2月15日(火)「富山市議はなぜ14人も辞めたのか」~政務活動費の闇を追う~
を読みました。
「はりぼて」という映画にもなったようです。
少し前の事件ですが、始りは2016年夏からで半年で14人の市議が辞めた事件です。
私もニュースで細切れに聞いていて「ひどいなぁ」とは思っていましたが、この本を読むと全体像がつかめて面白かったです✌
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富山市議会は定数40で自民党会派が28です。
きっかけは議員報酬を月額60万から70万に引き上げる条例案をめぐってマスコミの注目を引いたことのようです。
おざなりの審議の様子や居眠り議員に触発されて月額15万円の政務活動費にフォーカスしたようです。
最初は大量の領収書のコピーを調べているだけでしたが、いろいろな情報提供もあり、核心に迫っていきます。
富山市議会は政務活動費は使途を公表しているし、領収書も請求すれば見られます。
領収書は体裁が整っていれば、中味までは簡単に調べられません。
それを市政報告会があった会場をあたったり、印刷代も印刷屋さんに聞きに行ったりしています。
富山市は公共の施設では政治団体の会合は行えないようだったので、会場名をきちんとチェックしていればわかりそうなものなのに、と思いました。
ただ、市政報告会の案内文も添付されていたいのでまさかやってないとは思わないですよね(-_-;)
印刷代もまさかの「白紙の領収書」で今時(5年前ですが(-_-;))そんなのあるのか❔、と思いましたが、けっこうあるんですね。
しかもお父さんの代から続いていて息子は断れず、驚いたことにそこでは実際にあまり印刷はしていないということです。
また、中心人物でお酒が好きなのでみんな酒代に使ったと言って最初に辞めた人は他の人にまで白紙の領収書を使わせて浮いた分をもらっていたというからあいた口がふさがりませんでした。
その後他の議員や野党系の議員の組織的な不正も「出るわ出るわ」という感じで出できて14人が辞めることになりました。
その後の補欠選挙と本選挙で半分の議員が入れ替わったようです。
また、インターネットの中継も始めて政務活動費は事実上後払いにしたようです。
けれどもその後も富山市議会の不正はなくならず、14人が辞めた時期の不正も明らかになってもその後に辞めた議員はいないそうです。
そこで2020年7月に改めて映画「はりぼて」の公開になりました。
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全国であるかどうかは断言できませんが、100%ないとも断言できないです。
国分寺市議会は政務活動費は月額2万円で使途は厳しく制限されていて議会事務局と議長のチェックがあり、最後は政治倫理審査会で審査されます(-_-;)
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