無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

白河市立第三小学校、除染後の校庭の放射線数値

2011年08月29日 15時07分26秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 8月22日(月)の午後、市役所から放射線測定器を借り、市内各地の放射線数値測定をしました。


 除染後の白三小校庭の地面です。



 0.210マイクロシーベルト。この日は小雨が降っていたために、下にチラシを敷いて測定しています。




 地面から約1メートルの空間線量は、0.252マイクロシーベルト。白一小ほどではありませんが、地面より空間の方が数値が高いようです。それでも、除染すれば放射線数値は劇的に下がります。




 校庭入り口にある花壇は、0.729マイクロシーベルトです。ここは除染が行われていない場所です。このような所も土を削れば数値は下がります。

 空間の方が地面より高いということは、除染していない場所と混じり合うからだと思います。敷地内全部、道路などの除染を行えば、より低い数値になると思います。

 


白河で震度4、終わらぬ余震と放射能汚染葉が落ちる秋

2011年08月19日 19時24分35秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 本日、また大きな余震が起こりました。白河市は震度4。震度5弱ではないかと思ったほど、大きな揺れでした。この余震は、いつまで続くのか。余震のたびに、3月11日を思い出します。私の家では、今も枕の近くにヘルメットを置いています。

 さて、本日所用があり、県南地方振興局に行きました。ここの入り口には、文科省が発表しているモニタリング図が掲示されています。

 


 遠目に見ると、放射能汚染の流れがよくわかります。中通りを流れ、栃木県まで汚染しました。緑は実際には2色あり(汚染段階により)、時々黄色になる所は、線量が高い所となります。





 サンデー毎日(夏季合併号)に、児玉東大教授の記事がありました。それとは別に、「空間線量の高い地域」として、「白河・那須・日光」があげられ、先の図と同じような汚染図を用いて説明がされていました。その中に、木の葉、特に落ち葉の線量が高いので森林の測定調査が必要だとする学者の意見がありました。
 枯葉。3.11以後に生えた新しい葉には、放射性物質が付着していないと考えていましたが、どうも違うようです。実際に、落ちたばかりの葉が少量集まった所でも、放射線数値は高い。だとすれば、秋になり、大量の枯葉で埋め尽くされる通学路はどうなるのか。自然の多い白河市では、落ち葉色に染まる通学路もあります。落葉してからではなく、今から考えなければならない問題です。

 

児玉龍彦東大教授、衆院厚生労働委員会参考人招致 文字おこしと緊急提案要約

2011年08月18日 10時48分10秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 7月27日、衆議院厚生労働委員会に参考人招致された東京大学アイソトープ総合センター長児玉龍彦氏の動画を文字にしました。
 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.htmlのブログにあったものを参考にさせていただきました。ありがとうございました。自分なりに手直しするだけでも大変な時間がかかりました。先のブログの方の御苦労を推測し、心から感謝致します。

 動画は、衆議院テレビ中継、またはユーチューブの「国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦 」


私は東京大学アイソトープ総合センター長の児玉ですが、3月15日に大変に驚愕いたしました。

 私ども東京大学には、27か所のアイソトープセンターがあり、放射線の防護とその除染などの責任を負っております。それで、私自身は内科の医者でして、東大病院の放射線施設の除染などにずっと、数十年かかわっております。
 3月15日に、まずここの図にちょっと書いてあるんですが、我々最初に、まず午前9時ごろ、東海村で5マイクロシーベルトという線量を経験しまして、それを第10条通報という、文科省に直ちに通報いたしました。その後東京で0.5マイクロシーベルトを超える線量が検出されました。これは一過性に下がりまして、次は3月21日に東京で雨が降り、0.2マイクロシーベルト等の線量が降下し、これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています。

 それで、この時に枝野官房長官が「さしあたり健康にあまり問題はない」という事をおっしゃいましたが、私はその時に、実際はこれは大変な事になると思いました。なぜかというと、現行の放射線の障害防止法というのは高い線量の放射線物質が少しあるものを処理することを前提にしています。
 この時は、総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になります。ところが今回の福島原発の事故というのは、100キロメートル圏で5マイクロシーベルト、200キロメートル圏で0.5マイクロシーベルト、さらにそれを超えて足柄から静岡のお茶まで及んでいる事は、今日みなさん全てがご存じのとおりであります。

 我々が放射線障害を診る時には、総量をみます。それでは、東京電力と政府は、一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか、はっきりした報告は全くされておりません。そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと、まず熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます。
 さらに恐るべきことには、これまでの知見で原爆による放射線の残存量と原発から放出されたものの放射線の残存量は、一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない

 つまり、今回の福島原発の問題は、チェルノブイリと同様原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事が、まず考える前提になります。

 そうしますと、我々システム生物学というシステム論的にものを見るやり方でやっているんですが、現行の総量が少ない場合には、ある人にかかる濃度だけを見ればいいのです。しかしながら、総量が非常に膨大にありますと、これは粒子です。粒子の拡散というのは非線形という科学になりまして、我々の流体力学の計算でも最も難しいことになりますが、核燃料というのは、要するに砂粒みたいなものが合成樹脂みたいな物の中に埋め込まれております。これがメルトダウンして放出するとなると、細かい粒子が沢山放出されるようになります。そうしたものが出てまいりますと、どういうようなことが起こるかというのが、今回の稲わらの問題です。例えば、


岩手の藤原町では稲わら57000ベクレル/kg
宮城県の大崎17000ベクレル/kg
南相馬市106000ベクレル/kg
白河市97000ベクレル/kg
岩手64000ベクレル/kg


ということで、この数字というのは決して同心円上にはいかない。どこでどういうふうに落ちているかは、その時の天候、それから、その物質がたとえば水を吸い上げたかどうか。

 それで、今回の場合も私、南相馬に毎週末700㎞行って、東大のアイソトープセンター、現在まで7回の除染をやっておりますが、南相馬に最初に行った時には1台のエネアイカウンターしかありません。農林省が通達を出したという3月19日には、食料も水もガソリンも尽きようとして、南相馬市長が痛切な訴えをウエブに流したのは、広く知られているところであります。そのような事態の中で通達1枚出しても、誰も見る事が出来ないし誰も知ることができません。稲わらがそのような危険な状態にあるという事は、全く農家は認識されていない。農家は飼料を外国から買って、何十万という負担を負って、さらに、牛にやる水は、実際に自分たちと同じ地下水を与えるようにその日から変えています。
 そうすると、我々が見るのは、何をやらなければいけないかというと、まず、汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません。我々が5月下旬に行った時に、先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど、実際には米軍から20台の個人線量計が来ていました。しかし、その英文の解説書を市役所の教育委員会で解らない、我々が行って教えてあげて実際に使いだして初めて20個の測定が出来るようになっている。これが現地の状況です。

 そして先程から食品検査と言われていますが、ゲルマニウムカウンターというのではなしに、今日ではもっと、イメージングベースの測定器というのが、はるかに沢山、半導体で開発されています。なぜ政府はそれを全面的に応用して、やろうとして全国に作るためにお金を使わないのか。

3か月経ってそのような事が全く行われていない事に私は満身の怒りを表明します。


 第2番目です。私の専門は、小渕総理の時から内閣府の抗体医薬品の責任者でして、今日では最先端研究支援というので、30億円をかけて抗体医薬品にアイソトープを付けて癌の治療にやる、すなわち人間の体の中に、アイソトープを打ち込むという仕事が私の仕事ですから内部被曝問題に関して一番必死に研究しております。
 そこで、内部被曝がどのように起きるかという問題を説明させていただきます。内部被曝というのの一番大きな問題は癌です。癌がなぜ起こるかというと、DNAの切断を行います。ただし、ご存じのとおりDNAというのは二重らせんですから、二重らせんの時は非常に安定的です。これが細胞分裂をする時は、二重らせんが一本になって、2倍になり4本になります。この過程のところがものすごく危険です。

 そのために、妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖が盛んな細胞に対しては、放射線障害は非常な危険をもちます。さらに大人においても増殖が盛んな細胞、たとえば放射性物質を与えると髪の毛、それから貧血、それから腸管上皮のこれらはいずれも増殖分裂が盛んな細胞でして、そういうところが放射線障害のイロハになります。それで私どもが内部に与えた場合に具体的に起こるので知っている事例をあげます。
 これは、実際には一つの遺伝子の変異では、癌は起こりません。最初の放射線のヒットが起こった後に、もう1個の別の要因で癌の変異が起こるという事。これはドライバーミューテーションとかパッセンジャーミューテーションとか細かい事になりますが、それは参考の文献を後ろに付けてありますので、それを後で、チェルノブイリの場合やセシウムの場合をあげてありますので、それを見ていただきますが。
 まず一番有名なのはアルファ線です。プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいるというのを聞いて、私はびっくりしましたが、アルファ線は、もっとも危険な物質であります。それはトロトラスト肝障害というので私ども肝臓医はすごくよく知っております。要するに、内部被曝というのは先程から一般的に何ミリシーベルトという形で言われていますが、そういうものは全く意味がありませんI-131は甲状腺に集まります。トロトラストは肝臓に集まります。セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります。これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディースキャンやっても全く意味がありません

 トロトラストの場合の、このちょっと小さい数字なんで大きい方は後で見て欲しいんですが、これは実際に、トロトラストというのは造影剤でして、1890年からドイツで用いられ1930年ごろからは日本でも用いられましたが、その後20~30年経つと肝臓がんが25%から30%に起こるという事がわかってまいりました。
 最初のが出てくるまで20年というのはなぜかというと、最初にこのトロトラスト、アルファ線核種なんですが、アルファ線は近隣の細胞を傷害します。その時に一番やられるのはP53という遺伝子です。我々は今ゲノム科学というので、人の遺伝子、全部配列を知っていますが、一人の人間と別の人間は、大体300万箇所違います。ですから人間同じとしてやるような処理は今日では全く意味がありません。いわゆるパーソナライズメディスンといわれるやり方で、放射線の内部障害をみる時も、どの遺伝子がやられて、どういう風な変化が起こっているかという事をみるということが原則的な考え方として大事です。
 トロトラストの場合は、第一段階ではP53の遺伝子がやられて、それに次ぐ第二第三の変異が起こるのが、20~30年後かかり、そこで肝臓がんや白血病が起こってくるという事が証明されております

 次にヨウ素131。これは、ヨウ素はみなさんご存じのとおり甲状腺に集まりますが、甲状腺への集積は成長期の甲状腺形成期が最も特徴的であり小児におこります。しかしながら1991年に、最初ウクライナの学者が「甲状腺がんが多発している」というときに、日本やアメリカの研究者はネイチャーに「これは因果関係が解らない」ということを投稿しております。何故そう言ったかというと1986年以前のデータがないから、統計学的に有意だという事を言えないということです。
 しかし、統計学的に有意という事がわかったのは、先程も長瀧先生からお話しがありましたが、20年後です。20年後に何が解ったかというと、86年から起こったピークが消えたために、これは過去のデータが無くても因果関係があるという事がエビデンスになった。ですから、疫学的証明というのは非常に難しくて、全部の事例が終わるまで大体証明できないです。

 ですから今 我々に求められている「子どもを守る」という観点からは全く違った方法が求められます。そこで、今行われているのは、ここには国立のバイオアッセイ研究センターという化学物質の効果をみる福島昭治先生という方が、ずっとチェルノブイリの尿路系に集まる物を検討されていまして、福島先生たちがウクライナの医師と相談、集めて500例以上の、前立腺肥大の時に手術をしますと、膀胱もとれてきます。これをみまして検索したところ、高濃度汚染地区、尿中に6ベクレル/ℓという微量ですが、その地域ではP53の変異が非常に増えていて、しかも、増殖性の前癌状態。我々からみますと、P38というMAPキナーゼとエヌエフ・カッパー・ビーというシグナルが活性化されているんですが、それによる増殖性の膀胱炎というのが必発でありまして、かなりの率に、もう上皮内のがんができているという事が報告されております。

 それでこの量に愕然といたしましたのは、福島の母親の母乳から2~13ベクレル、7名で検出されているという事が既に報告されている事であります。

 次のページお願いします。我々アイソトープ総合センターでは、現在まで毎週700キロメートル、大体一回4人づつの所員を派遣しまして、南相馬市の除染に協力しております。南相馬でも起こっている事は全くそうでして、20km30kmという分け方が全然意味がなくて、その幼稚園ごとに細かく測っていかないと 全然ダメです。それで現在20kmから30km圏にバスをたてて1700人の子どもが行っていますが、実際には避難、その南相馬で中心地区は海側で学校の7割で比較的線量は低いです。ところが30キロ地点の飯館村に近い方の学校にスクールバスで毎日100万円かけて子どもが強制的に移動させられています。このような事態は一刻も早く止めさせてください。
 いま、その一番の障害になっているのは、強制避難でないと補償しない、参議院のこの前の委員会で当時の東電の清水社長と海江田経済産業大臣がそういう答弁を行っていますが、これは分けて下さい。補償問題、この線引きの問題と、子どもの問題は直ちに分けて下さい。

子どもを守るために全力を尽くすことをぜひお願いします。

 それからもう一つは、現地でやっていますと、除染というのの、緊急避難的除染と恒久的除染をはっきり分けて考えていただきたい。緊急避難的除染を我々もかなりやっております。たとえばここの図表に出ております、この滑り台の下。滑り台の下は小さい子が手をつくところですが、この滑り台に雨水がザーッと流れてきますと、毎回濃縮します。右側と左側とズレがあって、片側に集まっていますと、平均線量1マイクロのところだと10マイクロ以上の線量が出てきます。それでこういうところの除染は緊急にどんどんやらなくてはいけません。

 それから、こういうさまざまな苔が生えているような雨どいの下、これも実際に子どもが手をついたりしているところなのですが、そういうところは、例えばですね、高圧洗浄機を持って行って苔を払うと、2μシーベルトが0.5マイクロシーベルトまでになります。だけれども0.5マイクロシーベルト以下にするのは非常に難しいです。

 それは、建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと、空間線量として1か所だけ洗っても全体をやる事は非常に難しいです。ですから、除染を本当にやるという時に、いったいどれくらいの問題があり、どれ位のコストがかかるかという事を、イタイイタイ病の一例で挙げますと、カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなんですが、そのうち1500ヘクタールまで現在除染の国費が8000億円投入されております。もし、この1000倍という事になれば、いったいどれほどの国費の投入が必要になるのか。

 ですから私は4つの事を緊急に提案したいと思います。

 第1番目に、国策として、食品、土壌、水を、日本が持っている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を用いて、もう、半導体のイメージ化は簡単です。イメージ化にして流れ作業にしてシャットしていってやるということの最新鋭の機器を投入して抜本的に改善して下さい。これは今の日本の科学技術力で全く可能です。

 2番目、緊急に子どもの被ばくを減少させるために新しい法律を制定して下さい。私のやっている、現在やっているのは、すべて法律違反です。現在の障害防止法では各施設で扱える放射線量、核種等は決められています。東大の27のそのいろんなセンターを動員して現在南相馬等の支援を行っていますが、多くの施設はセシウムの使用権限なんか得ておりません。車で運搬するのも違反です。
 しかしながら、お母さんや先生たちに高線量の物を渡してくる訳にもいきませんから、今の東大の除染ではすべてのものをドラム缶に詰めて東京へ持って帰ってきております。受け入れも法律違反、全て法律違反です。

 このような状態を放置しているのは国会の責任であります

全国には、例えば国立大学のアイソトープセンターというのは、ゲルマニウムを始め最新鋭の機種を持っているところは沢山あります。そういうところが手足を縛られたままで、どうやって国民の総力を挙げて子どもが守れるのでしょうか。

 これは国会の完全なる怠慢であります。
 
 第3番目、国策として土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集して下さい。これは、例えば東レだとかクリタだとかさまざまな化学メーカー、千代田テクノとかアトックスというような放射線除去メーカー、それから竹中工務店とか様々なところは放射線の除染などに対してさまざまなノウハウを持っています。こういうものを結集して現地に直ちに除染研究センターを作って、実際に何10兆円という国費がかかるのを、いまだと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っております。国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もありません。

どうやって除染を本当にやるか、7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に 国会は一体何をやっているのですか!


以上です。



 以上が、児玉龍彦氏の動画を文字起こししたものです。我々福島県民の代弁者と言ってもいい内容だと思います。

 4つの提案とありましたが、時間の関係か3つとなりました。


1.国策として、最新鋭の機器を投入し、食品、土壌、水を抜本的に改善する。

2.緊急に子どもの被ばくを減少させるために新しい法律を制定する。

3.国策として、土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集し行う。
 



 我々が願っていることです。国会議員は、フクシマを見捨てることなく、早急な対応をしてください。我々は日々被ばくをしています。子どもたちは、高放射能の中を国や県や市の「安全・安心・風評」を信じ、歩いています。地元の野菜を食べ、水を飲み、汚染された校庭で震災後もスポーツをし運動会をした子どももいます。運動会を行った後の除染?順番が違います。
 現実を直視している者は、避難をしています。しかし、様々な事情により避難できない者もいます。また、国を信じる県民にも罪はありません。

 現在、シルバーセンターでは、放射能問題の影響により、木の伐採や剪定及び落ち葉拾いなどの仕事を受けていないそうです。除染と言いますが、行う我々は被ばくをします。福島県は、県民に除染を行わせるために補助金を出していますが、本来これは国が行うべきものです。汚染土の運び先も定めず、何から何まで県民に委ねるという考えが理解できない。町内会やPTAが除染を行うというが、それは被ばくを意味します。それが当然という考え方に満足してはいけない。我々は、家族や子どもを守るために、仕方なくやっています。誰もこれ以上の被ばくはしたくない。

 また、自然豊かな福島県では、市民の除染にも限界があります。児玉氏の言うように、国が総力をあげ取り組まなければ、除染することはできない。0.5マイクロシーベルトで納得してはいけない。以前の数値に戻す努力をしてください。最大限の努力をしてください。私は、国会議員がテレビで笑っているのを見ると腹が立ちます。

 

白河市年貢町歩道(通学路)及び汚染土除去後の白一小校庭の放射線数値測定

2011年08月17日 06時48分00秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 白河市役所では、放射線測定器の貸出を行っています。個人は、午前または午後の4時間の貸出となります。

 遠慮していましたが、正確な数値を知りたいと考え、市に予約し昨日お借りしました。

 貸出の際に、ぜひ福島県が公表している除染のマニュアルを市民に配布してほしいと思います。今後、要望します。




 生活空間における 放射線量低減化対策に係る手引き

 学校及び通学路における放射線低減化対策モデル事業の結果(概要)

 上記資料に写真いりの大変に解り易い説明があります。ぜひ除染を行う際の参考にしてください。

 




 上記写真は、年貢町の私が借りている駐車場の放射線数値です。この測定器は日本製で、ずっしりと重く、数値も揺れが少なく高品質なものだと思います。一台、10万円以上するそうです。

 次に、大竹タンス店前の歩道で測定してみました。ここは通学路となっています。


白河市年貢町歩道の放射線数値測定


 
 1.0マイクロシーベルト前後の数値です。道路や歩道などは、使われる素材により数値が大きく変化するようです。




 写真は、家の中のテーブル上です。0.126マイクロシーベルトでした。ちなみに、市役所1F生活環境課前の数値は、0.07マイクロシーベルト。コンクリートの建物か木造か、築年数、気密性、これらの条件で屋内の数値は変化すると思われます。


 さて、汚染土除去が行われた学校の校庭の数値はどうでしょうか。




 
 白一小第二校庭では、0.238マイクロシーベルトでした。しかし、空間線量(地面から約1メートル)は、


 

 0.321マイクロシーベルトで、地面よりも高い数値となりました。これは、周囲の山が発する放射線のためではないでしょうか。山の中にある学校ほど除染が難しいことになります。





 白一小正面玄関の掲示板下では、0.939マイクロシーベルト。




 道路との境、落ち葉上では、1.031マイクロシーベルト。




 白一小正面玄関を出てすぐの歩道脇では、1.906マイクロシーベルト。

 



 同じく、白一小近くの歩道脇側溝では、2.172マイクロシーベルト。側溝といっても、砂や土で完全に埋まっていますので、雨水は上を流れて行きます。

 この後、白三小の数値を測定するために学校へ行きましたが、そこで測定器の電池が切れました。たった4時間の貸出時間中に電池が切れてしまう。今後、このようなことがないように担当課にお願いしておきました。

 さて、このように校庭の数値は下がっても、安全とは言えない状況であると私は考えています。また、大規模な除染を行えば、数値を下げることもできるはずです。我々は、日々被曝しています。高放射能地域にある築年数の古い木造家屋では、室内でも高い数値となる可能性があります。コメントをいただく市民の方にも室内でも0.4~0.5あるという方々がいらっしゃいます。例えば、0.5マイクロシーベルトの放射線を1年間浴びたとすれば、

 年間4.38ミリシーベルトの被曝

 22.8年で100ミリシーベルトの被曝


 この他、内部被曝もプラスされるのです。我々は、大変な状況の中で生活をしています。子どもは、放射線の影響を受けやすいと言われていますし、0歳の子どもが22歳で生涯被曝限度を超えるなどあってはならない。避難も含め、真剣に考えなければならないと思います。

 市民の皆さん、ぜひ市役所の測定器で測定をしてみてください。その際、敷地や家の間取り図を書き、それぞれの場所で数値を測定することをお勧めします。私の家では、窓際(殆ど開けていない窓も含め)の数値が高かったようです。その反対に家の中心部では低い数値でした。
 

福島県の除染活動への補助申請、白河市は開始できず

2011年08月15日 16時12分58秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 今日は8月15日、終戦記念日です。私は戦争を体験していない世代ですが、絶対に忘れてはならない出来事であり、絶対に繰り返してはならない過ちだと思います。この平和な世の中が続くことを毎年祈っていましたが、今の福島県は平和とは言えない状況です。津波に襲われた地域の惨状は、写真で見る焼け野原と同じでした。原爆投下により多くの犠牲者を出したナガサキとヒロシマ。そして今、フクシマが加わった。あまりに突然に悲劇は起こりました。避難生活のストレスで亡くなる方々、自らの命を絶つ方、この苦しみを日本は理解しているのだろうか。少しでも理解するのなら、この状況で「原発再開」など語ることはできないはずです。私は、原発反対です。賛成する方々、安全だという方々、福島県に来て住んでください。ご家族全員で引っ越してください。


 さて、福島県では『線量低減化活動支援事業』を行っており、各町内会やPTAによる除染を推進するために、それぞれ50万円の補助金を出します。



  線量低減化活動支援事業について

県では、学校周辺を始め身近な暮らしの安全安心を守るため、通学路や公園の清掃など県内各地域の放射線量を低減させる事業を実施します。
 町内会などの地域団体(約6000団体)に空間線量計や高圧洗浄機などの購入費用を助成し、地域ぐるみの除染体制を確立します。
 県は、今後、作業手順などの活動指針をまとめ、夏休み中の除染活動を目指します。  ~福島県HPより~



 この事業を受けて、白河市では各町内会とPTA190団体に活動費を補助する予算を組みました(白河市独自の事業だと誤解させるような報道もあるが県の補助事業である)。8月半ばには各団体(町内会とPTA)に連絡をし、9月末に終了する予定だったようです。



 先日の朝日新聞記事です。福島県の5000団体が補助申請をしているとあります。また、南相馬市での除染活動写真が掲載されていました。年間1ミリシーベルト以下の被曝量となるように、市民が除染活動をしているようです。

 残念ながら、白河市での補助申請は開始されていません。汚染土の処理が決まらないためだそうです。このようなことを各自治体任せにすることが間違っています。私は、汚染土は東電本社か福島県原発敷地内に運ぶべきだと考えています。
 しかし、汚染土の問題とは別に、道路を高圧洗浄機で洗うことができないものか。通学路を洗浄することができないものか。先の『線量低減化活動支援事業』には、「夏休み中の除染活動を目指します」とありますが、校庭の汚染土除去しか行われなかった。この汚染土除去について、近隣住民への説明はない。作業中、校庭の土埃が舞う通学路を小学生が歩いて学校へ行ったそうです。
 道路などの洗浄は、電源と水源の問題があり、家庭用高圧洗浄機ではできません。補助開始を待たず、増額した市長交際費を充当してでも、早急に高圧洗浄機による通学路の除染を行ってほしいと思います。


 少し前に、家庭内での除染について質問をいただきました。ありがとうございます。除染については、「1ミリの会」ブログで紹介していきたいと思います。ぜひご覧ください(画面左側ブックマークにリンクがあります)。