New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ライオネル・ハンプトン・ジャズ・フェスティバル

2010-02-26 22:10:00 | New York
 毎年恒例のジャズ・フェスの時期がまたやって来た。これで15年目の参加になる。ジャズミュージシャンの名前が冠されたジャズ・フェスはここだけだろうから、ライオネル・ハンプトンの偉大さがつくづく判る。

 しかし、なぜ1年で最も寒いこの時期にジャズ・フェスをやるのかが未だに判らない。近隣のワシントン州やアイダホ州、カナダなどから何千人ものお客さんが来るが、それでもこの寒い時期に、というのが謎である。大雪の影響で数年前はソルト・レーク・シティで、昨年はシアトルで足止めとなり慌ててホテルを探すはめとなった。

 そして出発の朝、ニューヨークは前日からの記録的な大雪である。ニュージャージ州ニューアーク空港からシアトル行きの飛行機は、午前7時発から午後4時発に変更された。バンドの仲間がメールしていてくれなかったら、危うく朝5時に家を出るところであった。

 慌ててシアトルから目的地アイダホ州プルマンまでの便も変更しようとしたが、既に満席。そこで、午後4時発に遅延した便でシアトルまで行って1泊し、シアトルからプルマン空港へ行く便を翌日に変更する。

 3時間の時差があるから、こちらの早朝は西海岸の主催者側にとって朝の3時、起こすわけにもいかず、ホテルや飛行機の手配を自分でやるのだから大変だ。

 マンハッタンの街は雪でグシャグシャ、道を歩いているのか小川を渡っているのか判らないほどのぬかるみだらけ。しかし空港バスに乗ってリンカーン・トンネルを抜けると高速道路は除雪が行き届いていて何の支障もなく、普段より早く空港に到着。

 午後4時出発の便に乗って6時間、現地時間の午後7時(ニューヨーク時間午後10時)にシアトル着。ホテルは空港から5分なので助かった。

 私はここで泊まるが、違う空港、スポーケン空港着に変更したバンド仲間は、午後9時発の便で向かい、到着後、空港から会場までは車で3時間もかかるのだから、到着はニューヨーク時間の明け方4時だ。

 もっと要領の良いバンド仲間は、ニューアーク発便の遅延が判明した段階(前日の朝2時ごろ)で、シアトルからプルマンを、予定の昼の便から最終便に変更していて、その日のうちにプルマンに到着していた。

 なにしろ、自己責任でコンサート会場まで到着せよ、という具合いなのでした。


雪のニューヨーク