えっと、どこが虹北恭助の新冒険なのかというと、題名の少年である虹北恭助は主人公の座を奪われて、燃える一介の映画人である若旦那が大活躍するって、まさかの展開が新しいのだろうと理解しました。
スカイ・クロラシリーズの第2作にて、たぶん時系列的には第1弾。僕がクサナギであることは最初伏せられているが、途中であっさり明かされる。先の読めないストーリーにどんどん惹きつけられていく。最後あたりで物語は急激な展開を見せ、そしてさりげなく終わった。次の話も同じ主人公なのだろうか。ともかく、楽しみです。
翡翠の霊媒の力によって見たり知ったりしたことを、香月がその類まれなる頭脳によって論理を組み立てる。最強コンビの探偵。でも、それだけじゃないのだろうと思いながら読んでいたのだが、最終話にて当然のようにひっくり返されるのです。そりゃないよ先生〜って思ってたらすぐにまたひっくり返されるのです。全くもって予想もしていなかった展開に驚愕の作品でした。面白かったです。
阪急今津線の車内や駅構内もしくは駅から降りたそれぞれの町で起こるいろんな物語。人々はそれぞれにそれぞれの思いを持ってすれ違い、そしてたまに絡み合うのです。そんな連作短編集でした。有川浩さんがひろしではなくひろで女流作家だということも初めて知った。
人々が並行世界間を日常的に無自覚的に行き来することが実証された世界。佐藤栞を不幸にしてしまった俺が、なんだか淡々とした研究だけの人生を終えてしまう。その俺が平行世界の僕になり和音を愛するようになるための物語のようです。最後のシーンは、つまり別の並行世界の栞が入れ替わった先で幽霊になった自分を観察してるってことでしょうか。
並行世界の存在が実証されて、並行世界間で日常的に無自覚的に行き来することがある世界。そんな、なかなかの設定で始まる世界。高校生の僕は、瀧川和音という少女と出会い、そして愛するようになるのです。思ったほどの大きな出来事もなく、大人になり、子供が生まれ、その子供も大人になって孫ができる。静かに幸せに物語は終わるのです。まあ、最後に出会ったのが佐藤栞なのでしょうね。
ドラマが好きだったので、このノベライズを読んでみた。たぶんほとんど原作のドラマと同じ内容で、小説独自の内容も特になかったようだ。しかし、読んでるとドラマの情景が思い出されてきて、なんか良いと思うのです。
クリプスリーとダレンはシルク・ド・フリークを離れ、ある街にいく。蛇少年のエブラも一緒に。その街で、デビーという女の子に出会い恋をするダレン。クリプスリーは毎夜どこかに出かける。そんな中、連続殺人のニュースを知るダレンとエブラ。死体はみんな血を抜かれた状態だったことを知り、クリプスリーが犯人なのではないかと疑い調べるのです。さて、クリスマスの街を舞台に、ダレンの恋はどうなるのか。なかなか緊迫したシーンが多く面白かったです。バンパニーズのマーロックというのが出てきました。
ええと、よく分からなかった。
アーダムとサフィアーンが魔王となったことを見抜いたファラーがアーダムを永遠の眠りにつかせる。そして、ファラーは深淵のなかに残ることを選んだのです。そして、サフィアーンやドゥドゥ姫の後日談を語るズームルッド。ボナパルトはカイロを占拠し、アイユーブはいつのまにか主人公になって「空白」となっていた。よく分からないが災いの書となったのです。ズームルッドの娘でありファラーとドゥドゥ姫の血をひいた糸杉がアイユーブの物語を譚りはじめて物語は終わる。
結局どうゆうこと??
少年が探偵に憧れる感じのストーリーだが、中盤あたりからかなりハードな内容になっていく。推理ものというよりも冒険ものって感じでした。怪盗ゴディバが誰なのか、途中からなんとなく分かりました。
それはそうと、この本はこれまで読んだ乙一さんの話とはかなり雰囲気が違います。同じ人が書いたとは思えない感じでした。