森博嗣さんの本で紹介されていて、初めてエラリイ・クイーンを読んだ。ニューヨークで起こる連続絞殺殺人事件にエラリイが立ち向かうが、後手後手に回っていく。やっと猫の正体に迫りどうにかこうにか捕まえるが、その時点でまだ残りページ数がかなりあるので、たぶんそうじゃないと読者は気づくのだ。それにしても、場所も時代も局所的なネタが多くそのたびに仕方なく付いた訳注は面倒だ。それに、この英語の比喩多すぎ表現もちょっと嫌気がさす。でもまあ、エラリイ・クイーンはもっといろいろ読んでもいいかもなあくらいには思った。
恋愛をテーマにした11の短編集。これもタイトルがいい感じだからという理由で手にした本だが、11作品中に「きみはポラリス」というタイトルの話はない。「永遠に完成しない二通の手紙」「夜にあふれるもの」「骨片」「森を歩く」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最初の一文」。どれもいいが、表題を連想させる「冬の一等星」が特に気に入った。手紙シリーズの寺島、夜にあふれる真理子、骨片の先生、森を歩く捨松、一等星を指差す文蔵、そして、彼、彼女らを見つめ続ける側のそれぞれの人たち。いい感じでした。
なんだか分からないが先生を慕う主人公視点の「上 先生と私」。父の危篤のため先生のもとを離れ実家に一時帰った「中 両親と私」。そして最後は先生視点の「先生と遺書」。え?列車に飛び乗った私は?両親は?先生は?って感じで、そんなこと関係なく遺書の終わりが作品の終わりでした。それにしても、いくらなんでもその手紙は厚すぎでしょうとは言いたいですが…。漱石さんの後期作品の傑作だそうで、とにかく物語に引き込まれていき、それはつまり人のこころに引き込まれていく感じでした。
塩野さんの初期のエセー集。楽しく読みました。特にマフィアが面白かった。アンタッチャブルやゴッドファーザーなどマフィアものの映画が見たくなる感じですね。
ネオ・ジオングです
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中のシナンジュはもう一度作るのが面倒だったので、以前作ったのをそのまま使いました。
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第一話の観客のいない舞台の赤嶺莉奈は地下アイドル活動の場で演劇を試みてる。第二話のデウス・エクス・真季奈は母親のためだけの結婚披露宴をする。第三話の消えた終電によって海に消えていく予定が消滅した千夏。第四話はインターカムで台風の夜を無事に乗り越えようと奮闘する駅員の小沼亜樹。第五話はガラスの降る夜では莉奈の手紙を受け取った重山。どれも良かったが、第四話が爽快で特によいと思った。
古い遺跡などからお宝を探し、そのために世界中を大冒険。物語の裏にはオカルトも潜む。え、これってインディ・ジョーンズと似てるんじゃ?さすがにゆきの色狂ぶりは嫌気がさすが、話の盛り上がりは結構面白い。ただし今回は佐賀の田舎が舞台で日本的な恐怖を主軸に置いているので少し勝手は違うようだ。とにかくとてつもなく恐ろしい老婆と化け猫相手にさすがの八頭大も引き気味でした。
ずっと手に入らず、ほとんど諦めていたが、メルカリに出品されていて手に入れた。あのリジーが再々度登場し、ハワイで大冒険する。相変わらず面白かった。これで現状日本語で出版されているインディの小説は全て読んだ。できれば、もっと翻訳版を出して欲しいし、何なら新作も出て欲しいのだが…。
なんか表紙の雰囲気と違って、高校生のいじめとか題材にしたやつかと思ったが、それは第一話だけ。第ニ話はにせSOS団のような部活ものになりちょっと怪しい実験などが行われていって、第三話から物語は豹変する。ある意味もっとも衝撃を受けた本だった。悪の組織も正義の集団も発するセリフがダサく、それがとてもコミカルで良かった。
この有名な本を始めて読んだ。最初の方は弁護士アタスンから見た友人ジーキル博士のこと。なんやかんやあって殺人事件がおきる。共通の友人ラニョンの手紙を経ていよいよ最後にジーキル博士の手紙で終わる。もっと単純な二重人格ものかと思っていたが少し違い、博士本人による語りはハラハラした。