Storia‐異人列伝

歴史に名を残す人物と時間・空間を超えて―すばらしき人たちの物語

記憶する皮膚 ー 真紀子展

2014-07-27 16:44:31 | 音楽・芸術・文学


八重洲南口、なぜか東京まで来て牛タンたべて、出るとモウ~、モワ~、モア~ 35度?すこしはこぎれいになったようだけど、コンクリートジャングル。
(来週、この辺で楡の会・東京でのクラス会やるはずだな、読売巨人軍社長になっちゃったのもいるぜ)
おやじもいけばいいのに
(こっちは、いなかで、その日は徹夜だよ・・・)
・・・・

急に土曜日がいいと言われた、
2014.7.26(土)東京の若手作家の個展に行ってきた。そうか日曜は休みなのだ。

  

京橋あたり、大通りから少し入ると画廊や美術商のお店があちこちにいっぱいあるんだ、はじめて気づいた。
新しいガラスジャングルのビルでは、ずいぶんと緑を植え込んだり見かけはいい。でも外の熱気には、とてもじゃないけどかなわないな・・・

 

 


佐竹真紀子展 「記憶する皮膚」 
SATAKE Makiko 
"Skin Remembering"
2014.7.21(月・祝)‐8.2(土) 日曜日休廊 10:30-19:00(最終日18:00)

この画廊の佃さんが発掘してくれたようだ。ギャルリー東京ユマニテでのすばらしい、あたたかいご紹介を、

>>>
「画廊からの発言 新世代への視点2014」は、銀座・京橋を中心とした12画廊の共同開催による展覧会で、各画廊が推薦する若手作家の個展を同時期に開催する企画です。ギャルリー東京ユマニテは佐竹真紀子(さたけ・まきこ)を紹介いたします。・・・・

佐竹の作品でまず目を引くのは、その鮮やかな色彩です。画面上の一本の線のなかに、実に多くの色がひしめいています。目を凝らすと、それは描かれた線ではなく、削り取られる事であらわになった色の積層の断面である事に気が付きます。支持体全体にアクリル絵具を一色ずつ層になるように塗り重ね、その色層を削りイメージを描き出すユニークな手法で制作されています。
時に色層は切り込みに沿ってめくれ、皮膚のように生々しく支持体から垂れ下がります。本来見る事のない絵具の裏側があらわになり、色層をまとっている隠された内面への興味をかきたてます。あるいは、今まとっている色を脱ぎ捨て、新しい何かへ変化しようとする姿かもしれません。
宮城県出身の佐竹は、東日本大震災を挟んで過去と現在を行き来するように、自身の記憶と体験をもとに制作しています。それは鮮やかな色彩で、悲しみを覆い隠しているだけなのかもしれません。しかし、目をそらさず向き合い続ける姿勢からは、前に進もうというという意思と、未来への希望が感じられるのです。・・・

<作家コメント>
皮膚は誰もが持ち合わせている境界線である。
本当のことが知りたくて手を伸ばしても、それが目に見えているのか、あるいは内包されているのか、所在はわからない。
ただ指先に残る記憶を頼りに探していく。

<<<<

ボクは目立たないように、( )の中にいることにしよう。

(う~ん、へやぜんたいで、なんか表現してるようだな・・・インスタレーションとかいう)
去年亡くなったおばあちゃんの、なんかかな、手触りというのか・・・あっ、触っちゃだめ・・・
 

マフラーもずいぶんあったでしょ・・・
(そうだ、般若もいいな、あったな・・・お棺の中には般若心経も彫ってある・・・
   

(洋服もなんと彫りもの、初めて見た、なんということだろう!割れたら一巻の終わりだ・・・)

ワンピースは一ヶ月ぐらいかかったかな・・・
(去年ロンドンにも行ってきたトルソー、これいいね、題は「彫りもの」。買い手つけばいいけど、なくなるのももったいないなあ・・・小品はそこそこ売れているみたいだ・・・)
  

 

                

 

ギャラリーの才媛佃さんに「オチャしてきます」とことわって、いったんそとにでた、うわ~、モワ~モワ~
そそくさと、上島珈琲カフェに飛び込んだ。若手作家は、コーヒーよりも、まだこれであった。


特待生受かったよ、ほらケータイへ通知、こんだけもらえる・・・
(えらい、オヤが甲斐性ないからなあ・・・)
兄貴、タスケは元気?
(水晶体入れ直すまで見えないようだけど、友達とどっかいったりしてるよ、ずっと病院よりはいいかもな・・・)
(タスケはたいしたもんだ、真紀子が3年生ぐらいまでもつかと思ってたんだけど・・・と、ネコパンチ画像をみせた、春樹さんに捧げたおまけ画像だ。)

かわいい、たすけちゃん・・・けど、春樹?ふるいわ、海辺のカフカ、スプートニクの恋人・・・あの人のは、さいご彼女みな消えちゃうのよね・・・
(あれれ、オレはいまごろよんでるんだけどな・・・(こいつ高校生で読んでたか・・・))

あの画廊は地下2階でガラケー電波こないの、ワイファイならいいけど・・・
(俺なにやってるかというとLTEだぜ、そうか中途半端か、画像ならもっと大きいのだしな・・)

赤べこ、うちにあったはずよ、さがしといて、秋に会津というか喜多方ですこしだけ展示するのよ。
今だと暑~い暑い、とウルサイからお母さんは、そんとき来ればあ、あなたがたどっちもちゃんとやること考えて来なさい、おつきあい疲れるわ・・・

ちょっと寄ってゆく画廊あるのよ・・・
(これはこれは、作家さんはムスメも初対面だがなんと宮城野高校の先輩であった。とっしょりはカバンもそのへんにおいて座ってたら、あとで、ムスメに叱られた。)
ああいうところは、真剣な場所なの、わかった?あたしのとこでも、ズボン下げて直したりして、ったく、もう!・・・

 

(ということで、あすやることも思いつかないし国分寺行くのも仙台帰るのも同じぐらいだろ、とんぼ返りにする。)
八重洲南の近くの福島県のアンテナショップ、彼女は「八重たん」とかなにかを買った。(作家は消費税の端数は払った)
(今晩は隅田川の花火らしい、もう人ごみはいい・・・築地がいいんけどな、駅のどっかで寿司でも食おうや・・・) 

 

ーーー夜中、帰り着いてからーーー
赤べこ、そんなもの、あったかしら・・・と若手作家の古手の母親。え?、こんど会津で?きいてないわ・・・コメオクレっていうから、野菜と一緒に送っといたけど・・・

(打ち出の小槌背負ったゴテゴテ赤べこしか見つからない・・・、まあ、塗られて彫られてしまうのだろうけど・・・)

 

コメント (2)
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Re: カンガルー通信

2014-07-22 23:01:45 | 音楽・芸術・文学

やあ、あまり元気ではないですよ!

長距離走者のことをメモってからひと月、こちらは生産的なことやいろんな事態が良くなることはなにひとつなく・・・むろんやらねばならぬことも多々あり淡々とこなしはするのですが、やれやれ、これが口には出さない口癖になってしまいました。 

そんな梅雨空の日々のなか、おお、これは面白い小説と作家だと、いたく感じ入るところがあったので、村上春樹さんのツンドクの山を切り崩してました。この返信などはまさに雑文でしょうね。

さて、このあいだまでのツンドクの山は、あらかた崩したのに、べつな山ができてしまった。(どんどん増えて・・・あとは翻訳ものかなあ 2014.8.12追記)

1973年のピンボール(1980)
回転木馬のデッド・ヒート(1985)
ダンス・ダンス・ダンス(1988)
遠い太鼓(1990)
雨天炎天(1990)
国境の南、太陽の西(1992)
やがて哀しき外国語(1994)
夜のくもざる(1995)
素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (村上訳)(1997)
アンダーグラウンド(1997)
辺境・近境 & 写真篇ー松村映三plus 春樹(1998)
象の消滅 短篇選集1980-1991」(2005)
意味がなければスイングはない(2005)
The Catcher in the Rye 村上春樹訳(2006)
ニューヨーク発 24の短編コレクション めくらやなぎと眠る女」(2009)
夢をみるために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009 (2010)
ねむり イラスト/カット・メンシック(2010)
おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2(2011)
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3(2012)
パン屋を襲う イラスト/カット・メンシック(2013)
恋しくて Ten Selected Love Stories 村上春樹編訳(2013)
女のいない男たち(2014) 

こうなると、アソビのない文庫本よりダンゼン単行本がいいね、でもこれじゃ地震来たらまたぐちゃぐちゃだ。短編集、新潮社の米国版逆輸入(?)のペーパーバックもどきの本の作りもいいなあ。それと、カット・メンシックさんのイラスト入りの本も素敵だ。 

短編では、Family affair、とか、A folklore for my generation なんかが印象に残りましたよ。なにかかにかは沈殿するのですが、直前健忘症というのか、あったはずの新鮮な感想はあらかた忘れてしまった、まああとでまた読めばいいや、完走を目指そう。「ノルウェイの森」を書いた頃の海外暮らしのこと、「遠い太鼓」も面白い、これはいまながめてるから書ける。春樹さんは、集中力と目的意識というのか、そうだよなあ、たいしたもんです、40歳を前にしてのあのへんがロングランでのスタートだったのかな・・・手書きで第二稿900枚書き直す、これは精神活動というよりすごい肉体労働だ!敬意を表して「ノルウェイの森」はそのうち単行本に切り替えるので、まあ乱文は許してね。

これは、うちのカンガルーッ子です・・・マタタビなめてソラを飛びます・・・

  

 

============

めくらやなぎと眠る女

クリエーター情報なし
新潮社

 

「象の消滅」 短篇選集 1980-1991
クリエーター情報なし
新潮社

 

パン屋を襲う
クリエーター情報なし
新潮社
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