歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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新プロ情報とネーベルホルン杯・JGP第四戦 ルーマニア大会

2011年09月21日 | フィギュアスケート

ファンにもアンチにも注目されてやまない浅田選手ですが、予想外のひっそりした発表の仕方で、これまた予想外のSP使用曲の発表がありました。ソースは中日新聞です。

浅田真央 SP:シェヘラザード /  FS:愛の夢(持ち越し)

それから同じ記事内で改めて書かれていましたが、小塚選手は本当にジブリ映画の「風の谷のナウシカ」を使用するそうです。なんでも、自分のイメージにあうそうで。……そうかなー?

 

さて、間もなく開催のネーベルホルン杯とJGP第四戦、ルーマニア大会について個人的に注目する選手をかいつまんで書かせていただきます。

まずはネーベルホルン杯

<女子>

エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ

サラ・ヘッケン

毛間内かれん

国分紫苑

クセニア・マカロワ

ソニア・ラフエンテ

ヨシ・ヘルゲソン

ヴィクトリア・ヘルゲソン

ミライ・ナガス

 

結構いい選手が揃っていますね。日本勢は頑張って欲しいけど、国際試合の経験がそれほど多くない面々なのでちょっときついかな~。でもこういう試合で経験を積むことも大切ですよね。気負わずいい演技をしてもらいたいと思います。この中だとナガス選手がかなり有力かと思いますが、マカロワ選手も後輩ロシアっ子を牽制するためにも結果を出したいでしょうね。ほとんどのシニアにとってはシーズン初めの公式国際試合でしょうし、いきなりMAXは無理でしょうが頑張って欲しいと思います。

<男子>

ミハル・ブレジナ

町田 樹

羽生 結弦

デニス・テン

コンスタンティン・メンショフ

 

羽生選手がどれだけ仕上げてくるか分かりませんが、ブレジナ選手といい戦いになりそうな気がします。町田選手も思い切って渡米したり、ランビエールさんに振付を依頼するなど意気込みは十分だと思うので、彼にもやはり頑張って欲しいですね。テン選手は昨季ジャンプがかなり不安定でしたが、今はどうでしょう? こちらも気になるところです。

 

そしてJGPシリーズ第四戦 ルーマニア大会

<女子>

藤沢 亮子

西野 友毬

キム・ヘジン

ポリーナ・コロベニコワ

ポリーナ・シェレペン

 

Wポリーナにヘジンとなると、これまた日本勢厳しいかな。でも、西野選手も一時よりはジャンプが安定しつつあるような兆しが見えるので、なんとか食らいついてほしいです。藤沢選手はここで噂の3Aを投入するのか気になりますが、3Aスキーの私でもあんまり無理はしないで欲しいかなと思います。エッジエラーの修正をしているとの噂を聞きましたが、そうなると難しいかな……。でも何とか彼女にも踏ん張って意地を見せてもらいたいと願っています。

 

<男子>

すみません、男子は本当にまだまだ勉強不足なので日本勢だけ。

日野 龍樹

鈴木 じゅん

 

鈴木選手は初国際公式試合でしょうか? 日野選手はここで頑張っておきたいですね。善戦を祈ります。

 

ジュニアに続いて、いよいよシニアもシーズン到来ですね。あとひと月もすれば、シニアのGPシリーズも開幕です。

いろいろ情報収集をしながら、楽しみに選手たちの演技を見せていただこうと思います。

 

 


ロミオ&ジュリエット 16日マチネ(城田ロミオ&昆ジュリエット)

2011年09月17日 | 観劇関係

7日に開幕していたロミジュリ、ようやく見てきました。タイトルロールの二人は、城田ロミオと昆ジュリエットです。城田さんはともかく、昆さんは初めてその歌声や演技に触れます。幸いマイ初日はかなり前方席でしたので、しっかりガン見して参りました。以下簡単ですが感想です。

城田ロミオ……歌というか、喉のコンディションはまあまあのようでした。大きいミスはなかったですし、よく動けていました。十代の若々しさを頑張って表現できていたと思います。舞台人として見れば格別上手い方ではないですが、癖のない素直な歌唱は耳に馴染みやすいですね。惜しむらくは昆ジュリエットとの身長差が大きすぎて、ものすごい猫背になっていたことでしょうか? でもこれは、二人が悪いわけではないので仕方ないですね。甘く包み込むようなロミオでした。

昆ジュリエット……小柄な体から、しっかりとした声量と安定した歌が聞けていい意味でびっくりしました。小さな劇団では主役経験を積んできていたようですが上手いですね。もう既に先の舞台が決まっているのもなるほどといった感じです。城田ロミオ(190センチ)と並ぶと一層可愛らしく見えるジュリエット。この先も追って行きたい役者さんが増えました。まだ大学生ですし、楽しみですね。

涼風夫人……やはり上手かったのですが、(いい意味でパンフでおっしゃっているように嫌な女の側面を上手く表現されていました)ちょっと声が?な部分がありました。少々お疲れ気味でしょうか? そろそろ夏の疲れが出る頃ですしね。

石川キャピュレット卿……やっぱりさすがの信頼のと安心感。この方のように安心してみていられる役者さんのおかげで、若いジュリエットやロミオがより光ります。禅さんやっぱり好きです。

中山大公……豊かな声量と存在感に視線が奪われます。この方もやはり上手い。確かに細身ですが、しっかり存在感は重厚に表現されていました。素敵でした。

浦井ベン……コミカルなところもシリアスなシーンも上手く演じこなし、歌って踊れる安心の若手…いや、もう中堅といっていいでしょう。彼が要所要所をしめてくれると小気味よく見ていられます。

役者さんの感想はこのくらいにして、楽曲その他の感想について。

楽曲……事前にフランス版のCDを聴いておいた効果も少しはあるかもしれませんが、それ以上に憂いと甘さ、若者の熱さなどを美しいメロディーで奏でた楽曲は耳に残りますね。来秋フランスオリジナル版も上演されるそうなので、そちらも今から楽しみです。

演出……率直に言って、今回ちょっと奇をてらいすぎたのではないかと思います。現代劇と古典劇のどちらでもない妙な中庸さがどうにも気になって仕方ないのです。そもそも携帯やFacebookはどうしても出さなければならないアイテムだったのか疑問です。

衣装……これも残念でしたね。特にジュリエットの衣装が下品に見えて、ピュアなお嬢様には感じられないシロモノでした。裾をもっと長くするだけでも違ったと思うのですが、もっとなんとかならなかったのでしょうか?

 

演出や衣装など、不満が残るところはありますが、楽曲と演者さんにはほぼ満足していますのでまた観に行く予定です。今度は山崎ロミオ&フランクジュリエットの予定です。


JGPシリーズ第三戦 

2011年09月17日 | フィギュアスケート

ちょっと遅くなりましたが、JGPシリーズ第三戦の結果です。

女子

1.J.リプニツカヤ   SP1 FS1 総合1 172.51

2.宮原知子       SP2 FS2 総合2 162.20

3.サマンサ・セサリオ SP3 FS3 総合3 153.84

リプニツカヤ選手強いですね! スピンは軟体のなせる業もあり、得意なのでしょう。スピンの名手シズニーさん並の加点をもらっています。

今季ジュニア初参戦の宮原さんもよく頑張りました。とても落ち着いて演技しているように見えましたし、まだまだ伸び幅一杯なところに期待してしまいます。エッジエラーなしも素晴らしいですね。大健闘お疲れ様。表彰台おめでとう!

佐藤未生さんも総合4位に入りました。彼女のジャンプは高さがあっていいですね。彼女もまだまだ伸びると思います。期待しています。

 

男子

1.Joshua Farris    SP1 FS2 総合1 202.45

2.Artur Dmitriev    SP2 FS1 総合2 197.09

3.木原龍一         SP3 FS4 総合3 173.31

4.宇野昌磨         SP8 FS3 総合4 163.24

 

木原君ちょっと崩れちゃいましたか。3A習得はまだかな~。それでも表彰台には上がれました。お疲れさまでした。また頑張ってね。

しょーま君も頑張りました!SP8位からの挽回すごいですね。ルッツの癖はまだなかなか直らないのが課題ですが、初JGPで4位ですから大健闘ですよね。身長は伸びてきているのでしょうか? 昨季の全日本ジュニアの時は144センチという話でしたが、ちょっと小さいかな。また頑張ってくださいね。

第二戦に続き、男女共に頑張りました日本勢。男子も育ちつつあるのが頼もしいですね。


感情論で解決できる問題ではない

2011年09月14日 | 雑感

東日本大震災から半年経過しても、いまだに問題が山積し、被災者のみならず国民も不安を抱えたままの状態が続いています。特に放射能汚染の問題は深刻です。

この問題について不安が広がり、時に神経質なほどの拒絶反応を示す人々が出てしまうのはひとえに情報公開の中途半端さが要因に有ると私は考えます。

本当に安全なら、国民一人ひとりに行き届くように基準や現状の数値を明確に開示した上で安全をアピールすべきでしょう。ただ「ただちに健康被害はありません」だけでその文言を信用できるでしょうか? 少なくとも私は無理です。「ただちに」とは一体どのくらいの期間を指すのか? 5年後は平気なのか? それなら10年後は?

結局、判断を国民に丸投げしているだけです。

確かに自分の健康を守る義務と責任は国民各自にあります。しかし、その上で購買・消費行動に結びつける判断材料としての情報が足りなすぎるのです。

ほとんどの国民は被災地の惨状に心を痛め、助けたいと思っているでしょう。むろん私もその一人です。しかし、中途半端な検査体制や不完全な情報開示の下で不安が残る産地からきた物産を、継続して消費し続けることはあまりにもリスクが高すぎます。将来的に、健康被害が起きた時、誰に責任を追及すればいいのでしょう? 被災した農家の方々に問えるわけもありません。それなら国に責任を取ってもらえるのでしょうか? いやいや、代々責任を取らないのがお約束のわが国の官僚や政治家(しかも未来の!)にそんなことが期待できるはずありません。

言うまでもなく、被災者救済と生活再建に向けての援助は絶対必要です。けれども国民の情に訴える形で安全性が必ずしも確かでない農産物や瓦礫・汚泥を拡散させるのは危険です。それ以外の手段で、被災された皆さんを次善の策でサポートしながら、汚染された地域を除染することが何よりも優先されるべきです。

今幼い子どもたちが思春期を迎え、あるいは成人する頃にガンや白血病が多発してから彼らに謝っても遅いのです。未来に負の遺産を残さないようにするためにも、政府や関連省庁には明確な情報開示と根本的な問題解決に向けて、遅滞なく邁進してもらわなければなりません。しかし既に民意からかけ離れたとんでもない悪法をむりやり通そうと画策している政権には、多くは望めなさそうなのがなんとも悲しく、情けないことです。そんな政権を選択してしまった我々国民にもその責任の一端はあるわけですが……。


スポーツマンシップとは

2011年09月13日 | スポーツ全般

全米オープンテニスが終わりました。男子シングルスを制したのはナダルではなくジョコビッチでしたが、これで今年のGS4戦中、彼が3戦を制したことになります。まさに今、絶頂期と言っていいでしょう。フェデラーとナダルを下しての優勝ですし。

そして敗者となったフェデラーとナダルも、ジョコビッチのプレイを賞賛しました。自らの負けを認め、勝者への祝福とリスペクトを忘れない彼らにもまだまだ、十分な力とプライドを感じます。波に乗るジョコビッチだけではなく、彼らにもまだまだ王者とクレーキングとして頑張って欲しいと思います。

一方女子では、敗者となったセレーナ・ウィリアムズが審判への暴言への制裁として、罰金を命ぜられました。ウィンブルドンのみならず、テニスにおいてはマナーを厳しく問われます。誰でもままならぬときは苛立ちを禁じえないこともあるでしょうが、対戦相手と共に審判への敬意も忘れてはなりません。少し頭を冷やしてもらいたいところです。

それにしても、様々なスポーツを見ていて思うのが、それぞれの競技におけるスポーツマンシップとはなんだろうということです。

ボクシングでは対戦発表の記者会見で既に心理戦が始まっていたりしますが、試合が決した後はあんまりダーティーな姿は見ないような気がします。私が詳しくない所為で知らないこともあるかもしれませんが。

そしてテニスでもあまり選手間で心理戦は聞きません。もっともテニスは年間試合数が多いので、毎回の勝敗をいつまでも引きずらないことや、大きな大会などではチャレンジシステムもあるので、不満が出にくいのかもしれません。また、それ以前に貴族のスポーツに端を発していることもあるのか、特に上位選手は互いにリスペクトの心をきちんと持ち合わせているように見えます。それは見ていて清々しいものです。

ではフィギュアスケートではどうでしょうか。一部の例外を除いて、国籍は違えど試合が終わる前ですらそれほど選手間に緊迫感はないように見えます。むしろ国際大会よりも、世界選手権の代表枠を争うナショナル大会の方がピリピリしているかもしれません。シーズンオフには異なる国(その多くが日本ですが)から招かれやって来るスケーターたちは、日本のスケーターたちと仲良さそうですし、もちろん日本や日本人選手への敬愛を示してくれます。しかし、残念ながら一部で選手とコーチが一緒になって特定のライバル選手に対して過剰な心理戦をしかけたり、あることないこと内外のメディアに吹聴する残念な事実も見られます。

フィギュアスケートは個人競技ですし、たとえ国籍が同じであろうと他の選手は皆ライバルであることは間違いないでしょう。ですが、彼ら彼女らは同じリンクで同時に倒しあうような戦い方をするわけではありません。あくまで自分のプログラムをいかに精度を上げて完璧に滑りきるかを争うスポーツです。敵は自分(とジャッジ)であり、誰がどんな滑りをしようとそもそも同じ演技ではないのですから過剰に意識する必要はないはずです。もちろんほとんどの選手はそのことをよくわかった上で切磋琢磨しながら私たちに短い時間ながらも氷上の舞を見せてくれます。しかし残念ながら勝ちに執着しすぎるあまりか、エッジコントロールと同じくらいに口が達者?な方もいらっしゃるのです。彼らのうち、フェイドアウトしていきそうな選手もいますが、まだ残留する選手もいます。スケーターなら、舌で戦うのではなく是非ともいかにレベルを上げた上で精度の高い演技でジャッジや観客を魅了できるか、そちらの方に心血を注いでもらいたいと思います。

……その上でジャッジも公平で妥当なものであればなお清々しい競技になるのでしょうが、そんな日が来るのかどうかはかなり謎なのが残念なところです。