2月11日(金祝)2019年参議院議員選挙における河井夫妻の大規模買収事件の全記録「ばらまき」を読みました✌
地元中国新聞の「決別金権政治」取材班のレポートです。
地元新聞ならではの取材が多く、裁判の傍聴記録も細かく載っています。
この近代まれにみる大規模買収事件ですが、いろいろと特徴的なことがあると思います。
まず第一は定数二で自民と野党系が分け合っていたところに自民党がもう一人公認候補をたてて無理やり割って入っていったこと。
河井候補に溝手候補への10倍の1億5千万円の自民党本部からの資金提供があったこと。
地元の河井夫婦の立ち位置というか状況がきわめて不安定であったこと。
買収規模が100人で多かったこと。
最終的に買収された側はみんな不起訴になったこと。
などの特徴的なことが従来からある選挙はお金がかかるとか政治とカネのそもそもの土壌に合わさって起きたことだと思います。
もらった人はみんな一度は返そうとしてますが、角がたつとか代議士にさからえないとかいろいろな口実をつけて最終的にはほぼみんな受け取っています。
河井克行さんの判決も出ていて控訴を取り下げたのでもう確定しています。
突然これまでの無罪の主張から罪を認めたことは報道されています。
友だちがいなかったので友だちが欲しかったというのは驚きましたがそういう心情だったのかと少し同情しました。
一番の特徴的なことは選挙の後、河井克行さんが法務大臣になったことです。
これはいまから思うとものすごい茶番か皮肉ですよね。
さすがに杏里さんのウグイス嬢への違法報酬の記事がでた後辞めましたけど、知っていて法務大臣になったのだからわからないとたかをくくっていたのでしょうか❔
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この本は2021年12月に出版されましたが、その後、今年2022年1/28に検察審査会が買収された側の35人が「起訴相当」、46人が「不起訴不当」、19人が「不起訴相当」と議決しました。
今日までで6人が議員辞職しました。
過去の事案ではもらった側も起訴されて有罪、買収金を没収され公民権を停止されていますから、公平にしてもらいたいですよね。
再審査の期限は3か月だそうですが、買収事件は2019年3月から8月にかけてなので「3年間」の買収罪の時効が迫っているそうです(-_-;)
なので検察は1ヶ月程度で迅速に再審査をして刑事処分する必要があるそうです。
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もうひとつ気になるのは今自民党京都府連で選挙前に配られたとされる交付金の問題です。
公職選挙法上の手続を経ていて府連から各議員の政治団体に振り込まれているようですが、これが選挙活動の対価であり、マネーロンダリングされているという内部文書があるそうです。
買収にあたるとか❔
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選挙は基本ボランティアとは知られているようで実はあまり知られていません。
本当はいろいろお金払ってるんでしょう❔
と思われる方も多いとは思いますが、本当に原則はボランティアです。
選挙の時も運転手さんやウグイス嬢、事務員など事前に登録しておけば報酬は支払えますし、ポスターなどは公費で負担してくれます。
事前のポスターはりやポスティングも基本ボランティアですが、ポスティングは業者もいるし、そう言えば本番のポスターはりも業者がいるとか❔(-_-;)
最近は一般のボランティアも全くの無報酬ではなくて交通費位出しているところも多いと聞きます。
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「ばらまき」の中で案里さんが「金品で人の心を買うことはできないというのが私の信念だ」と言っていますが、ではなぜあんなことしたの❔
と思います。
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