滋賀県近江八幡市の「奥村佃煮」はこのほど、ニゴロブナのオスの腹にチーズを詰めて発酵させた「ふなずし」の発表会を、東京・日本橋にある県の情報発信拠点「ここ滋賀」で開いた。9月26日(木)から滋賀県内で販売を始める。
「ふなずし」の材料となるニゴロブナは腹に卵があるメスが圧倒的に好まれ、オスは捨てられることもある。ニゴロブナ自体の漁獲量が低迷する中、オスをもっと活用しようと開発に乗り出し、3年前から試行錯誤してきた。
開発した商品は、ニゴロブナを炊いた白米に漬ける「飯漬け」にする際、オスの腹に白米ではなくチーズを詰めて1年間熟成させた。ふなずしにチーズのこくが加わり、まろやかな味に仕上がったという。
販売は近江八幡市にある自社店舗「遠久邑(おくむら)」で、100g 3240円。
<京都新聞より>