毎日適当

読書の記録を保存しています。読書メーターと同じ内容を貼り付けていますが…。以前はガンプラを作って写真を保存してました。

再び男たちへ フツウであることに満足できなくなった男のための63章

2024-06-27 17:38:00 | 簡単レビュー
前作と似ているが、ちょっと違う。まず1章ごとの話の長さが半分くらいになった。そして、前作と比べると歴史に話が向くことが多くなった。そして全体的に重い話が多くなった。解説にもあるように、フツウであることに満足できなくなった男たち=日本の指導者たちへという思いが込められているのかもしれない。
まあ、それはともかく、第62章「善と悪」は秀逸でした。善とは現状を維持しようとすること。悪とは現状を破壊しようとすること。なるほど、善とか悪とか絶対的な基準はないとよく言われるが、それを定義としても良いのかもと思った:。
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“文学少女”と死にたがりの道化

2024-06-26 17:26:00 | 簡単レビュー
文学少女っていうタイトルに惹かれて読んでみた。主人公は男子高校生で、あまり目立ちたくない過去があり、でも何やかんやと女子と親しくなっていくって感じのラノベであり、ラブコメであり、ミステリでありって感じ。でも、普通に面白かったし、最後の章の意外性にも驚きました。続きも読んでいく予定です。
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あずかりやさん まぼろしチャーハン

2024-06-25 22:21:00 | 簡単レビュー
双子の兄は弟に届いたラブレターを大切にする。黒電話は誰かからの連絡を待つ。女の子は佐藤さんとあずかりやさんを間違えて預かってもらい、チャーハンを食べる。古いトランクは高倉健と名乗る男に拾われる。盆栽は育てられた男の孫に託される。あいかわらず、先の見えないストーリーが面白い。特に、黒電話の話。桐島くんの青春に登場した石永や西野も電話の向こうに登場。なんか、気になって仕方ないのに、電話の視点では分からないことだらけ。ともかく、続きが楽しみです。
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ギヤマン壺の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝1 大江戸編上巻

2024-06-23 10:22:00 | 簡単レビュー
夢水清志郎の大江戸編上巻です。登場人物多く、実在の人物なども出てきてかなりにぎやか。最初はエディンバラで通りで消えた人の謎を解決。次の長崎出島での表題作ではれーちが登場し消えた壺の謎をとく。次は、旅の途中で出会った梅太郎(坂本龍馬)というさむらいと動く地蔵さまの謎をとくのです。そしてやってきた江戸でやっと三つ子が登場。大入道の謎を解きます。他の登場人物もかなり魅力的ですが、やっぱり夢水清志郎は群を抜いてかっこ良いですね。下巻では、れーちも再登場するみたいだし、九印(クイーン)も登場するみたいで楽しみです。
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恋に至る病 (ネタバレあり)

2024-06-22 16:11:00 | 簡単レビュー
斜線堂有紀さんの本3つ目の読了です。第一章は小学生の頃の話で、胸くそ悪く救いのないイジメに苦しくなってくる読感。でもそれは単に物語の序章でした。第二章は中学、高校を経てブルーモルフォが明かされる。まあ、この章は小休止であり、かつ、物語の確信に入っていく感じでした。そして残りの第三章は、景が苦しみながらやっているのか、何も感じずにやっているのかに焦点が当てられる。それがどちらであっても、やっていることは同じはずなのですが、そこがテーマなのでしょう。そして最後は、相変わらずの突き放したようなクローズでした。
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あずかりやさん 彼女の青い鳥

2024-06-21 20:36:00 | 簡単レビュー
のみ、百円均一の店で毎日3つ買い物をする女性、青い鳥、小説の原稿、古い振り子時計。今回も様々な視点の話が5つ。このシリーズの魅力はどう言えばいいかよく分からない。だけど、あまりにも先が見通せないところが一つの魅力だろう。物にも意識があり、感情がある。物による視点はなんともふわっとしたストーリーを読者に与え、自然な叙述トリックを与える。それがやみつきになっていくのかもしれない。
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オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog

2024-06-21 07:21:00 | 簡単レビュー
今回も無茶で悪ふざけで分かりにくいストーリーに戦慄。陽炎は人質をとられ恥辱の中、鋼の精神で耐え抜く。夕霧はとてつもない負傷を負うが、それでも明るさを失わず無茶を続ける。涼月は、パトリックという説教くさい男と行動を共にし「黒犬(ブラックドッグ)」と呼ばれながらとどめの一撃。「気が遠くなるような気分の良さ/喉の渇きを押しやってーその命の持ち主の存在をー傷つくことだらけの人生の果てに、自分自身を火と鋼鉄に捧げたどこかの愚か者の心をーまるで自分みたいだという共感とともにーしっかりと握りしめーそして振り下ろした。」
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あずかりやさん 桐島くんの青春

2024-06-18 22:06:00 | 簡単レビュー
今回は、文机、鉛筆を盗んだ少女、オルゴール、桐島くんの4つの視点によるストーリー。どれもとても良い。特に、オルゴールは、ゼムスというスイスの職人によって生み出された頃からの話で、100年以上前にさかのぼるのです。そして、最後のが副題にちなんでいて、桐島くんの高校生の頃の話でした。その後、石さんとはどうなったのでしょうか。まあ、どうもなっていないのでしょうが。
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あずかりやさん

2024-06-13 22:47:00 | 簡単レビュー
のれん、自転車、ガラスのショーケース、人間の女性、猫。この物語は、章を変えるごとにこれらの視点に変わりながら進んでしく。ずっと人間以外のものだと思ってたら途中から人間になったりと一貫性はない。でも、そんなこと関係ないくらいに面白い。そうか、語り手は何でもいいんだ…って感じた。これシリーズ化されてるので、続けて2巻に行きます。
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男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章

2024-06-13 22:27:00 | 簡単レビュー
このタイトル!ちょっとビクビクしながら読み始めたのですが、なんか普通にエッセイでした。ファッションの話や映画の話、男のどんな振る舞いがセクシーと感じるかなど、もう塩野さん満開でした。面白かった2つ。「私の日本への功績は歴史物語を描き続けたことよりも、日本の男たちの胸元を色付けたことだと密かに自負しているくらいである」(38ページ)。「もしも私の書く対象がルネサンスを書き終わった後も、もっと以前にさかのぼり古代ローマまで行くとしたら、それは男のうなじのせいに違いない」(165ページ)。
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