おどろき森の季山野の記Ⅱ

山、花、木、草、空、風、四季折々の表情をお届けできたら~!

秋の夕暮れに

2022-09-25 18:17:10 | 四方山

秋分の日の夕刻、玄関のチャイムが鳴った。

我が家には滅多に訪れることがない美しい立ち姿の女性であった。

誰かと思えば、お世話になっている某社の若いスタッフKさん。

 

なに事かと聞けば、退社するのでお客さんへ挨拶に回っているという~!

CAを目指していた彼女、コロナなど諸事情があって断念し某社に就職したと、

以前聞いて知っていた。

同じ高校の後輩ということで、親近感もあり応援していた。

 

CAになるため勉強していただけあって、立ち振る舞いは素晴らしい。

自分の子ども達よりはるかに若いが、とてもしっかりしているとも感じていた。

そんな彼女の退社理由は、なんと!10月からCAとしてスタートをきるから~。

前々からのこのまま某社に納まることはないだろう、との予感は的中した。

思わず「よかった、よかった。」を連発するばかりだった自分に、

もっと気の利いた言葉はなかったかと後悔しきりだ~。

 

きっと、働きながらも夢を追いかけて一生懸命努力を続けていたに違いない。

そんな努力に、よかったという言葉しかかけられなかったのは情けない。

かと言って、よく頑張ったと言うのも単なるお客の立場からは違うし~。

結局、素直に、おめでとう!と言えばよかったのか?と思ったり。

 

それでも、聡明な彼女にはきっと思いは伝わったことだろう。

当面、山口宇部空港便に乗ることはないと話していたので、

彼女に会うことは二度とないかもしれない~。

ステキなおうちですね、と気配りも忘れない彼女は、

爽やかな笑顔とともに去っていった。

昭和の時代は、パイロットにスチュワーデスは花形で誰もの憧れだった。

自分にとっては無縁の世界ではあったが、身近になったような気がした。

ともあれ、この歳になって改めて努力は報われると思わせてくれた出来事だ。

新たな旅立ちを、心から祝福したい。

広い大空へ、大きく羽ばたいて欲しいと願う秋の夕暮れであった~♫

 



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