東京都の新型コロナウイルス(「武漢肺炎ウイルス」と呼ぶのが正しい)の感染者数について、小池・都知事が「わざわざ」直接に「感染者が増えていると」して、テレビに登場して発表し、さらに、「STAY HOME週間」とか「STAY HOME」とかを言っている。余談ではあるが、何故、さほど一般的でもない横文字で言う。何故、日本語で言わないのか? 横文字を使うと頭が良く見えるとでも思っているのか? そもそも小池知事は日本語も甚だ怪しいのにである。
ところで、筆者は、今日、東京都のホームページを見た。そこで「アレ!」と驚いたのである。小池都知事が、テレビに登場して、感染者数のグラフを示して、感染者数が増えているが如くの解説をし、だから「STAY HOME」を、と説明していた。しかし、新型コロナウイルスの検査数のグラフを見ると・・・。驚きの結果である。
下に示したグラフは、東京都のホームページから該当のグラフをコピーしたものである。まず、陽性患者数である。3月下旬から4月初旬にかけて、日に日に増加している。これだけを見れば、「大変なことだ」と、思ってしまう。しかし、次のグラフを見ると・・・。検査実施人数が、3月下旬から4月上旬にかけて、増加していて、一見して、陽性患者数のグラフと見紛うばかりである。
何のことはない。検査人数が増えただけ陽性患者の数が増えているのである。これでは、感染者数が増加しているか否かの判断は付けられない。都知事は、根拠のないグラフで不安を煽っているのである。
当初は、検査を希望しても検査をしてもらえなくて、亡くなってしまい、その後に陽性が判明したというような事例、そして、突然に倒れて亡くなって「変死」として扱われていた人もいて、後に検査して「陽性と判定」されたとの報道もされていた。このような事例と併せて考えると、最初のうちは、普通の肺炎として処理されていた人が多数いる疑いも考えられるのである。このように考えると、陽性患者数の推移を、感染拡大の根拠として報道していることは正しくはない。もっとも、感覚的には増加していると考えられることではあるが・・・。
なお、慶応義塾大学病院で、武漢ウイルス以外の治療目的で来院した、無症状の67人にPCR検査を行ったところ、4人が陽性であったとのことである。これは、約6パーセントとなる。これを東京都民の人数、約1370万人に拡張すると82万人となる。ここから、病院へ通っている人は罹患率が高いとしても、数十万人が感染していると推計することも可能である。もし、この推計の通りであれば、既に感染爆発は起きていて、事態は極めて重大である。事実はどうなのであろうか?
そこで、日毎の死亡者数のデータはどうなっているのかを探したが、集計値しか見つけられなかった。これは、今後に探してみる予定である。
このような、データのデタラメな利用によって、小池都知事は、感染者が増加しているとして、危機感を煽っている。危機は、煽るのではなく、正確な調査による情報を伝えるべきである。それとも、小池都知事は危機感を煽ることにより、自身の都知事選挙に利用しているのであろうか? そんな疑いすら持ってしまうのである。
マスコミ発表や知事らの言うことは、そのまま信じてはならない。
了