2007年9月15日 日本アーユルヴェーダ学会・東京月例会にてDr.Krishna U.K.による「チャラカを読む」と題した講義がありました。
チャラカとかはアーユルヴェーダの古代医学文献「チャラカ・サンヒター」の略。古代文献といっても内容は最先端。アーユルヴェーダの理論から始まり、現在も行われているアーユルヴェーダ治療や生活方法、疾患の各論とその詳細な原因、そして医者のありかた・患者のありかたetc・・・様々な内容を網羅した文献です。インドのアーユルヴェーダ医学大生はこの文献を読み&記憶するのが必須です。
定期的に行われている、この「チャラカを読む」。今回は全8巻120章の中の第1巻第18章「腫脹」の講演でした。
腫脹の種類・原因・形状・可治性・不可治性・前駆症状の腫脹(疾患別)ほか医者への提言、ドーシャの特徴まで及ぶ中身の濃い内容です。
参加者の中には医師・医学生も多く見受けられ、西洋医学の世界でもアーユルヴェーダが注目されているのを実感しました。
私は今回の講義でリウマチ性関節炎の関節腫脹について質問しました。
秋口に入っても真夏日の日が続き、ピッタ(熱エネルギー)が悪化、関節に熱を帯びた痛みを感じている患者さんが増えてきました。しかしリウマチの原因にはワータ(風のエネルギー)とアーマ(未消化物)がある、とアーユルヴェーダは定義します。ワータが悪化すると痛みは増加します。しかしワータは冷性のエネルギーです。
熱感の強い関節炎の場合、ファースト・アプローチとしてワータを沈静するのか、ピッタを沈静するのか。最近の私の疑問でした。。。。
Dr.Krishnaからのご回答は・・・・・
疾患の治療についてに固執した考えに囚われないご意見でした。納得。