年がすぎた。学問の先輩の足跡をたどってみたい...と。
アーネスト・トンプソン・シートンErnest Thompson Seton。イギリスで生まれカナダで育ったシートンは、広大な北米大陸を旅しながら野生動物に何を感じ何の動物を見たのだろうか。
かれが野生動物の生息を調べたイエローストーン国立公園Yellowstone National Parkは日本の四国の半分もある広さ、1867年世界で初めての国立公園に。60種類の哺乳類が生息、おとぎの国だ、大型の鹿エルクは縄張り持ってメスを呼ぶ、メスも遠くで応える、ほら!
カランポーのオオカミ王、ロボ :Lobo : The King of Currumpaw。シートンが34歳で書いた。ロボが率いる群れは毎晩家畜を襲い、毒薬わなを全て見破る。先に捕らえ殺した愛妻ブランカを使って足跡を作っておびき寄せる。命を落としても救いたいオオカミの家族愛...逆手にとってロボをわなにかけてゆく人間の非情さ、ロボはブランカのにおいを追ってついに罠にかかってしまう。最期まで尊厳を失わないロボ...
(そしてロボを獲ったシートンは、自分の残酷さに気づく...)
この日の朝、野生のオオカミは簡単に見られない。
「これは、たぶんバッファローのフンでしょうね、動物が残していったサイン、持って帰ってナニ食べているか調べる、われわれは『ウンコロジー』と言ってるけどね!」イェローストーンでもバッファローは25頭まで減った1950年、繁殖に乗り出す、今では園内に4000頭。
20世紀、動物達は次々と姿を消した、シートンはその保護を訴えた。鳴き声をまね、絵を描いた。図鑑の挿絵、画家としても高い評価、メスのコヨーテの流れるような毛、馬の解剖図、筋肉、骨、を知り尽くした上で絵を描いた。
1920年代に録音した、シートンの肉声が聞けた。
フクロウ、そして、オオカミの遠吠えのまね。「わ~~~ぉ、うわ~~~~」
オオカミは1920年代までは北米いたるところ生息していた、開拓で動物が減り家畜を襲う。60年前には、アラスカカナダ以外で絶滅。1995年、カナダからの14頭をイェローストーンに放す。天敵のいないオオカミはようやく150頭までになった。
群れを40倍望遠鏡で捉えた、野生のオオカミ、あれですよ!今何か食べてるなあ、おおきな立派なオオカミですよ、8頭の群れ。狩りに行く前に、朝起きたばかりの子どもの面倒を見ている...4匹の子供達が遊んでいる、今リアルに見て、書く心の準備が固まってゆくような...人間が立ち入ることのできない...ここで見れるのが穏やかな暮らしかた、これが彼らの生活ですね...
シートンは70歳でニューメキシコサンタフェに落ち着き、以後の16年を過ごす。学校の跡が残っていた。先住民の祈りの絵に自然と動物を一緒に生きる先住民の暮らしが...1910年、アメリカにボーイスカウト設立初代団長、子どもの教育にも力を注いだ。
**********
「カランポーのオオカミ王 ロボ アーネスト・T・シートン 作・絵 今泉吉晴訳 福音館書店 ISBN4-8340-0628-X」
「ゑれきてる」科学と技術の未来を、人間と社会の視点から考える
wikipedia「犬」「猫」
「人イヌに会う コンラート・ローレンツ/小原秀雄訳 至誠堂選書 ISBN4-7953-0208-1」
うちのゲンちゃんはジャッカルの子孫かな、オオカミの血もあるのかな?イヌ(犬)は、イヌ科の動物。ネコ目イヌ科イヌ属に分類される...ジャッカルからだよというローレンツKonrad Lorenz先生は動物行動学。最近の分子系統学的研究では1万5千年以上前に東アジアでオオカミから分化した、イヌの野生原種はタイリクオオカミ (Canis lupus)の亜種のいずれか、イヌのDNAの組成はオオカミとほとんど変わらないとのことだ。新参者の猫なんて、ツイこないだ紀元前2500年エジプト第5王朝あたり、やっとお友達に。ようやくヨーロッパに現れたのが紀元1世紀と、プルタルコスPlutarchosが記録。猫以前のヒトのお友達は「イタチ」。
さて、河合雅雄さんは、日本猿、ゴリラ、猿から人間への進化の謎を研究。日本モンキーセンタや京都大学霊長類研究所設立、霊長類学の基礎をきずいた。いま、子供向けの動物記を書いている、ウサギ、かわうそ、ゲラダヒヒを書いた、次は明治時代絶滅したオオカミを書く。元気なうちに野生のオオカミを見ておきたい。
絵も内容もすばらしい「シートンの動物記」、初めて読んだ大学院生28歳が昭和27年。以後、時間がつくれず50年がすぎた。学問の先輩の足跡をたどってみたい...と。
アーネスト・トンプソン・シートンErnest Thompson Seton。イギリスで生まれカナダで育ったシートンは、広大な北米大陸を旅しながら野生動物に何を感じ何の動物を見たのだろうか。
かれが野生動物の生息を調べたイエローストーン国立公園Yellowstone National Parkは日本の四国の半分もある広さ、1867年世界で初めての国立公園に。60種類の哺乳類が生息、おとぎの国だ、大型の鹿エルクは縄張り持ってメスを呼ぶ、メスも遠くで応える、ほら!
カランポーのオオカミ王、ロボ :Lobo : The King of Currumpaw。シートンが34歳で書いた。ロボが率いる群れは毎晩家畜を襲い、毒薬わなを全て見破る。先に捕らえ殺した愛妻ブランカを使って足跡を作っておびき寄せる。命を落としても救いたいオオカミの家族愛...逆手にとってロボをわなにかけてゆく人間の非情さ、ロボはブランカのにおいを追ってついに罠にかかってしまう。最期まで尊厳を失わないロボ...
(そしてロボを獲ったシートンは、自分の残酷さに気づく...)
この日の朝、野生のオオカミは簡単に見られない。
「これは、たぶんバッファローのフンでしょうね、動物が残していったサイン、持って帰ってナニ食べているか調べる、われわれは『ウンコロジー』と言ってるけどね!」イェローストーンでもバッファローは25頭まで減った1950年、繁殖に乗り出す、今では園内に4000頭。
20世紀、動物達は次々と姿を消した、シートンはその保護を訴えた。鳴き声をまね、絵を描いた。図鑑の挿絵、画家としても高い評価、メスのコヨーテの流れるような毛、馬の解剖図、筋肉、骨、を知り尽くした上で絵を描いた。
1920年代に録音した、シートンの肉声が聞けた。
フクロウ、そして、オオカミの遠吠えのまね。「わ~~~ぉ、うわ~~~~」
オオカミは1920年代までは北米いたるところ生息していた、開拓で動物が減り家畜を襲う。60年前には、アラスカカナダ以外で絶滅。1995年、カナダからの14頭をイェローストーンに放す。天敵のいないオオカミはようやく150頭までになった。
群れを40倍望遠鏡で捉えた、野生のオオカミ、あれですよ!今何か食べてるなあ、おおきな立派なオオカミですよ、8頭の群れ。狩りに行く前に、朝起きたばかりの子どもの面倒を見ている...4匹の子供達が遊んでいる、今リアルに見て、書く心の準備が固まってゆくような...人間が立ち入ることのできない...ここで見れるのが穏やかな暮らしかた、これが彼らの生活ですね...
シートンは70歳でニューメキシコサンタフェに落ち着き、以後の16年を過ごす。学校の跡が残っていた。先住民の祈りの絵に自然と動物を一緒に生きる先住民の暮らしが...1910年、アメリカにボーイスカウト設立初代団長、子どもの教育にも力を注いだ。
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「カランポーのオオカミ王 ロボ アーネスト・T・シートン 作・絵 今泉吉晴訳 福音館書店 ISBN4-8340-0628-X」
「ゑれきてる」科学と技術の未来を、人間と社会の視点から考える
wikipedia「犬」「猫」
「人イヌに会う コンラート・ローレンツ/小原秀雄訳 至誠堂選書 ISBN4-7953-0208-1」
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