パエ-リャ

木製カトラリ-

ゴミ箱としてのテ-ブル

2015-01-06 07:35:21 | Weblog
コ-ヒ-すら落ち着いて飲めない

一見エレガントなカフェに入ってお茶するとする。日本の話だ。フォ-トナム&メイソンの2階あたりなら多少は違うが、普通はコ-ヒ-を頼むとミルクが小さなプラカップに入って出て来る。シュガ-スティックも当たり前のように同伴する。それにスプ-ンもだ。

ミルクを入れる。で、空の容器はその辺に置いておく。使ったスプ-ンも同じだ。見苦しい。テ-ブルはごみ溜めなのか?因みに恐竜バタ-ナイフは同様の発想から生まれたものだ。共鳴する人は多い。

なので、空の容器や汚れた不必要のスプ-ン等をどうするかが当然問題になる。サ-ビエットも同様だ。

「続く」

箸だって軽い方がいい

2015-01-06 07:32:58 | Weblog
日本の割り箸ほど軽くて使いやすい箸はないだろう。中国人が使うリ-チ延長用の箸みたいに長くて重くないし、金属製の箸などは更に馬鹿げている。最近、日本人が箸を使うのは猿の棒使いみたいだとドイツ人が揶揄している記事を見かけたが、猿にはフォ-クが一番似つかわしいと思う。

そもそもヨ-ロッパ人がカトラリ-を使い始めたのは16世紀からだ。それ以前は手づかみで食べていた訳だから。

箸を扱えるのはデクステリティ-の極みで、極端に小さなものまで持ち上げる事が出来る。フォ-クでは不可能な事で、猿には出来ないだろうし、そもそもロボットア-ムの先端は全て箸のコンセプトを使って出来ている。

ただ、伝統的な箸にも問題点は存在する。

と言うのは、普通の木の箸も重たいと感じる時があるからだ。時にして、鬱陶しい程の重さを感じることがあるのは私だけだろうか? と言うか、そもそも箸に重さは必要なのだろうか?

筋肉に対する望ましい負荷は食べ物が提供する訳だから必要ないだろう。なので、ここでは箸の重さについて考察してみる。

箸の重さは絶対的な質量と、持った時のバランスに分けて考える事が出来ると思う。特に、後者が重要だろう。質量は多分に材質によって決まるので比重が小さいに越したことはない。なので、地球資源的には岩石や金属などではなく、セルロ-スを使うのが当然だろう。現在のところ、あまり、オプションはないが、将来的には間違いなくカ-ボンナノ材料だろう。

これに対して、持った時のバランス感覚は箸のデザイン上、工夫出来る範囲にある。手に持ってみれば直ぐに判るが、箸の回転の中心はおおよそ箸の長さの中間地点にある。でも、質量の恐らく7割以上は太い側に集中しているだろう。質量の中心もその範囲に存在する。

なので持った時にすぐに傾いてしまい、重いと感じるのだ。質量が長さ全体にわたり平均して分布していれば、そのようには感じないはずだ。だから、重みの元になる質量を失うには、その部分の体積を減らしてしまうに限る。そして直感的には質量の中心を回転の中心に出来るだけ近づける事が理想だろう。

いずれにせよ、回転を始める瞬間に感じる抵抗重量を極力減らさないといけない。

となると、太い部分の内部に何らかの空洞を作ることになる。まず考えられるのは一本の箸を2枚の板から作ることで、それに先立ってル-タ-ビットで溝を加工して、2枚を張り合わせる。技術的には出来ない事ではないが、そして、2枚の材を異なるものにすればデザイン的にも面白いかもしれないが、接着強度が問題になるだろう。張り合わせ範囲も考えなくてはならない。

もう一つは、箸の太い部分に細長いドリルの刃で穴を開けて、穴の入り口をダボで塞いでしまう事だ。これは技術的には精密旋盤や、ドリル盤、 あるいはコンピュ-タ制御のフライス盤でも出来ない事ではないだろうが、材の保持や垂直方向のストロ-クに疑念があるので大型の器械が必要になる。でも出来るだろう、出来ない加工ではない。

ただ、直感的には、この画像にあるような加工方法でも構わないのではと思っている。デザイン的に異議が出ない限りは。これは、持ち手の太い部分に対して、直行する2本の貫通溝を2か所に分けて加工したものだ。なので、溝の数は箸の表面に対して8本だ。長い単一の溝4本では持った時に凹んでしまうので2か所に分けた結果だ。

比較のために通常の箸をおいてある。両方とも材は「ブナ」で、長さは230mmの大人用の箸で、通常のものは重さが6グラム、溝付箸は4グラムだ。持つと判るが、結果的に質量の中心は回転の中心に限りなく近づいている。絶対的な重さも大分少ないと感じるし、なにより回転時の取り廻し抵抗感がなく、動きが軽快なのに気付く。

今後は、このタイプの箸を試験的に提供しようと思っている。わずかな問題点は、溝の幅で、今回は3mmだが、ル-タ-ビットを使わないで、エンドミルで加工した。最終的には2mmのエンドミルを使うか(ル-タ-ビットで2mmは存在しないかも知れないので)、あるいは箸の最初の太さを8mmの四角断面から10mmの四角断面に替えることかも知れない。