New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

愛媛宇和町・池田屋

2012-10-04 23:07:00 | 2012年秋のツアー
 朝、早起きをしてホテルの自転車を借り高知城へ向かう。天守閣の上方に白い月が綺麗だ。この急な石段を毎日登って登城した武士は、すし詰めの電車で通う現代のサラリーマンと同じ心境だったのかも知れない。

 この城主は、世襲する子孫がどんなに愚かでも家臣団によって統治が出来るような機構体制を整えておいたのだろう。首相の首のすげかえでも日本の運営に大して差が生じない現代社会のあり方と変わっていない。

 四国から3時間、愛媛県宇和町の池田屋に到着。江戸時代から二百年という酒蔵は一部が洒落たギャラリー&喫茶室になっている。昔のままの蔵の方も今は酒蔵としては使われておらず、仮設ステージがあってフォークコンサートや落語会が開催されたり、若者がロックコンサートに利用したりしている。

 今日の来場者はジャズ好きの方、ジャズを初めて聴くという方、3歳の子どもいて年齢層が広い。オーナー渡辺夫妻は酒屋なので、後方では生ビール、ワイン、日本酒が供され、皆さんご機嫌な様子で聴いてくださった。

 演奏後は渡辺夫人、千枝さんの手料理が並んだ。昨年ここを訪れたのは5月だったが、今回は随分と涼しい。200mという標高のせいでこの地域は寒く、冬には雪が積もるという。夏のようだった高知との気温差が激しい。


高知城と朝の月


高知から愛媛への途中、道の駅にて


池田屋のある宇和町の町並み






開演前の会場の様子


ステージ後方に積んであるのは、お酒用の木箱です


演奏中


客席の様子



高知・かるぽーと「0才からのジャズコンサート」

2012-10-03 22:38:00 | 0才からのジャズ
 真夏のような日差しの中、食事に出かける。メガネの天狗堂から100m位はりまや橋方面に歩くと「クー・ドゥ・パレーヌ」というレストランがある。仏語の店名は「鯨のしっぽ」という意味。

 小さな店内のカウンター越しに大きな鉄板、その向こうにコックさんの帽子をかぶったシェフと感じの良いウエイトレスさん(奥さんかも?)。夜も昼も千円前後で「和牛の丼」や「魚料理」が食べられる。この値段でこの美味しさ!というのが嬉しい。

 午前11時からのランチは、サラダ、スープ、パン又はご飯が付いて来る。私の選んだオヒョウ魚のソテーは、ソースの甘さと絡み合って香ばしく、美味しかった。こんがり焼けたマッシュド・ポテトも絶品。コーヒー(サービス価格で百円)を頼んで千円ポッキリだった。

 私にとって再訪したいお店の特徴「値段を上回るお得感」があるから、値段以上の満足感を与えてくれる。大切に丁寧に食べたい料理ばかりである。ちなみにTelは088-885-9119、お勧めしたい。


 今日は「0才からのジャズコンサート」。丁野さんと、丁野さんのお姉さんやお友達に会場設営や受付を手伝っていただいて、これまで大人向けの通常コンサートばかりだった高知で初めての開催。約65組の親子と、大人だけの方も10名程いて、合計140人近い人が集まってくれた。

 飛んだりはねたりする子、楽器に見入る子、横になって聴いている子、と幼児ながら様々な人格。ピアノを弾きながら眺めていると自然に顔がほころんでしまう。

 約1時間のプログラムはとても好評で、帰りにはCDもよく売れたし、「とても良かった」と声をかけてくださる方も多くいた。会場スタッフの方にも「すばらしい企画ですね」とほめてもらえてうれしい。

 夜は皆でひろめ市場に集合。かつおのたたきなどを食す。


ホテルの窓からかるぽーとが見える








ベースを気に入った子がいた




イボドラムを叩きに集まる子どもたち


はりまや橋商店街にて


ひろめ市場にて

移動

2012-10-02 22:36:00 | 2012年秋のツアー
 10時出発、高知到着は午後5時。宿泊のターミナルホテルは明日の会場の「かるぽーと」の真向かいである。広いベッドと室内、これで1泊4千円以下!お勧めだ。

 長距離バスのターミナルの向いだから騒音が?と思っていたが、全く静かである。大体あまりバスが発着していない。外の市電の音が響くのも情緒である。

 各自、自由に夜を過ごす。


愛知江南・Cafe&画廊 音彩

2012-10-01 23:19:00 | 2012年秋のツアー
昨晩の嵐が悪夢であったかのような素晴らしい朝日である。台風一過の秋晴れの下、愛知県江南市のカフェ「音彩(ねいろ)」に向かう。

手作りのバッグや服、絵画などが飾られている高い天井の室内の中心に置かれているグランドピアノは、演奏するに従って徐々に私好みの音の調和を作り出してくれた。

今日のお客様は市役所の森氏のご尽力で集まってくださった方々である。ジャズをあまり聴く機会のない方たちなので、ジャズのスタンダードから「愛の讃歌」や「上を向いて歩こう」まで色々と演奏した。

 演奏後に空を見上げると、中秋の名月である。宿泊は昔ながらの旅館「松里」、旅愁を感じさせる。


音彩の玄関にて


演奏中




MC中