ゆっくりと、そしてゆったりと流れる時間。
自然に同化し静寂の中で人生を楽しむ時間。
あくせくせずに、のんびりと過ごす時間。
スカンジナビア諸国のスローライフは魅力的です。
スウェーデンの生活慣習であるコーヒーブレイク『フィーカ(Fika)』は、休憩の芸術とリラクゼーション時間の演出!とも言えるもの。
また、フィンランドには、「自然享受権」 (フィンランド語で、Jokamiehen Oikeusと言う、「誰でも自然の中の好きな場所を自由に歩けるという権利」概念があり、たとえ私有地であっても、だれもが自然の森を散策する事ができます。
そして、北欧文化の集団力学(グループダイナミクス)であるJanteloven(ヤンテの掟) は、私たち日本人の「意識を質すメッセージ」が込められているように思います。
その内容をご紹介しましょう。
1. 自分を一角の人物だと思ってはならない
2. 自分のことを、私たちよりも優れていると思い上がるな
3. 自分のことを、私たちよりも頭がよいと思ってはならない
4. 自分のことを、私たちと同じくらい価値があると想像し、自惚れに浸ってはならない
5. 自分のことを、私たちよりも多くを知っていると思ってはならない
6. 自分のことを、私たちよりも重要であると思ってはならない
7. 自分のことを、大物だと思ってはならない
8. 私たちの事を笑ってはならない
9. 私たちの誰かが自分のことを気にかけていると思ってはならない
10. 私たちに何かしら教えることができると思ってはならない
自分の人生への戒めと謙虚さが、暮らしの価値観となり、「人と人とのふれあいから生まれる、温かで居心地のよい雰囲気」を表すHygge(ヒュッゲ)といった感覚時間を愉しむことに幸福感を感じる喜び。
そして、Folkelig(フォルケリ) という『国や社会階層を超えて、正しい事のために協議しあうことを学び、他者の立場を我慢して受け入れ、自分流の狭い見解によらず、ある程度は全体利益の観点から見る協力の技能』という我慢精神を知る。
人生に大切な価値観だと思います。