ボルネオの主要な道路はすべてアスファルト舗装されている。普通にレンタカ-で走るような国道とか、主要な観光地につながる道路は舗装されている。
例えば、コタキナバタンガンにある有名な Gomantong洞窟は、主要な道路から4km程離れた行き止まり地点にあるが、分岐点からそこまでは完全舗装されている。
ちなみに、この洞窟の場所からはジャングルのトレッキングが出来るようになっていて、観光ホテルの敷地内の整備されたジャングルでなく、本格的なものなのでお勧めである。
で、話を道路に戻すと、国道の舗装はされているが、交通量が多いのと、メンテナンスが不良なので、穴を部分舗装したつぎはぎが多く、基礎を強制的に平らにしないで舗装してあるので、大中小のうねりが目立つ。
時々、タイヤの直径程の穴も出現するので、メンテナンスが追い付いてない事がわかる。また、理由は全く理解できないが、コタキナバルからサンダカンに向かう、ダントツで交通量の多い22号線が、タワウやセンポルナ方向に分岐する地点にほど近い部分では、道路に深さが20cmほどの溝が50m程の長さで、数本、並行して存在している。
その部分の反対側車線には溝が全然ないので、これらの溝が放置されている理由が全く分からない。この溝のある部分は、約一か月の間隔を空けて通過したのに、放置されたままの状態であることを発見した。日本では考えられないことだが。
逆に、交通量の少ない道路、例えばGomantong洞窟に至る道路などは完璧な舗装状態が維持されているので、コタキナバル-サンダカンという、大動脈では大掛かりな補修作業は無理なのかもしれない。
この道路に溝のある付近から分岐して、北ボルネオで3番目に大きなタワウという町に向かう国道では、大規模な補修工事が至る所で進行している。補修工事と言うよりも道路の新設工事と呼んだ方がふさわしいほどの工事だ。
重機で引っ掻いて、ウネリを取り除き、路面を平らにして、再舗装する工事だが、道路幅が片道10車線ほどもあるので、車の通行が妨げられているわけではない。工事を横目に見ながら、未舗装道路を速度を落として通過することが出来る。
コタキナバル-サンダカン線の溝部分は細い登りの山道なので、工事が出来ないのかもしれない。また、溝の存在は遠くからでも視認出来るので、タイヤが溝にはまらないように溝を避けながら通過することが出来ることも、理由の一つかもしれない。
あるいは、あまりにも有名なので、そのまま放置されている可能性もあるだろう。実は、溝ではないが、同じ22号線の別の場所でも、遠くから見ていて、何故あの場所ですべての車がスロ-ダウンしているんだろうと、不思議に思う所がある。
僅か5メ-トル程の長さなのだが、極端な陥没箇所があって、ここも放置されたままになっている。観光名所なのかもしれない。
ボルネオは土地が広大なので、直線道路が延々と続くと思われがちだが、そうでもない。感覚的なものでしかないが、昔からある幹線道路では直線部分は意外と少ないと思う。
それより驚くのは、登りでも下りでも、坂道が以上に長く続いていることだ。登り下りの区間が4,5キロ連続する場所はざらにあるので、色々な意味で怖い。ガソリンが持つだろうかとか、
然もボルネオの一般国道の制限速度が90kmなので、普通に100kmで走る訳だが、長い下り坂で、大きなうねりがある場合など、車が飛び上がるので、猛烈に怖い。大抵同じ場所に着地してブレ-キを踏むので、そこら中にパッチワ-クが出来ている。
ボルネオの道路補修は簡単ではないのかもしれないと思う。