oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

光以上の光を

2022-04-13 22:53:04 | 内なる煌めき
宇宙量子論を都合よく理解するなら
意識・願望が無意識に支えられて
行動を起こし
実現に向かう
その際
「なんとなく」がポイント

太陽の光が朝あなたに届くようなら
宇宙の真実の粒子はもっと強くあなたの心の中に雨のように降り注いでる

良いものの上にも悪いものの上にも降り注ぐ雨のように
それは硬い岩盤も鉱物の中をも突き通す

発光の源を受けているという事実は
つらい現実をもう一度見直せる
可能性のイメージ
太陽が水面に浮かび上がっているような





yatcha john s. 「 光以上の光を 」


ミーターの大冒険 エピローグ 16 「ハニスの弱点か?」

2022-04-13 21:43:51 | ミーターの大冒険
16 ミーター君、そこが重要だと、思うよ。俺は、その政治能力の限界を感じるんだよ。情報収集にかけてはターミナス一を自負するんだがなぁ!アルカディアさんのようには、うまく振る舞えない。なんたって彼女は政府から絶大な信頼を寄せられていたからなあ。それなのに、あの時の全権大使以外、政府の要職にはついてない。ここだけの話し、彼女はあのプリーム・パルヴァーの孫であったのにもかかわらず、一切、最後までその秘密を公には出してない。なんたるご人格なんだ。感服しっぱなしだ。

 ハニスさん。それについてはですね、彼女の秘密というものがあるんです。やはり「ベイタ文書」のサルヴァー・ハーディンの項を熟知していました。ハーディンの能力の秘密は、なんと言っても、人間社会と未来を透視する目だったと、僕に教えてくれていました。つまり相手の弱点を利用するという技法。
 ハーディンは、第二ファウンデーションのこと、銀河トランター帝国の歴史、ハリ・セルダンの「心理歴史学」をよく理解していたにもかかわらず、一切口外しませんでした。
 それと「孫子」という兵学、「呉越同舟」とかいう物語まで知ってたと語ってくれました。

 ミーター君。そのことは聞いている。ガール・ドーニックの奥さんのベリスさんは、おとなしい方で、穏やかな反面、隣の子であるサルヴァーを大事にして、兵法を伝授してたなんて、驚きを通り越している。
 その極意とやらを俺はマスターできるだろうか?

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』 エピローグ 16 「 ハニスの弱点か?」

Photo ∶夏の夜空を焦がすシューティングスター。ミーターMeeter は、この英語Meteor からとられている。


ミーターの大冒険 エピローグ 19 「感能力に勝るものとは?」

2022-04-13 05:06:57 | ミーターの大冒険
19 よくぞ来てくれました。かねてより、あなたにお会いしたいと思っていた矢先でした。
 あなたや、ミーターというちょっとだけ例のチックタックより生意気な機械にとっても、オリンサスさんのことは、残念でした。
 
 生意気なチックタックねえ!ミーターが聞いたら湯気を出して怒るな。
 君があのルイス・コンパーの息子だとは、尚更だ。君のその風貌でわかるよ。コンポレロン人特有の金髪にアイシャドー。その風流な身のこなしとしぐさ。まるで話に聞くシリウス星系人そのものだ。

 それでも、なにかの因縁でしょうね。あのルイス・ピレンヌの像の下で瀕死のオリンサスさんを保護出来たことは。

 ムン・リ・コンパー君。君が彼の偉業を継いでくれると聞いて嬉しい限りだ。アルカディアもさぞ喜んでいることだろう。礼を言いたい。イフニアでの親友の息子よ!こういう縁で会うとは、奇遇過ぎる!
 君も第二ファウンデーション員だと、オリンサス爺のメモから推測するが、どうやって、ここターミナスに潜入できた?今では、あのアルカディアの父親が発明した“精神雑音発生装置”で完璧に第二ファウンデーション員を探し出し、このターミナスには潜入できないのに、君はどうやってこんな「銀河百科辞典図書館」の心臓部とも言うべき「サルバー・ハーディン紀元博物館」に勤めていられるんだ。

 ハニスさん。日進月歩というやつです。私の父は、第二ファウンデーション員の中でも、科学技術担当でした。絶えず、第一ファウンデーションの技術力を研究する部門のチーフで、その遮断装置をまた遮断する技術を生み出していました。僕はそれを利用したに過ぎません。僕は、イフニア大学でコンピュータの超高度データチップ化の博士課程を出てます。ターミナスの技術は最近、落ち込んで来ましたので、僕にとっては、格好の就職先というところです。

 ところで、君のターミナス潜入の目的とは、一体?

 第二ファウンデーションでは、「反ミュール」が頻繁に表面化して来ています。第一発言者の指令は、二つ。一つは、その反ミュールの活動状況を探ること。二つ目は、第一ファウンデーションを、我らの「最終目標」に背後から誘導して送り出すこと。第一発言者は、「今こそ第零の法則が重視されるべき」と強調されてます。

 う~む。そこまで、進んでいるとは、俺としたことが、迂闊というべきだ。君らの「感応力」を俺は、見くびっていたのかもしれない。

 ハニスさん。第一発言者は、第二ファウンデーションは、あくまでも第一ファウンデーションの陰で補助的役割に徹すべきとおっしゃっております。それに「感応力」より優れてる能力があるとも、聞いております。
 
 コンパー君、それはなんなんだ?

 「無謬の直感力」ですよ。

 なんだって!「無謬の直感力」だって!?!

 そうです。その能力は、生命体の根源とも聞いております。それについては、極めて稀に第一ファウンデーションから輩出するのです。この点では、我らは第一ファウンデーションの人々に劣るのです、ハニスさん。「天は二物を与えず」という諺もあるようにですね。

 それでも、なにかの因縁でしょうね。あのルイス・ピレンヌの像の下で瀕死のオリンサスさんを保護出来たことは。それに、あなたもコンポレロンとなにかの関係があるとも、父から聞いていますよ。
 
 ところで、君の言う我らの最終目標をどうやってお膳立てして行くのかい、ムン・リ君?君の方策というのは?

yatcha john s. ミーターの大冒険 エピローグ 19 「感応力に勝るもの?」