現代のスマホを見て過ごしている人々に対して、「わかりやすく言えば、簡単に言えば馬鹿にし」ているのだろう。人間は変わらないのだと、人類の歴史はリピートし続けるのだと。20%のチンパンジーが今の世界を動かしているのだと。人間は信じたいことしか信じないと。まあ、そんな感じの風刺のきいた作品だった。
中村文則さんの本は初めて読んだが、ちょっと堅いですね。内容は読む人が読めば結構衝撃的な内容である。だが、それを柔らかく表現した方が、より読者が増え、より恐怖が増すのではないか。まあ、そんな偉そうなことを思ったりした。