ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

おもてなしという「感情労働」

2017-07-13 12:36:18 | 日記


「感情労働」とは『感情の抑制や鈍麻(どんま)、緊張、忍耐などを不可欠の職務要素とする労働』です。

「ホスピタリティ」や「おもてなし」と言えば、素晴らしい響きですが、こうしたサービスを提供する人たちは「感情労働者」、つまり、自分の意思や情動を意識的に自己抑制して、お客様絶対主義、つまり『お客さまは神様』的な労働や、組織社会の中で、「協調・付合い・チームワーク、連携」なども、要は、自己抑制を強いられる労働であり「感情労働」と言えるものです。

体力を使って対価を得る「肉体労働」や、アイデアや創造性などを提供する「頭脳労働」にかかわらず、つねに自分自身の感情をコントロールし、相手に合わせた言葉や態度で応対することが「感情労働」です。

人間社会で働く人々は、程度の差はあれ皆が「感情労働者」ですが、特に、女性中心の職種である旅客機のキャビン・アテンダントや、コールセンターのオペレーター、レセプショ二スト、アパレル販売、......等の仕事は、典型的な「感情労働」です。

組織社会では「感情労働」は当たり前の事であり、我慢して働く「忍耐力」や「自己管理力」こそ、社会人としてのコンピテンシーのひとつとして評価項目に置かれているのが実情です。

組織側の過度な合理性により、感情性との相補性が無視され、合理的存在ではない「感情」は、組織社会における労務提供やシステムのあり方として、考慮の対象から除外されてきた歴史があります。
組織社会では、「感情労働」が価値を産むものではなく、役務価値や成果と見做されるものに対してのみ合理的対価として報酬が支払われています。

今の世の中、人 vs 人を中心とした職場における「感情管理」が強く求められているのにも関わらず、従業員と使用者間の労働契約においては、こうした事実が十分に認識されず「感情労働」は労務提供の対価としての報酬、/賃金には正当に反映されることがないだけでなく、労働環境の悪化(メンタルの主因子は感情からくるものです....) に対しても、迅速に対応する事が出来ない要因となっているのではないでしようか。

私は、「感情労働」には価値を生み出す力がある創造的な労働であり、感情価値を正当に認識する事こそが、これからの「幸福・ウェル・ビーング経営」に重要な要素であると思っています。

余暇と自由時間

2017-07-10 23:17:40 | 日記

ピューリッツァ賞受賞者のセバスチャン・デ・グラッツィアは、『時間・仕事・余暇について(Of Time, Work, and Leisure) 』の中で、

「仕事は人間を高尚にしたり、疲弊させたり、裕福にしたりするが、人間を人間として完成させるのは余暇である」 と述べています。

そして、『「余暇」と「自由時間」は全く異なる世界のものだ..... 。「自由時間」は、特別な種類の時間を特別に計算する特別な手法のことを言う。「余暇」は、状態や人間の置かれた状況のことである」。

「余暇」とは、精神の枠組み、あるいは想像力や創意に富む人の生きる姿勢です。
デ・グラッツィアの言う「余暇」とは、特別な知的状態を意味し、単なる活動、娯楽、リラクゼーション、そして自由時間以上のものと考えています。

今日の日経新聞の一面には「休み方改革」 脱「休暇後進国」へ一歩!
なる記事が掲載されました。

「働き方改革」と共に「休み方改革」を推進しようとする社会の流れは歓迎されるものです。
そして、「休み方」とは!をあらためて考える良い機会だと思います。

今こそアリストテレス的な余暇=Leisure を意識すべき時です。

『何もしない時間「余暇」を楽しむ心の贅沢!』

『何でも好きな事ができる「自由時間」を楽しむ心の贅沢!』

日頃、仕事で溜まったストレスを発散し、心身のバランスを回復する時間が「休暇」です。
「休暇」を何もしない贅沢な時間「余暇」として過ごすか、アクティブに自分のやりたい「自由時間」として過ごすかは人それぞれですね。

いよいよ夏季休暇の季節です。
今日も東京は猛暑日になるとの予報💦

私は、欲張って「余暇」と「自由時間」を楽しめる夏休み!を計画中です^_^

音」環境のプロデュース

2017-07-08 13:24:53 | 日記

今「音」にこだわっています。

今週のウィークエンド・ナレッジキャピタルは「心を動かす音の心理学---行動を支配する音楽の力」

内容の一部を目次から紹介します。

・なぜ、人間には音楽が必要なのか?

・音楽は、夢を実現させる助けとなる

・音楽でストレスを消す
音楽がストレスを軽減する科学的プロセス
音楽で刺激されるA10神経

・音楽は思考力を高める

・音楽で変わる行動心理学
BGMの効果
マスキング効果
イメージ誘導効果
感情誘導交換
行動誘導効果

・聴覚の感性を研ぎ澄ます

ナレッジ・アーチストの感性知を、さりげなく刺激して、創造的生産性の向上を「音」環境により支援する試みを続けています。

「聴覚感性」を高める具体的取組とは、

・リフレルームBGM効果
⇨タイムゾーンで音楽ジャンルを変える

・マスキング音
⇨オープンフロアでの「煩い」クレーム対策

・ハイレゾ音源でオフィス森林浴
⇨自律神経の安定化

なかなか「効果の見える化」は難しいのですが、地道に取組んでいます!


ソーシャルデザイン・リーダーシップ

2017-07-03 10:00:59 | 日記


組織社会に於いて、人々を繋げ、思いを語り合い、新たなな関係性を創造してゆく「ソーシャル・デザイナー」!

これからの時代は、組織社会で働く人々の幸福感を高揚させる「場」をプロデュースし、人間社会の中で「社会時間」や「組織時間」、そして「交流時間」や「自由時間」の基本設計をデザインし、働く人々のモチベーション力を意志力にまで押し上げてゆく「ソーシャルデザイン・リーダーシップ」を持つリーダーが求められています。

トップマネジメントは、「事業ビジョン」を語ると共に、組織を支え価値を生み出す人々たちの「心の想い」に目を向けた「人心・人本ビジョン」を語ることが大切です。

私が考える「人心・人本ビジョン」とは、「人事戦略」とは異なる概念です。
「人事戦略」とは、どちらかと言うと、働く人々を「管理・監督」して経営側の思いに合わせるように仕向けるもの!とのイメージがありますが、「人心・人本戦略」は、働く人々を管理するのではなく、自律的に価値創造意欲を高める「人間価値経営」とでもいうイメージです。

キーワードは「ハピネス」!

幸福感を持って暮らせる社会の実現と、組織社会との関係性に於ける「組織時間」と「プライベート・自由時間」とのウェル・バランス!が大切です。

「働き方改革」で問われている事は、働く人々の幸福「場」つくり!ではないでしょうか。
意識変革は簡単ではありませんが、誰かが汗をかかなくては何事も変わりません。

今こそ、総務人事FMに携わるプロフェッショナルの出番です。
一組織単位での取組には限界があります。
総務人事FMネットワークの力を高めること!が重要です。

そこで、具体的機会をご案内^ ^

今月26日-28日に総務・人事ワールドがビッグサイトで開催されます。
26日18:00から、FOSCとJFMAユー懇共催で「戦略総務の夕べ」を催します。
ソーシャル・デザインリーダーシップを目指す方々の参加をお待ちにしています。