住用半島 拾六より続く。
今回もしつこくお断わりだが、ここから読みはじめる方のために。
住用(すみよう)半島などという地理上の名称は、地球上のどこにもない。
大島郡住用村東部の半島状の地域に対して、南方単車亭の主が便宜上、勝手に付けた名称である。
集落を出てすこし行ったところに節子(せっこ)集落への分岐がある。
細く急な坂が山の斜面に刻まれている。
すこしこの坂を上り、景色を眺めてみよう。
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向こう側に見える山の中腹を走るのが、林道 嘉徳・青久線である。
なお、この嘉徳から節子、網野子(あみのこ)へと至るルートは、早くても3月頃になると思うが、《南方単車日乗》にて取り上げる予定である。
上ってきた坂を下り、今回は帰路につく。
小さな川(嘉徳川)が永遠に等しい時間を掛けて穿った谷を辿る。
川沿いの道が左に弧を描くと、道は山肌に縫い付けられたような上り坂になる。
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くすんだ黄色と淡い緑が彩る山肌の一角に、茜(あかね)色が見える。
ゲットウの、果実が熟して枯れたものである。
さらに進むと、紫色が山肌を飾る。
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ムラサキシキブの果実は、島の冬を彩る。
およそ3kmの上りのワインディングは、こうした微妙な色彩を探すのも愉しみだ。
今回もしつこくお断わりだが、ここから読みはじめる方のために。
住用(すみよう)半島などという地理上の名称は、地球上のどこにもない。
大島郡住用村東部の半島状の地域に対して、南方単車亭の主が便宜上、勝手に付けた名称である。
集落を出てすこし行ったところに節子(せっこ)集落への分岐がある。
細く急な坂が山の斜面に刻まれている。
すこしこの坂を上り、景色を眺めてみよう。
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向こう側に見える山の中腹を走るのが、林道 嘉徳・青久線である。
なお、この嘉徳から節子、網野子(あみのこ)へと至るルートは、早くても3月頃になると思うが、《南方単車日乗》にて取り上げる予定である。
上ってきた坂を下り、今回は帰路につく。
小さな川(嘉徳川)が永遠に等しい時間を掛けて穿った谷を辿る。
川沿いの道が左に弧を描くと、道は山肌に縫い付けられたような上り坂になる。
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くすんだ黄色と淡い緑が彩る山肌の一角に、茜(あかね)色が見える。
ゲットウの、果実が熟して枯れたものである。
さらに進むと、紫色が山肌を飾る。
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ムラサキシキブの果実は、島の冬を彩る。
およそ3kmの上りのワインディングは、こうした微妙な色彩を探すのも愉しみだ。
つづく