ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

体系的「場」つくり理論シリーズ その41 多元的的無知と各種バイアス

2022-09-30 09:13:00 | 日記


人間「場」つくりの知識コンポーネント群を紹介します。

「場」のプロデュースを進めてゆくにあたり、前提として認識しておくべきことは、『多元的無知』という概念を認識しておくことが大切です。多元的無知(pluralistic ignorance)とは、多くの人がある特定の価値観や意見を受け入れていないにもかかわらず、「自分以外の人たちはそれを受け入れている」と誤って思ってしまう状況のことです。
「自分はそう思っていないが、様々な考えがある中で多くの人がそう思っているのならばそうなのだろう」と受け入れ、それに従ってしまう状況のこと。

「空気を読まず」に異論を述べて自分が不利になるのであれば「空気を読んで」他の意見に同調した方が得策である、と考えて多数の意見に従い、その結果多くの人が受け入れていなかったはずの意見が多数派となってしまうことも、多元的無知の一つとして捉えられています。

アンデルセンの童話「裸の王様」における、「王様の新しい衣装は自分には見えないが、皆は素晴らしいと言っているので自分も同じように言っておこう」という心理と共通するものがあり、例として挙げられることがあります。

思い当たる事ありますよね。

「場」つくりとは、オフィス空間や働き方改革、DX 基盤構築やネットワーク環境整備、そして組織のコミュニケーションやエンゲージメント改革等の「観点」だけではありません。
組織社会を構成している「人間を知る」事により「人と場」をプロデュースしゆく視座と視点を持っておく事から始まります。

下記は、組織社会での「場」つくりをプロデュースしてゆくにあたり、認知しておくと有用な「社会心理学等」の知識です。

・ホモフィリー
・多数派同調バイアス(集団同調性バイアス)
・内集団バイアス(内集団ひいき)
・傍観者効果
・エコーチェンバー現象
・確証バイアス
・外集団均質化効果(外集団同質性バイアス)
・インタレストグラフ
・アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
・フィルターバブル
・偽の合意効果(フォールス・コンセンサス効果)
・心理的安全性
・ハイコンテクスト
….etc

社会心理学の領域のみならず、脳科学、行動学、生理人類学等、「場」つくりメソッドの裏側で意識しておくべき学術的要素を修得してゆく事が求められます。

体系的「場」つくり理論シリーズ その40 『2025年の壁』を乗り切る組織体制と「場」つくりの提言!

2022-09-29 18:30:00 | 日記


少し古い話ですが、経済産業省が2018年に発表した『DXレポート』以降、社会のDXは「デジタル田園都市国家構想」に集結されて、DXニツポンつくりが進められています。

2018年レポートでは、『現在のレガシーシステムの課題を解消できなければ、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できないだけでなく、2025年以降、年間最大12兆円(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性がある!』とされています。
これが「2025年の崖」と呼ばれている課題です。

レポートが発表されて4年後に『デジタル田園都市国家構想』が国から示されました。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/index.html

多くの自治体並びに企業では、DX対策投資の大きさと人材不足の現実が見えるにつれて、「何をどのようにすれば良いのか」的な戸惑いと焦りが広がり始めています。

DXという社会変革を問いかける取組の根底にある現実は、社会システムの基盤であるネットワークシステムや、IT、ICTそしてIoTと言われてきた組織等の現場業務システム(自動化や省力化等)の再構築またはリストラクチャリングにかかる資本投資(CAPEX)や、トランスフォーメーション費用(OPEX)を考慮してゆく事が重要です。

インターネットで繋がったWebソサエティでは、当たり前の利便性に対する維持コストが、どれほどのものなのかを多くの人々は知りません。
『ネットワークシステム』は社会インフラになり、組織経済活動の基盤となっています。
AIやビッグデータが話題となり、5Gが社会実装されてきました。社会はどんどん便利になり「効率社会」となっていますが、私たちの暮らしや生活は幸せになっているのか?との疑問。

また、組織経営の視点からは、システムは「コスト」という意識があります。
基幹システム等を構築することは「CAPEC投資」と認識されますが、それを維持するのは「OPEXコスト」とみなされるのが普通です。
総務部門の問題と同じように、「当たり前を維持」するのはコスト!との認識です。
情報システムや総務サービス等は、「売上・利益」を生まない『コスト』として、なるべくお金をかけない事を「評価」する経営意識。
もちろん無駄は排除しなくてはなりませんが、『システム構築』にあたり、中長期視点を考慮したグランドデザインを描き、戦略的にDXロードマップを敷いてゆけるCIOがまだまだ不足している現実社会。

私は、CIOはIT経験者でなくとも良いと思っています。「場」のアーキテクト&デザインのセンスと、経営視点でのシステム知識や、システム&デザイン思考力を持ち合わせている『CKO →Chief Knowledge Officer』的な『組織プロデューサー』を配置する事もひとつの考え方です。
組織のみならず『地域プロデューサー』としての活動をも期待できる職務でもあります。

(CKO に関しては以下参照)

https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/cko/

CKO?何それ!
誰がやれるの? との疑問符ありますね。
誰もやらない仕事は「総務」の領域です。
「戦略企画総務部長=CKO 」と考えてみるのはどうでしようか。
また、「2025年の壁」に果敢に挑戦しながら、一組織の中での職務だけではなく、より広範に組織を越境した「コミュニティ」のプロデューサーとしてのCSKO(Chief Social Knowledge Officer)を養成して行くことも必要ですね。

体系的「場」つくり理論シリーズ その39 Work Tech & ソーシャル・テックを活用した「場」のプロデュース術最前線!

2022-09-27 08:44:00 | 日記


私が、現役時代から取組んできた『ワクワク健康・幸福場創り』の技術レベルが格段と洗練されてきました。
またテックサポートの環境が整いつつあることを受けソーシャルプロデュースに繋がるCreative Happiness Technologyをご紹介します、

多くのイノベーター達が、AI, IoT, Bigdata、センシングテック、DX、等を組み合わせた『Creative Happiness Technology 』を社会に提供し始めています。

一例ですが!

「サーカディアンリズムを自覚したワークモードデザイン」

「セルフ・マインドフルネス・マネジメント」

「セルフ・ストレスマネジメント」

「音声病態分析手法によるモチベーションマネジメント」

「バイタルチェック&フィードバック」

「脳科学✖️働き方モード』

「リアルタイム人間ドック」

「メタバース&AI Pod プロジェクトマネジメント」

「ソーシャル・トランザクティブメモリーシステム」

「ゲーミフィケーションを活用したビジネスエンタテイメントデザイン手法」

「Web3 多人数型(MMO)ソーシャルプロデュース」

等、様々な領域で、「人間にフォーカス」した、ワークテック&ソーシャルプロデューステックサポートツールが開発されています。

大切なことは、便利ツールやサービスを開発して売る事が「目的」ありません。(勿論、開発側はこうしたサービスを売ることでビジネスするわけですが)
斯かるテクノロジーやサービスを使いこなし、社会に実装定着させてゆく事で、私たち一人ひとりの幸福人生、Happy Working の実現してゆく社会をプロデュースしてゆく事が重要です。

ただ、こうした先進的なテックを、組織社会に実装定着化してゆく「場」つくり設計・デザインを担えるサービサーが少ない事です。
HLD Lab ではデジ田応援団と共に、こうしたサービスデザインをご提供するとともに、サービサーの養成を行なっています。