南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

アームチェア・ツーリング 住用半島 拾八(完結編)

2006年01月29日 00時08分07秒 | 南方単車旅案内
住用半島 拾七より続く。

最後までしつこくお断わりだが、ここから読みはじめる方のために。
住用(すみよう)半島などという地理上の名称は、地球上のどこにもない。
大島郡住用村東部の半島状の地域に対して、南方単車亭の主が便宜上、勝手に付けた名称である。

およそ3km、角度の微妙な差異はあれど(最大傾斜は13%)、ひたすらに登り続けたのち、緩い下り坂を経て国道58号線に至る。



かなり急勾配のカーブの、ちょうどクリッピング・ポイント付近に交差点はあるので、注意されたい。
右へ、坂を上る方向に曲がれば名瀬、左へ下れば瀬戸内町古仁屋方面へ至る。
当初、12回程度を考えていたこのシリーズも、はや18回を数えるにいたった。
右へ、名瀬へと戻ることにする。
すこし多めにアクセルを開け、勢い良く登っていこう。
捻じるようにして曲がった左カーブの立ち上がりで視界が開ける。
右の路側にスペースがあるのでバイクを停め、ガードレール際に立って眺める。



中央、やや上に電柱が見えるのが、嘉徳方面への分岐である。
そこから深緑の間を走る道が、なんとなく判ると思うがどうだろうか。
斜めに見えるのは、もちろん国道58号線である。
ふたたび走り出せば、右カーブの向こうで、道が空へと消えている。
現在、奄美大島の国道58号線で最大の難所と呼ばれる網野子(あみのこ)峠の頂上である。
とは、その頂上を指す言葉であることはもちろんであるが、語感と、文章のリズムのため、あえてこう表記した。



あまり眺めの良い坂路とはいえないが、ところどころ、稜線の重畳と並ぶ様が美しい。
視界が開けたところで狭い路肩に停め、急いでシャッターを切った。



赤い実を付けるのはイイギリ。

この項 おわり

コメント
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