7月下旬に写真クラブ『写団チングルマ』の撮影旅行で,志賀高原四十八池に
行ってきました。2018年の夏は猛暑が続き、四十八池周辺も雨が少なく、
そして例年になく暑いとの事で、植物は半月程進んでいて、ニッコウキスゲ等
も終わっていました。植物の風景は少し寂しい状況でしたが、同行のある方々
のおかげで、洞窟の中に自生している『ひかりごけ』の撮影に挑戦することが
出来ました。
又、撮った写真をとても植物に詳しい本多嘉実様に見て戴いたところ、間違い
なくヒカリゴケで良く撮れている、とのアドバイスを戴きました。
1.ヒカリゴケについて
わが国の本州、中部地方以北から北海道、それに北半球の冷涼な地域に
分布しています。一科一属一種で、高地の洞穴や倒木の影などに自生して
います。「ヒカリゴケ」といっても、自分で発光しているわけではありません。
この植物の原糸体の細胞が球形で、これがレンズの役割をして弱い光を集め、
それを受容する葉緑体が集まった奥の方で反射して、光ったように見えて
います。(weblio辞書の植物図鑑より)
尚,ヒカリゴケは(国の)天然記念物に指定されています。
2.ヒカリゴケの写真
渋池と四十八池の間で小さな割れ目の洞窟が2個所有り,先輩方が3脚を
立て写真を撮っていました。私もアドバイスを戴き、撮り始めました。
当初は持病(緑内障)も有り、ヒカリゴケがよく見えませんでした。また,見え
てもピントが合わず、また,暗く手写真になりませんでしたが、1人だけになり
ファインダーをずらしながらじっと覗いていた処、緑色に光ったヒカリゴケが
ファインダーに表れました。
かすかに見えるヒカリゴケ
ようやくかすかに光るヒカリゴケが見えました。
ハッキリ光るヒカリゴケ
撮影条件を操作している内にようやくハッキリとしたヒカリゴケが見える様になりました
<参考>ヒカリゴケの光反射の仕組み
ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体のレンズ状細胞が暗所
に入ってくる僅かな光を反射することによる。またレンズ状細胞には葉緑体が
多量にあるため反射光は金緑色(エメラルド色)になる。
(Wikipedia より)
3.その他 志賀高原・四十八池の高山植物
(1)食虫植物 モウセンゴケ
モウセンゴケ科モウセンゴケ属に分類される多年草の1種。食虫植物の一種で、
葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲する。虫を捕まえて食べてしまう植物。 (Wikipedia より)
(2)ワタスゲ
カヤツリグサ科の多年草。七月頃、茎の先に小穂をつけ、絹糸状の毛で被われ、
綿帽子を冠ったようで美しい。
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