パエ-リャ

木製カトラリ-

コタキナバル直近の島への行き来について

2015-12-25 21:18:06 | Weblog

ボルネオ、カリマンタンには島は捨てるほどあるけれど、コタキナバルからすぐ行ける島には限りがある。

まず、目の前にとても大きく存在するのがガヤ島だ。そして、否応でも目に入るのが水上住宅で、遠目には観光対象として魅力的に見えるが、実際はそうではない。

普通のツ-リストが行けるのは、ガヤ島では2か所しかない。一つはサピ島の対岸のガヤ島の限られた部分と、コタキナバルからは見えないガヤの直近の部分の反対側にある湾にあるリゾ-トホテルの敷地だけだ。

そのため、ジェッセルトンの波止場でガヤ行きの切符を買うと自動的にサピのそばのガヤに運ばれてしまう。リゾ-トホテルは独自のボ-トがあるらしくて、おそらくジェッセルトンを起点にしているのだろうが、ホテルそのものがとても高いので、検討の対象にはならない。

それでは、水上住宅部分には行けるか、行けないかという問題になるが、強引に交渉すれば行けると思うが、行く理由はないと思う。何故なら、とても貧しい村で、陸部分にも取り立てて道路はないし、見るべきものはないと思う。

実際に船で(40MRと言われて払った)、水上村の中を通って、陸地ぎりぎりまで船を寄せてもらったけれど、個々の家との間の通路など、今にも踏み抜いてしまいそうな、貧弱な板張りで、その通路が陸に続く保証はないと思う。

村の生活が水上で完結しているためだろう。乗船前に上陸して、写真を撮りたいと言って、その条件で船に乗ったのに、実際には船頭がダメと言い出して、結局上陸できなかったが、見た限りでは陸はごみだらけで、ひどい状態だった。上陸する価値もなかったと思うほど、ゴミだらけの海辺だった。

で、渡し船はジェッセルトンではなくて、中央市場のそばの船溜まりを起点にしている。船には屋根も、掴まるところも、ライフジャケットもないので、おそらく住人は5MRとかで行き来していると思われる。いずれにせよ、観光局で尋ねたところ、自己責任でなら行けます、と言われたが、結果的に納得の出来る回答だったと思う。

なので、普通に行ける島(と言っても、実際にはそれぞれの島の限られた部分でしかない)としては、GAYA、 SAPI, MANUKAN, MAMUTIK, SULUG しかないが、SULUGは売店もトイレもないので記事の対象にはならない。

 まず、行き方に関して言えば、ツア-で行くと、一人250MRとか、簡単に取られるので、自分でジェッセルトン波止場で切符を30MRで買って、入島料の10MRを島に着いたときに払えばよい。コインロッカ-はどの島にもあるので、ツア-の案内人が貴重品を見張る必要もない。

島にはビ-ルを買える売店や、レストラン、トイレ、着替え所、シャワ-はあるし、シュノ-ケリング用品の貸し出しもあるので、スキュバダイビングをしない限り、事前の準備は必要ない。日本の海の家があると思えば間違いない。

切符はジェッセルトンのア-チをくぐって、すぐ右側の建物の直近の入り口を入ると、右手に渡し舟会社の窓口が並んでいる。帰りの便の時間もその時に決める必要があるので、午後の2時とか、3時とかが適当な頃だと思う。2時をすぎるとスコ-ルに会う可能性が高いと実感している。

但し、マムティ-クは小さな島で、行きたくてもその日の便がない場合がある。人が集まらないためで、それに比べると、サピやマヌカンでは、そのような心配はない。

どこでも料金は同じだが、注意することがある。料金を払うと乗船票の紙切れをくれるが、最後までそれを失くさないようにすることが重要。あくまでも、行きに乗った船会社の船が、帰りの船になるので、別会社の適当な船に乗って帰ってくることは出来ないからだ。

行きの場合には、乗船票を待合所の手前で確認する時に、案内人を指示してくれるので、その人間に紙切れを見せると、もう少し待て、とか指示が出るため次にどうなるのか分かりやすい。

しかし、帰りは別だ。特に、午後の2時以降は、同じような時間帯に、沢山の客がジェティ-の狭い場所にごった返しているし、来た時の案内人の顔など覚えているわけはないので、トランシ-バ-を持っている人間に、片端から紙切れを見せるしかない。

すると、自分ではない、あそこの奴だ、とか指で示してくれるので、漸く誰が帰りの案内人か判明するので、今度はその案内人に紙切れを見せると、もう少し待てとか、あのボ-トだとか指で示してくれる仕組みだ。

行きの場合、自分の目的地の島にボ-トが直航するわけではないので、覚えておいたほうが良い。それぞれの島が近いので、同じボ-トが複数の島に客を連れていくのは当たり前だからだ。

後は、船頭がボ-トのバランスを重視するため、座る場所を指示される場合があること、ライフジャケットの着用にうるさいこと、それと大人用のライフジャケットは大概、座席の下、子供用のは座席の上に置いてあること、極まれに波を被ることがあること、スピ-ドはとても速いということ、15分ほどでどの島にも着いてしまう。大抵、ヤマハのツインアウトボ-ドの200馬力とか珍しくないので、当たり前かもしれないが。

以上が、島への行き来に関する記述で、この後は、それぞれの島の特徴について記述する。