ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

『エコー・チェンバー』『フィルター・バブル』を意識したWell being Society 創り

2019-08-30 18:45:29 | コラム

8月最後の「社会活動」を終えて帰宅中の東海道線から一本!

『井の中の蛙大海を知らず!』

この戒めの諺は、同質の組織社会に長年身を置いていると、井戸(社内)環境こそが全て!と思い込んでしまい、組織を離れた外界世間の波高や風の強さが分からなくなることへの警鐘で使われていますよね。

『人間』は複雑で厄介です。

人間は、同質意識を持つ好相性同士で群れをつくって集団化し、仲間内をつくり、組織での派閥をつくり、そして民族という血や、体制というイデオロギーで国家という枠組みを作り、時に、敵対行為に及び命をかけた戦いをしてきました。

「味方と敵」という二項対立の構図は人類共通の意識です。

「仲間」とは「仲」が良い「間」柄の人間関係性を評した言葉です。

同じ価値観を持っている人同士は、意識の親近感が湧いてきます。

話しが通じる人との会話は心地よく時間が流れます。

自分の好きな人、あるいは気の合う人や事などと接しているのは、ストレスもなく楽な時間ですが、この偏りが行き過ぎると「エコー・チェンバー」効果や「フィルター・バブル」化してゆき、アンチダイバーシティの状態になります。
「確証バイアス」とも言えます。

わたし自身、社会「場」創りのプロデュース活動をしながら、最近 想うことがあります。

知的生産性の向上や、ナレッジワーカーのイノベーション誘発に向けたオフィス空間創造も大切ですが、現業や定型業務を担っている『社会基盤を支え、ものつくりの現場を担われている人たちの「場」の改善』こそとても大切!ではとの思いです。

組織社会において、『優秀』な上層部の方々にとっての「組織論理」や「組織常識」と、現場の声とは,必ずしも同じものでない事もあります。

マネジメントを担う方々は、本社組織内で「エコー・チェンバー」や「フィルター・バブル」のトラップに陥ることなく、職種を超えた『社員の幸福「場」創り』、謂わば『Well Being経営』を行なってゆくことが大切!と感じます。

言うは易く行うは難し!ではありますが
諦めずにチャレンジし続ける事です。

いずれ出来るようになります^_^

明日は8月最後の土曜日を満喫します😃

組織社会での『チェンジ・エージェント』の役割

2019-08-29 09:42:27 | コラム

幸福価値を高めてゆく「場」のプロデュースとは、組織風土・企業文化を変革して、風通しの良い活気ある組織を創る事です。

「風通しの良い組織」とは「心理的安全性」に満ち溢れたコミュニティ!とでも言えるでしょうか。

組織を、躍動感に溢れ、且つ柔軟でありながら筋肉質の体質に変質させて「心理的安全性」に溢れるコミュニティ化をさせてゆくには、改革・変革推進者である「チェンジ・エージェント」をつくってゆく事が不可欠です。

「チェンジ・エージェント」とは、コミュニティマネジメントスキルとファシリティテーションの技量を有する「場」のプロデューサーでもあります。

組織の中で「場」創りプロデュースを担う総務部門は、働いている人たちの本音や想いを知り得る「現場仕事」に携わっている事が強みです。
生の組織の舞台裏を知ることで「組織の体温」調節が出来るのです。

総務部門がイニシアチブを取りながら「チェンジ・エージェント」を組織につくり出してゆく事が求められています。

以下は、当たり前の事ばかりではありますが、チェンジ・エージェントとして意識しておくべき幾つかの具体的ポイントです。

・利害対立するクライアントとのWin-Win 関係を築く仕掛け

・ハンズオンの姿勢と共に汗をかくこと

・相手の面子を潰さないこと

・現状の問題点を共有し共感させること

・理想を追い過ぎないこと

・痛みの少ない方法で

・やたら変えようと張り切り過ぎない

・声な大きなサポーターを得る
これが一番重要!

・無理せずテクニックにおぼれないこと

・戦わずして勝つ
なかなか難しいテクニックですが!

要は、大局的な視点を持ちながら地道な取り組みを継続してゆく事に尽きるのですが、ちょっとした「こつ」を知っておくか否かで取組成果に差がついてしまうように思います。

この「チェンジ・エージェント」機能は、組織の「働き方改革」でもある「チェンジ・ワーキング」を推進してゆく事になり、更に、その先の 組織の「意識変革」たる「チェンジ・マネジメント」に繋がってゆきます。

組織のトップマネジメントは、自組織の中に、専門的知識と豊富な経験をもつ、プロフェッショナル「場」創りプロデューサーを配置させることを考えてみてはいかがでしょうか。

でも、だれが出来るの?と思われますよね。

「総務部」を今一度見つめ直してください。

「そんなこと出来るわけないだろう!」と思うのではなく、どうすれば「総務部」を活用して『組織』を元気にしてゆくか!

まずは「戦略総務」の機能と『価値』を知っていただくことから始めてみませんか!

『フォーカシング・イリュージョン』に陥らない意識の持ち方!

2019-08-28 08:30:59 | コラム

『フォーカシング・イリュージョン』
という言葉があります。

「思い込み」による『幻想』とでもいうのでしょうか!
『フォーカシング・イリュージョン』は、人生時間の中で色々なところに潜んでいます。

例えば、

高学歴であれば幸福!

結婚すれば幸福!

お金さえあれば幸福!

大企業に就職すれば幸福!

組織で出世すれば幸福!

美しければ幸福!

......等々

「〇〇であれば幸福」といった、誰もが抱く、『フォーカシング・イリュージョン』

冷静に考え見れば
『そんなことは 必ずしもあるはずないでしょ』
とも思えるのですが、「社会の意識」や「社会的通念」「社会観念」「社会常識感」などが作用して、人間の「幻想意識」を引き起こします。

私たちは、自分自身や家族、そして大切な人との人生時間を、「幸せ」に送りたいと願うものです。

「幸せ」の形は色々ですから、決めつけられるものではありませんよね。
自分自身が「幸せ」と思える「事つくり」を自律的に、そして周りから、惑わされずに「信念」を持って人生時間を創る事が大切だと思います。

そのためには、『フォーカシング・イリュージョン』に惑わされない「生き方」を意識する事も必要です。
難しい事ではありません。要は「思い込む」前に「考えてみる」事です。

何事も、『周りがそうだから』『それが常識だから』『そういうもんだから』....と考えずに鵜呑みしてしまう事は、ライフシフト人生をデザインしてゆく上では足枷になります。

まずは、自分自身の

『頭』で考え、

『心』で感じ、

『体』で体験し、

『心体』で経験してみる事!

を心がけてゆけば『フォーカシング・イリュージョン」に蝕まれない人生時間を送ることが出来ます。

もう一つ大切な事!

それは、思い込みの「修正意識」を持つ事です。
ダメだったらリトライしてみる意思と意志。
「鳥瞰視点」で自分自身を空から見下ろしてみるセルフビューイング!

人生はトライ&エラーの連続です。

私自身、『フォーカシング・イリュージョン』に陥らない自律的な生き方を心がけつつ、「幸福社会創造活動」に今日も浜松に向かいます。^_^

AIテクノロジー等活用の「倫理観」

2019-08-27 07:40:04 | コラム


今朝の日経新聞の一面にも取り上げられていますが、「リクナビ」が提供していた「内定辞退率」の予測数値販売をめぐり社会の風が吹いています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)やIoT、AI、ビッグデータ解析、RPA、ロボティクス、ゲノム解析、iP細胞、FMRI, 自動運転車...
と、社会は、どんどん便利かつ長寿世界となっています。

新技術は人類の英知の賜物ですが、本当に人類にとって幸福をもたらせるものばかりなのでしょうか。

シンギュラリティの議論があります。
AIが人間を支配する社会!
マトリックスやロボコップで描かれたSF社会が、現実となる時代!

機械力が人間力を超える事、そしてビックデータとAI解析で、自身の暮らしや人生を明け透けに社会から見られてしまうような事が「便利」で「幸せ」なのでしょうか?

ゲノム解析、DNA鑑定などの技術は、私たち人間一人ひとりの「未来人生」を、かなりの確度で「予測的可視化」を可能にします。

ネットワークを通じた各種センシングや、SNS ビッグデータ解析技術、そしてGPS等の行動解析を組み合わせてみると、私たちの過去や現在の暮らしが見えてしまう社会。

企業活動にとっては「便利」で「有用」な情報かもしれませんが、行き過ぎると「人類不幸」の社会を作り出しかねません。

「AIテクノロジー」や先端的技術開発の目的は、「人類幸福」の実現であるはずなのですが、時として、金銭資本主義社会における、「儲けのサポートツール」化している面もあるように感じます。

もちろん、合理的な「価値創造」活動の一環としての活用は、意義・意味のある事だと思いますが、しっかりとした節度と「倫理観」(といっても曖昧ではありますが...)を持って活用する事が大切です。

「幸福社会創造」に向けた技術革新を望みたいところです。

今日はこれから浜松で一仕事!
新幹線の中でのメモでした^_^

『副業』『兼業』について考える!

2019-08-26 14:50:24 | コラム


最近、大手企業が「兼業」または「副業」を解禁する動きが出始めました。

以前から、リクルートやYahoo などは「兼業」は認められていましたが、「みずほ」グループでも、一定の条件の下「兼業」が可能となるとのこと。
これからの社会、「兼業解禁」の流れが加速してくると思われます。

今朝は、「副業・兼業」の社会的意味について考えてみたいと思います。

主たる職場で、定められた時間に仕事をするのが『主業』!
帰属している組織の仕事に関係無い事は「サボタージュ」とみなされ、ひたすらPCに向かいながら長時間「作業」仕事に専心することが、評価者たる上司から「頑張っている」と「評価」される組織社会。

「価値創造」に向けた「考える」時間は、ボォっとしているように見られ、「サボるな!」と圧をかけられる組織風土。

日本社会では、まだまだこうした組織がたくさんあります。

管理職や経営職の方々、そして人事部の意識は、自社の社員を「時間労働者」と見做し、就業時間内の行動は、休憩時間を除き「仕事時間」として『拘束』したがる傾向があります。
裁量労働制を取り入れているところでも「時間」基準!

一つの組織に属し、就業時間内の労働で生み出せる「価値」とはどのようなものでしよう。

企業の「価値創造」の源泉は「社員」ですから、「社員」の創造的能力を引き上げ、作業価値やイノベーションを誘発させるには、内集団(我が社)の中で、時間に拘束された環境では限界があります。

組織社会では、社員に研修プログラムを受けさせたり、自社内でOJTローテーションを通して社員の育成を図りますが、あくまで自社の「器」内での事です。

世間は広く、社会価値観も多様ですが、自社内での仕事人生を送り続けていると、知らず識らずのうちに「井の中の蛙大海を知らず」的な状態になりかねません。

大企業で終身雇用制度の下、定年まで勤め上げた方は、良きにつけ悪しきにつけ、帰属している組織の『組織色』に染まりますから、定年後、人生100年時代を生き抜いてゆくには、60歳を過ぎてからだと、多様で複雑な社会の風味に馴染む事が厳しい現実が待ち受けています。

私は『副業』『兼業』の意味とは、人間100年人生を生き切ってゆくのに不可欠な「ライフシフト社会システム」の一つだと思っています。

主業を持ちつつ「副業」を持ったり、「兼業」の機会を経験することで、働く人にとって、社会の価値観の多様性を体感できることができます。
結果、人間力をが高まり、生きる強さを体得できます。

そして、自分が属する組織社会の色合いや、ワークスタイルへの疑問とバイアス度合いが客観的に認知できるようになります。

何よりも、他の社会や組織に身を浸す事が、発想力や創造力、そして人脈力・ネットワーク力とコーディネート力を高めるきっかけにもなり、主業仕事の生産性を高めることに繋がります。

組織側から見ると「副業・兼業」に関しては、ネガティブ要素はいくらでも挙げられますが、よりポジティブなものを見据えた取組が必要な時代になっています。