マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

のれん代をみてやれよ

2010年04月01日 06時09分09秒 | ひとりごと
昨日は朝からビックリ。こんどテナントさんが入る部屋にブラインドを付けようと思って発注してあったブラインドメーカーが自己破産だって!30日出荷との連絡が来ていたから、破産当日が出荷予定日だったのである。朝、着くかどうかやきもき。10時過ぎに無事に佐川急便が持ってきてくれた。やれやれ、よかった。
しかし、XXXXといえば、いわゆるレールやブラインドの中堅企業で、なかなか堅実だったはずだが、自己破産とは驚いた。確かに半年ほど前、●●ブラインドと業務提携したという話で、それ以降何も連絡がなかったのでおかしいとは思っていた・・・このところ建築関係が厳しいとは感じていたが、こんなに簡単に破産するのは困ったものである。
聞くところによると社員は何も聞かされていなかった模様で、この時期に会社がなくなるとはまったく気の毒である。

なぜこんなことになったのかはある程度見当がつく。本当は吸収合併したかったのだが、片方は上場会社である。仮に不利な条件で統合すると取締役が株主代表訴訟で訴えられる恐れがあるからで、吸収されるより、良好な部分だけ売却し、後は破産して過去を断ち切るという事である。本来ならある程度の赤字を「のれん代」として計上し、何年か掛けて償却すればいいのだ。昔はそのようにしてきた。しかし、現在のアメリカ流企業買収ではこの「のれん代」は無形資産であり金額は0評価である。必要なもの以外は必要でないのだ。
何十年も顧客とともに築き上げた「のれん」(商圏と信用)は文字通り無形の財産であり、従来の日本型経営ではかけがえのない財産だったのである。
今、企業の経営者が一番怖いのは株主で、彼らに訴えられ敗訴すると、もらっていた年俸の何十倍もの賠償を請求されることもある。会社は昔は「社員とお客様のもの」だったのに、小泉時代に変わってしまった。日本を悪くした原因のひとつがここにある。