ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

「健康経営」とは「幸福働」を実現する人間心の経営!

2018-05-29 07:24:26 | 日記


Well Beingやウェルネス、そしてヘルスケア...「健康経営」に繋がる言葉が並びます。

私は、人間が心身の健康を保ち、価値創造活動に勤しむ状態を、経営者(雇用者)視点からみた「健康経営」のニュアンスと、社員(被雇用者)が健康的に働ける環境構築に主眼を置いた「健康経営」のニュアンスには違いがあると思っています。

「健康経営」が話題になる社会的背景には、組織社会で働く人たちの「幸福度」レベルが適正水準に達していない現実があります。

企業経営とは、社員一人ひとりの能力や潜在力を最大化させて、それぞれの企業が担う社会的ミッションを果たしてゆく事が、全ての企業に共通した課題です。

そして「健康経営」とは、企業活力の担い手たる社員の「健康度」と「幸福度」を高め、価値創造に向けた意欲や やる気を自立的に発揮してゆける「仕事環境」を経営側が提供してゆく事です。

では、どのように「仕事環境」を整えてゆけば良いのでしょうか。
多くの組織は、「人事部門」が「健康経営」支援を所管されていると思われますが、私は、人事部門と連携しながら、「場」のプロデュースを担う総務FMプロフェッショナルもこの課題に対するソリューションを提供できると考えています。

以下、総務FM視点で考察してみます。

健康で働ける「社員力」の原動力は、ワクワク感を感じられる「喜働」や「幸楽働」にあります。「働き甲斐」や「働く喜び」を感じながら楽しく働く事です。

倫理の教えである「明朗・愛和・喜働」は、人が組織社会で前向きに生きてゆく為の精神基盤の一つです。
自己に厳しく、倫理感を持ち、前向きに明るく生きる覚悟と他者への思いやりを忘れずに楽しんで働く!

そうすれば、自ずと健全な心身を育み、また人間力が高まることで、組織における個の総体力と価値創造性が高まります。
組織社会において「仕事」は厳格であり、誰しもが時として辛く苦しい経験をしていると思います。

「働く」のという事は、本来、社員一人ひとりが"遣り甲斐"を感じ、"楽しい気持ち"、"喜び"や"満足感"がなければ、仕事は「苦役」となってしまいます。

苦役からは創造的な発想はでてきませんし健康へ悪影響を及ぼします。
最悪の場合は、プレゼンティーズムを引き起こし生産性は低下します。
経営者はこれをコストと捉える傾向があります。

社員にとって、「働く事」が苦役ではなくワクワク感を感じ、楽しく喜びを感じられる「喜働」そして「幸福働」となれば、一人ひとりの潜在能力たる「個力」が高まるとともに健全な心身を保つ事ができて、結果、組織のイノベーション力が劇的に向上します。

私は、組織に於いて社員力を高める秘訣には二つのポイントがあると思います。

まず第一に、社員一人ひとりの潜在力を顕現化させる「場」のパワーを再認識する事です。
社員が自発的に、且つ喜んで働ける「場」、働く喜びが自分自身の感動を呼び起こす「場」、その感動が幸福感をもたらす「場」の力が、社員の健康を維持・改善し潜在力を引き出します。

二つ目のポイントは、同じ組織で働く全ての人達が、相互信頼と尊敬の念を忘れず「同志」意識を感じられる「風土」を創りだす事です。

私達は、人生の多くの時間を「仕事」や「働く事」に費やし生活しています。
生活場として過ごす仕事場においても、社員一人ひとりが喜びや幸福感を感じられ、豊かな時間・空間を楽しめる「場」を創りだす事が、組織の価値創造活動を支えてゆきます。

物理「場」としてのオフィス空間に加え、社員の想いを汲んだ人間「場」としてのオフィスは「ワクワクオフィス」と名付けたいと思います。
「ワクワクオフィス」は、社員の働く意識を変え、心身を元気にし、そして、個性を引きだすチャンスを醸成し、常識にとらわれない発想を生みだすパワーを持っています。

私は、「健康経営」とは、社員にエキササイズをさせたり、健康知識を植え付け健康意識を自覚させる事も大切ですが、経営の意識を「場」に向けてもらう事で、「ワクワクオフィス」をプロデュースしてゆくことこそ重要な視点!と確信しています。

こうした確信意識の背景には、経済産業省の「健康寿命延伸産業創出推進事業 」の一環として、
「健康経営に貢献するオフィス環境の調査」からも読み取れる根拠があります。

社員が、快適で居心地の良い働く場に身を置き、やり甲斐のある仕事に幸福感を持って働くことができる「ユーフォリア場」を構築する事が「健康経営」の本質ではないでしようか。

決して「プレゼンティーズム」や「アブセンティズム」のコストを削減し、企業利益を追求する事が「健康経営」ではありません。

「人間に寄った心の経営」が「幸福組織」を創り出し、ワクワク幸福働を実感した社員達が、楽しんで潜在能力を発揮できるようになれば、企業価値は自ずと高まってゆくものです。

アスリート「イチロー」から学ぶ生き方! ベテランが「場」に与える価値とは

2018-05-07 09:17:11 | 日記

マリナーズのイチロー選手が「特別補佐」に就任しました。

本人自身は試合には出ないものの、選手と共に現場フィールドで練習し試合に臨むイチロー選手の役割とは?

あまり聞き慣れない「特別補佐」のポジションを提案したマリナーズ球団に見る「ベテラン活用術」と「場」つくりについて考えてみます。

イチロー選手は大リーグで最年長44歳の現役プレーヤーです。
大リーガー社会では群を抜くベテランですが、今もフィジカル面やメンタル面では、若手大リーガーの手本として、そして知恵袋として現役「長老的役割」を担っています。

コーチや監督とは異なる立場で、若手選手の能力を引き出してゆく役目は、企業組織社会でも必要かつ重要な機能です。

プロスポーツの世界では、個々人がアスリート能力をどれだけ発揮出来るか!が問われますが、野球を始めとしたチームスポーツの場合、アスリート集合力、つまり「チームワーク力」も重要です。

「個力」を高め「チーム力」にレバレッジをかける「触媒」が「ベテランの価値」である事をイチロー選手は示そうとしているように思います。

また。球団はそれを求めてオファーしたのではないかと感じます。

球団側の狙いには、イチロー選手の存在が、若手選手のマインドや能力を刺激するオーラを放ち、チーム全体にメタ的「喝」を与える効果を期待しているように思われます。

私は、イチロー選手の会見を見聞きしながら、このケースを企業社会に置き換えて見れば、定年が近づいてきたシニア社員の「ベテラン価値」を活用する「場」つくりに応用出来るはず!と思った次第。

勿論、イチロー選手は特別な存在です。誰もが同じ様にはいきませんが、人財活用の発想
多様性のヒントがあるそこにあるように思います。

つまり、組織社会におけるシニア世代ならではの「長老の知恵とオーラ」を、価値創造活動「場」の「知の触媒」として活用する仕組みです。

イチロー選手は現役ですが、今シーズン試合出場枠からは外れました。
でも、コーチになったわけではありません。あくまでも現役の目線で他の選手と同じ現場で活動を継続します。フィジカル面でもメンタル面でもタフなの選択だと思いますが、彼が語った言葉がとても印象的でした。

「自分自身を実験台にした野球の研究者であり続けたい。」

スーパースター イチロー選手としてカッコよさ、そして求道者でもある鈴木一朗氏の生き様は、私のこれからの人生にも勇気を与えてくれました。

私自身、会社組織を卒業したあとの人生設計をデザインしているところです。
生涯現役!どこまでやれるかの実証実験を自分が実験台となり活動してゆくつもりです。

さて、人生100年の時代にどこまで「事例研究」サンプル提供ができるか!
私の挑戦が始まりました。

芸能の世界では、茅ケ崎の英雄 加山雄三さんは80歳を超えての試練の中、前向きに活動されています。
小田和正さんは古希に素晴らしいコンサートをされました。
永遠のアイドル吉永小百合さんはとても素敵ですし、郷ひろみさんは、私と同じ歳!若さ溢れる姿に何時も元気をもらいます。

コーポレート・シニアアスリートのワクワク旅を楽しんでゆきたいと思います。
同世代の皆さん、そして先輩・後輩の皆さん、年齢を意識しないワクワク社会創りをご一緒しませんか👍

禅心を持って 調身・調息・調心を悟る

2018-05-02 08:23:15 | 日記


グーグルの「マインドフルネス」が有名になり、多くのナレッジワーカーが「瞑想」の効用を体感しています。

マインドフルネス! 今のあるがままを感じる瞑想の本家本元は「只管打坐」
禅の思想世界です。

スティーブ・ジョブズ始め、名を成した世界の「アントレプルーナー」達の多くは、「禅」の精神世界を事業観に取り入れて「社会善」創造に貢献してきました。

「禅」の思想は、組織社会の「風土」や「文化」と言われる、組織化した其々の集団が無意識のうちに作り上げてきた「伝統意識」を、時代の変化に即応できる「変革意識」や「精神基盤」を作り出し、人々に気付きを与えられる力を持っています。

みなさんは、日頃当たり前に使っている「挨拶」という言葉の意味をご存知ですか。

「挨拶」は全ての基本!

朝起きて家族間でかわす「おはよう!」
朝食を食べるときに「いただきます」
会社で同僚とかわす「お疲れ様!」
知合いと会って「こんにちは!」
仕事が退けて帰る時に「お先に失礼します!」、そして帰宅して「ただいま!」...

お店に入って「いらっしゃいませ」!
帰り際に「ありがとうございました」!

といったように、私たちは、日常生活の中で声に出して「挨拶」を交わします。
挨拶の形式はさまざまですが、感謝の気持ちや相手の心を動かす「人間関係の潤滑油」であり、人と人とのコミュ二ケーションを図る上ではなくてはならないものですよね。

大切な事は「声に出す」こと。
心の中で呟くだけでは相手に出す気持ちは伝わりません。

実は「挨拶」は仏教語で、もとは禅宗のお坊さんたちの間で師が修行者の悟りを試すための問答に用いられたものです。
挨は「押し開く、近づく」拶は「迫る」ということ。
本来は、師が弟子の心の深浅を推察し、弟子が師匠に応答を迫るという、心と心のぶつかり合いを意味する言葉であり、お互いの心を開きあい触れ合うところに意味があります。

禅の問答集である「碧巌録」の中に
『一言一句 一機一境 一出一入 一挨一拶』
という言葉があります。*

*「垂示に云く、玉は火を將て試み、金は石を將て試み、劍は毛を將て試み、水は杖を將て試む。衲僧門下に至っては、一言一句、一機一境、一出一入、一挨一拶に深淺を見んことを要し、向背を見んことを要す。且く道え、什麼を將てか試みん。請う擧し看ん。」

 要は、言葉を投げかけ、相手の心境をおしはかり、その言動に緩急自在に対処しながら、心と心をぶつけ合う)」という意味ですが、この最後の「一挨一拶」が、日常でわたしたちが使っている”挨拶”の語源となったものです。

「挨拶」はお互いの存在を確かめ合い、積極的に関係を築き上げていくための重要なコミュニケーション手法であり、人と人との関係性を円滑にし、居心地の良い組織社会を運営してゆく「場」のプロデュースには不可欠の要素と言えます。

「場」つくりの基本は「挨拶」から!
と言っても過言ではありません。

そして『即今、当処、自己』と言う禅の言葉。

漢字で示すと少し難しそうに見えますが、

「即今」(そっこん)とはたった今、
「当処」(とうしょ)は自分がいるその場所、
「自己」(じこ)は自分自身、

を意味しています。

今流の表現をすれば

「今やらなければ、いつやるの?」
「今でしょ!」

「ここでやらなければ、どこでやるの?」
「ここでししょ!」

「自分がやらなければ、誰がやるの?
「自分しかいないでしょ!

とでも言った感じでしょうか。

 今、自分が置かれた状況の中で、やるべきことを、自分が信念を持って一生懸命に行動する事の大切さを教える言葉が「即今、当処、自己」です。

私は、今年63歳になります。
昔流に言えば「隠居生活」に入る年齢ですが、まだまだ元気に活動できる!と勝手に思い込んでいます。

私は、今迄の人生で得た「体感知」や「経験知」、そして「人生知」を社会に還元してゆくステージが60歳台の生き方と考えています。

ブログを毎日書き綴りながら、自分自身が果たせる「社会善」の何たるか! を問い、
そして、社会で活動している全ての人々に対して「幸福働」の世界を広めてゆくべく『場つくりエバンジェリスト』を自称して活動しています。

こうした活動をしていると
「岡田さんのパッションはどこから来るのですか?」と聞かれる事があります。
私自身の想いは、「使命感」などといった大仰などものではなく、『即今、当処、自己』の禅の意識です。

組織を定年退職してからも、
社会に関わりを持てる幸せを日々感じながら、自分ができる事、そして、自分しか出来ない事を「今」「この場」で愚直に続けてゆくことが、私自身の『即今、当処、自己』です。

生きてゆく事は難儀です。
でも、生きる事の尊さや、生かす事の貴さを禅は教えてくれます。

人間誰しも歳をとってゆきます。
人生の時間は確実に流れ、その限りは人によって異なり、永遠でもありません。

目の前のことを愚直にこなすという、そのシンプルなことに集中し、コツコツとこなしてゆく『即今、当処、自己』を意識して「場」つくりエバンジェリストを演じてゆきたいと思っています。

-続く-