硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

陽気に誘われ寺巡り

2013-03-19 23:52:02 | 奈良
去る日曜日は、陽気に誘われて、妹と奈良の寺巡りへ。

奈良のお寺、さんざん行っているようで、実は行っていないところもたくさんあります。
そこで、今回はそういうお寺を中心に観てきました。

まずは、帯解周辺の「正暦寺」。
平安期の、正暦年間に創建されたから正暦寺、なんですね。
一条天皇の時。
もともとはものすごく大きなお寺だったそう。

人形供養で有名なので、ちょうど供養に来られている人がおられました。
それから、清酒発祥の地としても知られているそうです。

お次は「弘仁寺」。
創建は平安初期です。

けっこう大きいお寺なんですけど、お寺の入り口は無人で、
「拝観志200円入れてください」とか書いてお賽銭箱みたいな箱だけ
置いてあるあたりが暢気で奈良らしい(笑)

算額があるんですね、ここ。
2カ所のうち、本堂ど真ん中正面は見つけたけれど、もうひとつはわからなかった…
…調べてから行けばよかったですね。
ただ、残念ながら、何が書かれているのかはよくわからなかったです。
薄くなってて。

2カ所拝観したところで、奈良きたまちまで移動して、
「ス マガザン」でランチ。
とっても美味しいカジュアルフレンチのお店です。オススメ☆
このコスパは奈良ならではだと思います。

お腹がいっぱいになったら、「新薬師寺」へ。
意外なことに、行ってなかったんですよ、ココ。
場所が微妙に奈良駅から離れているので、足をのばすことがなくて。

境内に一歩入って「おお!」と思わせるのは本堂。
天平期の建物だあ~!
代表選手は唐招提寺ですけれど、建て方というか形が同じ。
大好きです。

本堂の中は、有名な仏像がズラリ。
本尊の薬師仏、天平仏の割には目が大きいなと思ったら、
眼病関係で信仰を集めているそうです。なるほど。
十二神将も圧巻でした。塑像でこの精巧さ。すごいなあ~。

ラストは「白毫寺」。
高円山の麓にあるのですが…かなり登ります。

このお寺、想像していた以上に「椿の寺」。
残念ながら、五色椿はまだ早かったのですが、それでも
いろいろな種類の椿が咲いていました。

そして、こちらも仏像は必見。
本堂の中の阿弥陀三尊も素敵だし(特に倭坐りの両脇侍)、
宝蔵の中の仏像は本当に見事です。
鎌倉期につくられた閻魔王ほかの地獄の王たちや
地蔵菩薩が何とも素晴らしくて。
うーん、やっぱり奈良の仏像は見応えあるなあ。


それから、拝観不可なので門の前までですが、帰りがけに
帯解の「円照寺」も見に行ってみました。
三島由紀夫の「豊饒の海」に出てくる月修寺のモデルになったお寺です。

門構えだけですけれど、すごい気品!
すごくきれいで、洗練されているんですよ。
中に入れずとも、行ってみて良かったです。


ともかくも、満足な1日でした。
また、あちこち行ってみたいと思います。