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『細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う-琳派・若沖・数奇の心-』 in 大阪高島屋

2009-03-31 22:42:51 | Art日記
3月初旬のお話になりますが、
大阪タカシマヤで開催されていた
『細見美術館開館10周年記念展』に行ってきました。





最近なんだか日本画をよく観に行ってる気がしますね・・・。
プライスコレクションから、
ほんと日本画への興味が増してます。
『プライスコレクション 若沖と江戸絵画展』 in 京都国立近代美術館 2006.11/8 oliviaブログ


さてさて。

この展示会で、
私が初めて知った「琳派」というもの。

琳派とは・・・
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狩野派や円山派のような江戸時代の流派が、
一般的に師弟関係を持つものであったのに対し、
琳派とは師弟関係を持たず、
時間や場所、身分が遠く離れた人々によって自然と受け継がれた流派のことを言います。

同じような主題や図様、独特の技法を意識的に選択・踏襲することで
流派のアイデンティティを保持する一方で、
絵師独自の発見と解釈が加わり再構成されることで、
単なるコピーやエピゴーネンではない新たな芸術を生み出しました。

参考(琳派 - Wikipedia
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と、文章で見るとかなり難しく感じるんですが、
カンタンに言うと、
百年近く経った後とかに、
尊敬する絵師の絵を主題にして、
独自に生み出した絵画を描く・・・。

誰に言われるでもなく、
自然と受け継がれてきた流派なんです。


ちなみに、
有名なのが、俵屋宗達の「風神雷神図」に尾形光琳が影響を受け、
さらにその尾形光琳の絵に酒井抱一が影響を受ける・・・といったものです。


琳派の「琳」は、
尾形光琳の「琳」なんですね。


で、琳派とはどんな絵?
っていうと、
一言で言うと、
「キレイで、スッキリした、
 自然がテーマになっている絵」
です。
(あくまでも私個人の感想ですが。)


狩野派のような、
ガツガツした感じは全くなく、
スッキリそぎ落とされたような、
悪く言うと主張があまりない絵です。
・・・つまり、
ほんとに「自然に」そこにあるといった・・・
静かな印象を受けました。


狩野派のような力強いのも好きだったんですが、
琳派、
かなりいいですね。。。

魅了されました。



お土産グッズも、
なんともセンスのいいものばかりで、
現代のデザインとも馴染んでるのがスゴイ。



お土産。


↑伊藤若沖 「糸瓜群虫図」のクリアホルダー。
カッコいいクリアホルダーだったので、
ついつい買ってしまいました。
315yen



↑ポストカード 105yenくらいだったかなぁ・・・。
左上 伊藤若沖 「糸瓜群虫図(部分)」
左下 中村芳中 「白梅小禽図屏風」
右上 鈴木其一 「糸瓜に朝顔図」
右下 神坂雪佳 「金魚玉図(部分」 



この小さな写真からは全くわからないと思いますが、
琳派の代表的な技法である「たらしこみ」が、
とにかく美しくって・・・。

金魚や、瓜や、木の幹など、
淡~~~い色合いがたまらなくキレイなんです。



細見美術館、京都にあるので、
近々行ってみようと思います。
(グッズも色々あるみたいだし、楽しみ!)


是非、実物のたらしこみ技法を観てみてほしいです。
うっとりしてしまいますよーーー。
この展示会は終わりましたが、
細見美術館で琳派堪能してみてくださいね♪



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『細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う-琳派・若沖・数奇の心-』
大阪高島屋
大阪店7階グランドホール

グランドホール大阪タカシマヤ
京都 細見美術館

2009年2月25日(水)→3月9日(月)

◆開館時間
 10:00~20:00
◆入場料 ()は前売りなど
 一般 800円(600円)
    大高生 600円(400円)
    中学生以下 無料

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今までのoliviaが巡ったart展→Art日記
コメント (2)
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