キマイラ化した麗一が空から舞い降り、その後の顛末が語られる。麗一は空に消えていった。そして、さらにその後の話。九十九三蔵、菊地良二、龍王院弘などの視点で続く。織部深雪がさらわれて、真壁雲斎が戻ってきた。次は19です。
すごく久しぶりに続きを読んだ。だいぶん忘れていたので、最初の登場人物紹介がありがたかった。九鬼玄造の屋敷で二冊の本を読む人たち。そして若い頃の独白を終えたのち、キマイラ化した麗一らしき獣の出現を知り、現地に向かう一行。さて、どうなる?
十二国記第2作目。第0作「魔性の子」に登場の高里(=泰麒)が子供の頃の話であり、第1作「月の影 影の海」よりも前の話のようです。物語は主に十二国の中心である黄海の真ん中の蓬山が舞台となる。よく分からないが、そこは麒麟の果実がなる木があり、生まれた麒麟を育てる女仙などがいる。そこに蓬莱(日本)から戻ってきたのが泰麒というわけだ。この泰麒がこの後なぜまた蓬莱に戻るのか、とても気になりますね。とにかく楽しみです。それにしても、このシリーズは景麒の無愛想が根源となったストーリーといえるかもしれないとは思うのです。
えーと、第二次世界大戦で男性が少なくなったため人工授精による出産があたりまえとなった現代が舞台。どこの現代なんだよ?って感じですが、まあ気にしないで読む。人々にとってそれは当たり前になっていき、急スピードで世界は変わっていくのです。そして実験都市において家族の枠をなくして、すべての人が「お母さん」になってみんなで「子供ちゃん」を育てるのです。みんな同じ表情をする「子供ちゃん」の畑。すごく怖いです。
STAR EGGの続編です。構成はだいたい同じです。玉子さんはいろんな星に行きます。え?星じゃない?そうです。果物や野菜です。でも違いはなんでしょうか。中にはブドウのようにたくさん集まったものもあります。玉子さんはある発見をしました。
あの有名な本と一見同じタイトルですが、点がついています。玉子さんと愛犬のジュペリはいろんな星に行きます。だいたいの話は物理法則(自然)についての素朴な疑問が提示されています。玉子さんは最後に大きな星に着きました。どうやら地球のようです。巻末では、それぞれの疑問に簡単に答えています。面白いです。森博嗣さんによる絵も良いです。
この本を買ったのはまだ学生の頃だった。それから数十年経って読んだ。ずいぶんと時間を空けてしまったのだが、ナルニアに戻ってきた子供たちは数百年の年月が経ってしまったのを知るのでした。前半は主にトランプリンという小人の語る話。そして、アスランが登場し物語は急展開を見せるのです。続きの本は持っていないが、そのうち手に入れたいと思いました。
スカイ・クロラシリーズの短編集でした。いろんな視点で語られるストーリーは半分くらい意味が分からなかった。クサナギとスイトと妹(ミズキ)とカンナミとクリタ。おそらくこの中に同一人格がいるのだと思うのだが、結局どうなのでしょう。
6つの連作短編集。作中の私は芦沢央さん本人であるし、作中作「火のないところに煙は」は読んでいる本自体である。榊桔平というオカルトライターも実在する。各話の内容ももちろん実話を元にしているのだが、最終話では、その因縁が榊桔平氏や著者自身にも及んでいき、ひいては読者にも伝わっていくのです。怖いです。
何がなんだか分からないが、病院から抜け出した僕はフーコの元に行く。そして、その後サガラと行動を共にする。まあこれが誰かはっきりしないが、クリタだろうと思って読んでいく。ところがクリタはクサナギに殺されたという。では、カンナミということか。それともクサナギなのか。そもそも時系列がよく分からない。まあ、そんな感じのフワフワしたストーリーでした。実のところ、フーコに会ったのがクリタで、サガラと共にいたのがカンナミで、カイと話していたのはクサナギなのかもしれない。いや、もういいです。