ついに完結の１６巻。次々と倒される１６翼将たち。イルテリシュ、ヒルメス、そしてザッハークの最期。
結末は予想外で悲しい。その後の年月も悲しく語られ、最後に残るのはアルスラーンと１６翼将の無限の天に向かった行進に加わるエラム。ギーヴとファランギースが結ばれたのかどうか。
ローマの勢いも下り坂に入るこの巻は、しかし五賢帝の最後にして賢帝中の賢帝と呼ばれるマルクス・アウレリウスの時代でもあるようです。ハドリアヌスが鉄壁の状態にしたローマの防壁（リメス）はどのように破られていくのか。次巻も楽しみです。
