私たちは、自分のことを知っているつもりでも、知らない事だらけかも知れません。
既知の「知識」を知らないだけの「無知」と、何を「知覚」できるかも分からない「未知」とは異なります。
そして、本書は「人間 この未知なるもの」を問いかけています。
人間は、不思議だらけとも言えます。
科学を支配し、あたかも生物の頂点に君臨しているかの如く「驕り」や「傲慢」を振り翳すのではなく、「謙虚」に自然への畏怖を捧げ「心の安寧」を追求してゆく生き方は、「未知」なるものかもしれません。
「未知との遭遇」が人類の叡智に磨きをかけてゆくと思います。
示唆に富む一冊です。