New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

田上町・椿寿荘

2010-06-17 23:45:00 | 2010年春~夏のツアー
 会津若松のホテルで北沢さんと小堀さんにサヨナラをした後、葉月さんの蔵を改造した素敵な着物のお店を訪問、葉月さんに極上のおソバや野草の天麩羅をごちそうになってから出発。

 2時間で新潟・田上町営の「豪農の家」椿寿荘に到着。豪華な造りの巨大な民家、庭先に舞台を設えて頂いての演奏会である。到着するとまずは、館長の村田さんからこのお屋敷を案内して頂いたが、その広さ、豪華さに感心する。

 コンサートは、庭に面した窓を開け放し、日本庭園をバックに演奏、お客様は40畳の部屋に座布団で、という趣向。沢山の方に、喜んでいただけたようで嬉しい。

 宿は温泉!このツアーは全く色々な宿泊先となる。


宿泊:「末廣館」温泉である、露天風呂もある。部屋も大きい。ロビーでは無線でインターネット接続が出来る。そして、何と御主人は希望すれば落語をやってくれるのである!
その名も「湯たり亭さん助」さんである。お湯と料理と落語で充実の宿。



これからここにセッティングします。館長の村田さんと


庭園をバックに演奏


お客さんは畳に座布団


暗くなると庭はライトアップされて


荘厳な門




輪島塗のトイレ




会津若松・文化センター

2010-06-16 00:17:00 | 2010年春~夏のツアー
 2日間の休みを挟んで、今回のツアーの中盤戦が開始された。朝10時に中野サンプラザを出発した我々は、午後3時に会津若松市文化センターに到着した。

 大きなコンサート・ホールにはスタンウェイのフルコンが待っていてくれた!立派なステージと広い楽屋、東北・北海道ツアーの初日であるから、とても嬉しい。

 ヴァイブの有明のぶこ、ドラムは伊藤宏樹そして三上と池田。4人がチームとなって、各自の音が出たり入ったりの音楽の会話みたいで面白かった、という感想。

 お客様も3百名以上入ったのも北沢さんを始め、実行委員会の皆様の努力の成果である。

 私が幼児期を過ごした世田谷でご近所さんだったSさんと50年ぶりで再会する。HPで私の出演を知ったとの事。私の5,6歳当時の白黒写真を持参してくださった。

 そして、演奏後の花束を下さった方は、随分前に東京で私の演奏を聴いて「仕事に疲れている自分が貴方の弾く音で慰められた」という方だった。

 今回は再会の旅だろうか?楽しみである。実行委員の皆さんと打ち上げを行い、親しく歓談する。


ピアノはスタインウェイのフルコンである


舞台袖から


打ち上げで実行委員の皆さんと記念撮影


お見送り、北沢さん、小堀さんと


おいしいお蕎麦屋さんにて


そばさし


素敵な着物姿は葉月さん


レトロな喫茶店四つ角大正館



(無題)

2010-06-14 00:11:00 | 2010年春~夏のツアー
日本全国を回っていると、色々と面白い会話に出くわす。

●新潟のレストランでの若いウエイトレスとの会話

三上「このエビは何ですか?」(寿司にのってる大きな甘エビのようなのを指して)
ウエイトレスA「ちょっと訊いて参ります。」(5分後)
ウエイトレスA「生エビ、だそうです。」(茹でたエビではない、のは確かだ)
三上「それは種類ではないね~」
ウエイトレスA「ちょっと訊いて参ります。」(3分後)
ウエイトレスB「ユウトウ・エビでございます。」(これは有頭エビ、あるいは優等エビと袋に書かれていたらしい)

 このレストランでは100円使うと1点もらえる。78万点で「軽自動車」がもらえる。7800万円使うには毎日3食5千円使ったとして、40年かかる。

 街では暑いのに長袖とレースの手袋、日傘とサングラスの女性を見かける、いっそのことモスレムの女性の黒装束にすればどうか?あれは日差し除けの役目をするという。


日光・幾何楽堂

2010-06-13 23:04:00 | 2010年春~夏のツアー
 日光「幾何楽堂」の創造的奇抜さは、行ってみないことには判らない。左右に回転する大きな扉を入ると目の前の一面のガラス戸ごしに緑の樹々が眩しい、崖っぷちから樹木を見下ろす立地条件だから、自分が鳥になったようなこの空間的開放感がすごい。

 すべて木製手造りのログハウスといってもキャンプ場の安普請とは正反対の、凝りに凝ったデザインで、古式のドアを再利用したり、太い枝がそのままの形状で取っ手に変身していたりする。オーナーの小坂氏は高度な芸術性を持つ扉の「設計家」である。

 近隣からのお客様は約90名。板の床に座り、あるいは二階から、あるいはベランダのバーで聴いて下さる。民族衣装風、モダンな洋装、粋な着物姿、と皆さんの思い思いの装いにそれぞれのライフスタイルが反映されている。聴きながら幼児も踊っていた、というのが嬉しい。

 打ち上げには、石のオーブンで焼いた手製ピザ、地の野菜の料理、お酒、そして日光の天然氷という素晴らしく贅沢な品々が並ぶ。子鹿も登場する。

 日光がこのように芸術家が集まる地域であるとは思いもしなかった。素晴らしい皆さんとの出会いであった。



縁側の向こうは崖っぷち、その向こうは森が広がる


トイレのドアと手洗い


ピアノは見たことのないビクター製


「月夜美照らす」と名づけられたテラス


月夜美照らすのカウンター




二階への階段


二階


縁側で食事


縁側でお茶を入れる三上


移動コーヒー屋さんの作品、マキアート






緑の背景をバックに演奏


夜は真っ暗になった



松本・Cafe884

2010-06-12 23:06:00 | 2010年春~夏のツアー
 糸魚川から2時間で長野県・松本市に到着。

 今日の会場はオーナーの林さんにちなんで名付けられた「Cafe884」。モダンな店内の大きなステレオ・スピーカーや真空管アンプからオーナーのオーディオへの傾倒振りがうかがわれる。それもそのはず、ここはサウンドパーツの水谷さんご推薦の場所である。

 アップライトだが良い音なのは、室内が音楽を聴くように設計されているからだろう。

 三上のNY時代の友人、Aさんが娘さんとお孫さんと一緒に来てくれた。住まいの宝塚から車で5時間かかった、との事。演奏にあわせてその3歳のお孫さんが踊っているのが微笑ましかった。

 音楽好きの方々が多く、ノリノリの雰囲気での演奏となった。CDも沢山買っていただけた。

 画家でもある林さんから自筆のジャズマンの絵を寄贈された。これは嬉しい宝物である。


CAFE884の門


CAFE884外観