伸びやかな春の訪れ
君と不意にオトズレテみよう
相変わらず不協和音には違いない
君も相変わらずかわりばえしない風(ふう)で
「ちょっと待って下さい」に
相変わらず苦笑する
歳を重ねて
往く年の重みはことのほか
体の痛みに反比例して
朗らかに軽やか
小枝をきびんに跳び移る
小鳥たちのソプラノは
2オクターブ上のハ長調で
若き日のクワイアー・コーラスを思い出す
梅から桃へ
そして桜の季節への移り変わりは
砂時計を上下に回すより速いみたいだ
それでも白からピンクへ
ピンクへから黄色への加速度は
なぜかしら
僕がそもそも
時の漂流者か迷い子であるのを
おもいださせる
それとも月夜ともなれば
気を取り戻し
鳴き始めたばかりの虫のセレナーデに
心行くまでハミングしながら
ワルツでもどうかな
https://youtu.be/NpuC8d_9X0Y
yatcha john s. 「春音の迷い子」
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