人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第128回『食足世平』(安藤百福)

2024年03月04日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第128回


『食足世平』(安藤百福)
(しょくそくせへい)


誰もが一度は食べたことがある、カップヌードル、チキンラーメンの開発者で、


日清食品創業者の安藤百福さんの造語でもあります。


「食足世平」(食が足りてこそ人は心安らかになる)。

この四文字は、安藤百福さんが日清食品25周年を迎える際に、

分の心情を言葉にしてみたいと思い、ひらめいた言葉だそうです。

まさに、この想いや理念が、日清食の企業理念のど真ん中にすえられています。

安藤さんは、カップヌードルを開発し、即席食品を地球食とし、

界的な巨大産業を生み出し、食文化の奇跡を起こした、

日本でも世界的にも有名な創業者です。

「いつも心の窓を開けておけ。するとほかの人には見えないものまで見えてくる。」

ということばが、自著の中でも紹介されています。

常に、どこにヒントがあるかわからないから、いつもアンテナを張り巡らせながら、

注意深く観察をしなさいよというメッセージのようにも感じました。


安藤さんご自身の人生としては、日本が統治していた時代の台湾で生まれ、

終戦後日本に引き揚げてこられ、食べることが大変な時代を経験されています。

そして、事業においてもいろいろとあり、

投獄された経験などもある安藤さんならではの人生体験を通じて、

この発明に繋がっているだと本を読むことで強く感じました。


本当に創業者の話は面白いですね。特に安藤さんは、食の文化を作り、

地球食、今では宇宙食などの開発にも関わるような企業や商品を作られた

ということは、日本人の発想力や、構想力、粘り強さを、

世界に証明することにもなった、貴重な事例なので、

ここから沢山の事を学んでいきたいと思いました。


参考資料
『転んでもただでは起きるな!』 安藤百福発明記念館編 中公文庫 

 

 


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