歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
記事の無断転載はお断り致します。引用転載の際はご一報を。

三種の「ロミオとジュリエット」

2011年10月19日 | フィギュアスケート

フィギュアスケートでは、比較的クラシックやバレエ音楽を中心に使用される楽曲が偏る傾向があります。特に今季の浅田選手がSPで使用する「シェヘラザード」や羽生選手の「ロミオとジュリエット」などがその代表として上げられるかと思います。

ところでこのロミオとジュリエット(以下ロミジュリ)はご存知の方はご存知の通り、三種あります。まずはバレエ、そして今季羽生選手が使用する映画版、そして今年日本でも上演され、来秋本家フランス版も来日することが決定しているミュージカル版です。もちろん、それぞれ楽曲は全然異なりますが、特にミュージカル版は他の二つとは大分趣が異なります。歌劇ならではですが、楽曲で多くの台詞や心情を表現しようとするがゆえの特徴ですが、それぞれのキャストが情感たっぷりにその思いを歌い上げるものです。当然、明るく盛り上がるものもあれば切なく咆哮するかのような曲もあります。その中でミュージカルとフィギュアのコラボレーションに向いていそうなミュージカルロミジュリの楽曲はといえば「世界の王(Les rois du monde)」と「エメ(Aimer)」かなと思います。エメはSPでそのまま使えそうな長さとコンセプトですし、世界の王はエキシでボーカル入りで使うと盛り上がりそうな曲です。羽生選手がFSで使用する映画版の楽曲も素敵ですが、ミュージカル版はたぶんまだ使っている選手がいないはず(私が知らないだけなら申し訳ないです)なので、是非ミュージカル版もトライしてみてもらいたいものです。

余談ですが、高橋選手本人がツイッターで呟いていましたが、大阪で上演中のロミジュリ(20日千秋楽)を2回観に行ったようです。今回はロミオ、ジュリエット共にダブルキャストなのですが、1回ずつ別々のロミオの回を観て、大層はまった様子です(笑)もともとストーリーがある曲を滑りこなすのが得意な選手ですし、ちょっと来季以降に期待したいですが、いくらなんでも気が早いですね。そういえばバレエのレッスンもするようになったそうなので、色々吸収してまた更に一皮向けた高橋選手が見られるかもしれません。もちろん他の選手も同様ですが、間もなく開幕のGPシリーズ、そしてファイナルに進むメンバーも誰になるのか楽しみです。