10月4日(土)Dr.クリシュナ U.K.の講演会「ヘッドマッサージと脳疾患」に参加してきました。
アーユルヴェーダの講義は代々口伝で行われてきました。したがって優れた講師は、必ずその日の参加者の知識レベルを見て、その場で内容や話し方を変えます。日本のアーユルヴェーダ第一人者であるクリシュナ先生の講演も、毎回その場の状態で内容を多少変更するそうです。したがって、たとえ初心者向けの内容であっても必ず私たちに向けた「宝」が潜んでいます。それを見つけて「合点!」としたり「そうかぁ」と納得したりするのが、楽しくって嬉しい(^O^)/
今回は脳血管障害についての講演。先生の出身校SDM Ayurveda Collegeで行われているアグニ・チキッツァという治療法が、どのように片麻痺に効果があるかをお話下さいました。(アグニ・チキッツァについては、確か数年前の総会や医学学会でもご講演下さいました。)
私・世話人hotta
はこのSDMに短期留学をしていた経験があります。アグニ・チキッツア治療も実際に見てきました。治療は簡単ではありませんが、
家族に抱えられて来ていた片麻痺の患者さんが、2週後に自力で歩いて通院してくる様子を目の当たりにすると
驚きの一言です!!
このアグニ・チキッツァを受けるために遠方より来院する患者さんも多いのも納得です。(インドの場合、遠方はホントに「遠方」ですから・・・)
そして、現在この治療を第一線に行っているのが、昨年
ぱどまの会にて御講演いただいたDr.Shreekanth U.。(お世話になってます!ダンニャワードガル!
)
日本では脳血管障害後に日常生活に復帰される方が増える一方、リスクである片麻痺に悩まれる患者さんも増えました。一部のドクターは油のマッサージがいいらしい、という少ない情報から、患者さんにオイル・トリートメントを勧めているようですが、不十分な知識により湿疹など未消化物(AMA)による症状を併発して「やっぱり油はだめだ」となるケースも残念ながら多数あります。
片麻痺には確かにオイル・マッサージは効果的です。しかしその前にやるべきこと(AGNIを上げる)をしっかりと行わないとAMAの病が発症するのは当然なのです。。。。。
日本でもアーユルヴェーダの知恵をもっと活用できる日がくるよう、世話人hotta
も宝の発掘を進めていきたいです。