ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

進化系『コミュニティ・マネジャー』 「コミュニティ&ナレッジ・コンシェルジュ」の役割

2018-12-28 17:52:50 | コラム

組織社会における人と人との繋がりをファシリテートし、コミュニケーションを誘発してゆく『コミュニティマネジャー』の進化系「コミュニティ&ナレッジコンシェルジュ」の役割を考えてみたいと思います。


社会には、多くの「知の資産」が存在しています。企業内の知的財産・資産や、学術的な研究論文、そして個々人の経験や才能といった無形資産など、様々な「知」が其々の専門領域に於いて「専門家」達により極められています。


人類の歴史を変えるような発見や発明に携わっている人たちは、日常、私たちの知らないところで、私たちの暮らしをより良く、また豊かにするために、専門家としての知見や経験を惜しみなく注ぎ込んでナレッジワークに専心しています。

私は「場」つくりの一環として、様々な専門家の「知の足跡」を辿り、組織内のイノベーションヒントになるような「閃きのネタ」をフィードバックしてゆく仕掛け作りやプラットホーム作りを考えています。

「場」のプロデューサーたる総務プロが、「情報知のキュレーター」として、また、「社会知のブレンダー」として、組織社会内で「個知」を「組織知」にトランスフォームさせてゆくナレッジ・コミュニティを築いてゆくコンシェルジュ機能を果たすことが出来れば素晴らしいと思っています。

ただし、あまりに理想主義になり過ぎても何も生まれませんから、日々の活動で実現出来る工夫をしなくてはなりませんよね。

事例の一つは、コクヨ大阪で実践されているケース!
各部門からくる様々な依頼を支援してゆく役割りを担っているアシスタント、秘書、後方支援等を行うコンシェルジュ部隊が存在します。

このように聞くと、単なる補助業務の様に聞こえるかもしれませんが、資料作成支援等では、他部門が持っている知見、経験を繋ぎあわせながら、組織知を集約化最大化させるナレッジアクティビストとして働かれています。

トランザクティブ・メモリー(組織の記憶力に重要な概念であり、組織全体が何を覚えているかではなく、組織のメンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくこと)を活かす組織の作り方です。

どの組織でも、個人情報保護の観点から、社員個々の経験値や知力の集合である「組織知」を見える化(例えばコーポレートポータルにKnowWho情報を掲載)することはなかなか難しい時代になっています。

ナレッジ・コンシェルジュ機能は、其処に聞くと、誰がどの様な経験を有しており、得意分野が何か、といった情報提供できるサービスと位置付ければ、企業内に眠る潜在的組織知が劇的に向上すること間違いなし!と思います。

総務FM部門は、ナレッジオフィサーたる総務部長の下、「コミュニティマネジャー」の進化系とも言える「コミュニティ&ナレッジ・コンシェルジュとしての機能を果たすこと、また、その仕組みを作ることも戦略総務のミッションです!

リーダーの引き際の美学!を考える

2018-12-25 12:22:56 | コラム

「カルロス・ゴーン逮捕!」の報道には、驚きとともにショックを受けました。
その後も、次々と新情報が報道されていますが、私自身とても複雑な想いです。

その一つは、私は、かつて勤務していた興銀ロンドン時代、英国日産のサンダーランド工場ファイナンスに関与したことや、現在、同社の本社コーポレートサービスのFM’erとは昵懇であり、日産に対する特別の想いがあるからです。

もう一つは、カリスマ経営者としてのゴーン氏の栄光と影! メディアは様々な憶測解説を報道しています。メディアは、彼の光輝かしい功績に対する「負の行為」のみにスポットを当てて、センセーショナルな報道をおこなっています。
社会ルールを逸脱した「報酬」の虚偽記載や、公器を私物化していた事が事実であれば、社会的責任を取るのは当然ですが、私は、この事件は、「罪」の全容解明だけではなく、資本主義社会のヒエラルキー組織が陥るリスクや、グローバル組織の「心理的安全性」を醸成する「ガバナンス」のあり方を検証しておく事の重要性も感じています。

また、今回のケースは、人間誰しもが持つ本能的願望「権力と欲」、そして理性的自制心が齎す「権威と責任」についても考えさせられます。

さて、同氏は1999年に日産に参画して以降、20年近くの間、様々な経営改革を断行し、その手腕は高く評価されていました。
誰しもがカリスマ経営者と崇め、メディアからも注目も集めていました。

どの日本人経営者もなし得なかった日産の経営改革を、わずか2年間で建て直したゴーンマジックは、「(しがらみの無い)外国人経営者だからこそ成し得た改革」として経済界から称賛を浴びていました。

一方で、あまり表に出てこない話として、ゴーン氏の辣腕のその背後には「リストラ」の名の下、多くの社員そしてその家族の犠牲的協力がV字回復を成し遂げた事を忘れてはなりません。

今、他の組織でも同様の事象が発生しているケースは枚挙に暇がありません。

コスト削減!

効率化!

人員合理化による利益確保!....

ヒトを「歯車」的な代替部品と見做し、経営の成果を資本市場にアピールする「ヒエラルキー組織 資本主義」の在り方は、私の「場」創り哲学のベースにあるホラクラシー的なティール組織 幸福資本主義との相克があります。


ゴーン氏は、経営者として真摯に自己を律して、公人としての社会責任を全うすべき立場であるにも関わらず、「私欲」を優先させた罪は社会の裁きを受けなくてはなりません。

カリスマ!と言われ、組織の中では「裸の王様」となっていたのでしょう。
面からは見えない事情や何かがあったのかもしれません。

リストラを余儀なくされた多くの社員への「感謝愛」そして、現役で現場を支える多くの社員への「思いやり」など、あまりにも偉い雲上人になり過ぎていて、現場の痛みや苦労など生々しい組織の「現場の体温」など感じる事が無かったのではないでしょうか。

業績回復を実現した経営者としての自信が、驕りとなり、自身のカリスマ意識が絶対君主の振舞いを助長させ、有価証券報告書に記載されている報酬金額だけでも社会通念と乖離した水準(と私は思うのですが...) を正当化し、更に巨額の報酬を「違法に」受けていたとされています。

「コストカッター」の異名を持つ同氏の豪腕ぶりは有名ですが、人間を「コスト」として捉え、仕事が無くなる人々の「想い」に心を馳せるより、合理的経営結果をして利己的な「欲」に心を支配されてしまったのは、長年「カリスマ」と称されて社会に君臨してきた「超有能経営者」も、「欲」という人間誰もが心に持つ「煩悩」に支配されていたという事でしようか。

私自身、元バンカーとしてファイナンスの視点(人ではなく金銭視点)で、企業を再生し発展貢献する事の重要性を理解しています。

企業経営では、時として冷徹な決断を強いられる事がある事も、エンタテインメント企業の米国現地法人社長の時代に身をもっての経験から理解できます。
しかし、企業経営とは人類の幸福創造に寄与することです。

社員の幸福を考える事は経営者としての責務です。然し乍ら、人間は高い社会的地位や強大な社会的影響力を持つと、本来は利他的かつ社会的な「善」を創造すべき「権限責任」を、利己的で自己陶酔的錯覚とも言える「権力」思考に心を支配される事があります。

要は、「自分は偉い!皆が自分の僕であり、全知全能の神的存在!」といった類の錯覚意識です。
この錯覚意識は、トップマネジメントだけではなく、日本の組織社会の現場を預かっている営業等部門(数字の詰めを慫慂する仕事現場)の責任者が陥る傾向もあります。
罵声を浴びせる威嚇マネジメントは「ハラスメント」と紙一重であり、「心理的安全性」は全く無い組織です。
レッド組織では幸福働は叶いません。
何故に、こうした行動を取るのでしょうか?
私は「欲」によるものと思っています。

人間は「欲」の塊とも言える存在です。
誰もが食欲、睡眠欲、性欲、承認欲、生存欲、怠惰欲、歓楽欲、金銭欲、出世欲...等を持っています。 どんなに高尚な振舞いをしても、その本音は皆同じです。

自己を律する強い「善」の自覚意識は未来永劫のものではありません。また、俯瞰できるものでも無いケースもあります。
長年の状態が当たり前化し、独善的な場が当然となり「善」の感度が鈍くなってくるのが「人間」の性です。

リーダーには引き際が肝心だと思います。「権力」という心の麻薬に溺れ、浸り過ぎる前に、襷を渡す決断ができるリーダーの美学!

日本社会を牽引しているトップマネジメントの方々に期待したいところであると共に、現場マネジャー意識も変革させてゆくことが求められる時代!です。

「コミュニケーション」とは「きく」事を意識してみること!

2018-12-18 09:50:09 | コラム


コミュニケーションを良くして組織を活性化したい!
と組織運営の責任者は考えます。

私は、コミュニケーションで大切なことは、伝える(話す)前に「きく」に意識を向けることが大事だと思っています。
相手の話や思いを『きく』といっても様々なきき方があります。

日本語は繊細な言葉です。
「きく」を意識してみると、コミュニケーションが円滑になるかもしれません。
また、「場」創りの演出においても有用です。

皆さんは、「きく」をどのくらい使い分けているでしょうか。
思いつく「きく」の言葉を並べてみました!

聞く
聴く
訊く

聞きとめる
聞きかじる
聞き捨てる
聞き漏らす
聞き損なう
聞き逃す
聞き覚える
聞き入る
聞き清ます
聞き放つ
聞きしのぶ
聞き切る
聞き付ける
聞き込む
聞き取る
聞き流す
聞き置く
聞き留める
聞き止める
聞き入れる
聞き合わせる
聞き分ける
聞き納め

謹聴
謹聞
百聞
見聞
拝聴
天聴
内聞
外聞
漏聞
側聞
仄聞
.....etc

見れば意味は分かりますが、どのくらい使い分けてるか!ですね。

私も、話過ぎてしまう事が多いので、時々、自重の念もあり「きく」事を意識しています。

プロ職業人としての「役」を演じる人生と自我

2018-12-17 15:04:35 | コラム

教育者のパーカー・パーマーは「Let your life speak」の中で、

『職業とは何かを突き詰めていくと、「エゴ」の本音を覗くことになる。それは、誰もが日々意識している「自分」ではなく、器としての「自分」を通して人生を送ろうとしている、という事実である。

つまり、私は「自分の人生」と呼ぶ、表面的な、職業の型(器)にはまった経験の下には、実はもっと深い、もっと真実の、本来なりたい自分が送るべき人生がある。
この違いを感じ取るには、時間と過酷な経験が必要だ』

この意味を理解するには時間が必要かもしれません。

私なりの解釈をお話ししてみますと、


「職業」とは充実した人生を送る人社会の「役」です。 私たちは、其々が「役者」であり、「組織舞台」や「社会舞台」をより魅力的で面白いものに創り上げてゆこうと、上手く「演じる」努力をしています。

シナリオライターがストーリーを仕立て、監督が「役者」の個性を尊重し、輝くオーラを引き出してゆく事で、観客たる「世間」に喜んで貰える舞台を創ります。

プロフェッショナル役者を舞台で輝かせる事が出来る監督こそ「名監督」と呼ばれます。

仕事も同じではないでしょうか。

舞台を作るには、其々の人びとの役回りが必要です。そして「監督」が「役者」の個性と能力を引き出して、素晴らしい「演技」を演出し、観客を感動を提供します。

其々の役回りの人びとは「仕事」という「役」を演じているわけですが、その根底にある「自我」を表出しているわけではありません。

パーカーの言う
『「自分の人生」と呼ぶ、表面的な、職業の型(器)にはまった経験の下には、実はもっと深い、もっと真実の、本来なりたい自分が送るべき人生がある。』

意味が、なんとなく見えてきませんか!
仕事とは!をあらためて考えさせられます。

【休日コラム】 「美心」が「幸福心」をつくるセルフ・エモーショナルマネジメント術

2018-12-16 15:21:44 | コラム

今日は「美」を感じる心「美心」の感性を磨くことで「幸福心」を感じられる意識のセルフマネジメントを考えてみます。

哲学や美学、幸福額等の視点で難しく考えるのではなく、感じたままの思いです。

私たちは、目に見える「綺麗」なものや「素晴らしい景色」例えば、ロマンチックな夕日や抜けるような青空、一面の花畑や満開の桜...、女性美、肉体美そして、心脳で感じる情景や人の優しさなどにも「美」を感じます。
目の見えない方は、心で「美」の感じるとの話を聞いた事があります。心美眼です。

あらためて「美」とは!を考えてみると、生きる喜びであり、心の豊かさを醸しだす触媒でもあり、心地を良くする「糧」になる幸福感!と言えるかもしれません。

暮らしの中で「美しさ」を感じる感性・感情セルフマネジメントを身につけてゆけば、暮らしの潤いと「幸福心」を育み、人生の幸福を感じられるようになるのでは!と思う次第。

もう少し具体的にお話すると、

「美」は自然に感じる無意識ですが、敢えて、何事にも意識を向けてみると、様々な「美」を感じられるようになります。
デザイン美、審美、機能美、造形美、曲線美...etc

こうした美的意識を「自覚」して見ましょう。
段々と「美心」が芽生え始め、見聴きする物や事象がポジティブ心理を触発し、「幸福心」を育むゆとりや安らぎの気持ちを感じられるようになります。

ただ無理強いをしてはいけません!

さり気なく「美しい」ものに浸ってみることです。セルフ・エモーショナルマネジメントのコツです。

私が目指す「幸福社会創造」活動に於ける「場」つくりでも「美の演出」は、社会や組織に於いても、大切な要素です。

美の探求!
深い世界ですが、ワクワクするテーマや沢山の学びがある世界です。

皆さんも是非「美しさ」とは! を考えてみてください。
日頃の無意識を目覚めさせると、面白い心の景色が見えてくると思います。