歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
記事の無断転載はお断り致します。引用転載の際はご一報を。

プロトコルと視聴感の乖離

2011年10月31日 | フィギュアスケート

昨日プロトコルとダイジェストで見た映像を元にスケカナ男女リザルトについてのエントリーを投稿し、今日になってから録画しておいた男女フリーを見ました。

……思ったよりもプロトコルと演技に乖離があるような気がしました。それも女子よりも男子。

女子は、どうしてこんなに低い順位なのかと疑問に思ったフラット選手の演技を実際見ると、気の毒ですが確かにあのような点数を出さざるを得ない演技でしたし、荒川さんではないですが、ミライ選手の演技もなんだか元気がない様子でした。これが「スパルタクス」じゃなければまだもうちょっとよかったのかもしれませんが、うーん……。二人ともまだ体が絞れてないのと、滑り込みが足りてないのかなという気がしました。二人とももう一戦あるので、リベンジを期待したいですね。

タクタミシェワ選手はジャンプは文句なしの一位なのですが、やはりシニアで要求されるその他の要素のレベル取りは今後の課題なのでしょうね。ただ、とても14歳とは思えない落着きぶりと、自信にあふれたインタビューに少々苦笑が。まあ、ロシアンならではの芯の強さともいえますが、悪くいえば可愛げなくも見えますね。見た目はとても綺麗で可愛らしいのですが。

鈴木選手はスピン・ステップともオールLv4は素晴らしいですね。トータルで見た演技の評価として一位なのはまあ妥当かと思います。でも、ジャンプミスがまだまだ抜けませんね。今回SP,FS共にジャンプはミスありだったので、その辺の修正をNHK杯までにしていくのだろうと思います。そういえば鈴木選手も自信を持ったようですね。もっと得点できるというインタビュー記事を見て、おおっ!と注視してしまいました。ただ、あんまり気負いすぎても空回りしてしまいかねないので、ご本人が言うように楽しく滑ることを第一に考えた方が良い結果が出そうな気がします。

あと、個人的にワグナー選手のブラックスワンが衣装とプログラム共に大変気に入りました。NHK杯が更に楽しみになりました。北海道は乳製品おいしいですよアシュリーさん。だから、またシリアルのスプーンがもし小さくても許してね(注:昨年だったか、ホテルの朝食のシリアル用スプーンが小さいと呟いていたので)

 

そして男子ですが、チャン選手の演技を通しで見て、これは10点はかさ増しされているような印象を受けました。シーズン序盤とはいえ明らかに、いつものチャン選手のスケーティングとは異なる滑りでしたし、演技を最後まで通した印象としても、およそ出来のいいものではなかったと思います。素人の見た印象ではありますが、1位フェルナンデス選手、2位チャン選手、3位高橋選手なら見た目的に納得かなと思いました。

そういえば昨日、高橋選手は何故成功率の低い4Fに挑んだのか疑問だと書きましたが、解説の田村さんがおっしゃるには、トゥループで着く足の方に違和感が残っているのではないか(ボルト抜きをした足の方ですね)とのことでした。なるほど、それなら理由もわかるような気がします。クワド回避でまとめる戦法もありましたが、チャン選手もフェルナンデス選手も挑んできましたし、やはり両方で回避というのは高橋選手としてはしたくなかったということでしょうか。確かに今季も更にクワドは男子において必須になっていますしね。ただ、あまり無理をしてまた大怪我をしたらと思うと、見ている方は勝手ながら心配してしまいます。練習しながら足の治癒を早く促すのも難しいかと思いますが、何とかNHK杯にはもっといいコンディションで挑めるといいですね。

 

更に余談ですが、今季は男女共につなぎがたくさん入ったプログラムが多く見られますが、ツイズルを入れる選手が増えたような気がするのですが私の気のせいでしょうか? ロシア勢だけでなく、北米組もけっこうツイズルが入っているように見られました。まだGPシリーズも4戦残っているのでこれから出場予定の選手はどうなのかわかりませんが、まあ確実に浅田選手のプログラムにはしっかりツイズルは入っているでしょうね~。SPはタラソワ先生ですし。

今回のスケカナでは何といってもシニアデビューのタクタミシェワ選手が注目を浴びましたが、次の中国杯でも昨季タイトルを総なめにしたソトニコワ選手が出場します。彼女や村上選手、そしてコストナー選手などのベテラン勢がどう戦うのかが楽しみですね。男子もガチンスキー選手と羽生選手、そして織田選手などのベテラン勢がどんなクワド合戦(いやもちろんジャンプだけじゃないですが)を繰り広げてくれるのかも楽しみです。