既に何度も触れているように、北ボルネオではガソリンスタンドの場所が非常に限られているので、この記事は参考になると思う。基本的にはコタキナバル市内で満タンにしてドライブに出ることを想定している。
車はプロトンのサガ、AVISで一番安いレンタカ-で、日帰りの朝8時から夕方6時までなら約87MR,現在のレ-トで3千円を下回る。24時間の場合は、約110MRに跳ね上がるが、大した金額ではない。
サガの燃費は判らないが、今までの4千キロはすべて同一のサガでこなしたので、悪くはないのだと思う。
1. コタキナバル-サンダカンの間
たったの3か所しかない
最初に給油出来るのはラナウの街中、サガを満タンにすれば、コタキナバルからラナウまでの距離の倍くらいは心配なく走れるので、サンダカンを目的地にする場合は、絶対にラナウで給油が必要。
腹立たしいのは、ラナウには殆んど隣合わせでGSが街中に3か所位ある事。何故、途中に分散しないのだ!
ラナウで給油したら、次のGSはテルピッドまでない。テルピッドまでは時間にしてラナウから1時間半位だと記憶に残っている。テルピッドは非常に小さな村だ。但し、目的地がサンダカンの場合、既にラナウで満タンにしてあれば、恐らく、そのままサンダカンに到着出来ると思う。なので、テルピッドの給油所は大して有用ではないと思う。
何故なら、サンダカンまで、恐らく50km位の地点に、GSがほとんど隣り合わせで2か所あるからだ。そこは、センポルナやタワウへの分岐点になっている、大変に重要な分岐点だ。
(ちなみに、ボルネオ最北端のクダットと言う街から、コタキナバル-サンダカン線に南下して交差する地点には、非常にありそうな気がするが、GSはない。とても不思議だ)
この、北ボルネオの最重要分岐点では、KKから出発して分岐点に差し掛かる直前、100m程の処の右側にシェルかエッソ、分岐点で右折してタワウ方面の道路に入ると、直ぐ右側にペトロンの給油所がある。非常に腹立たしい訳で、何故GSの場所を分散しないのかと。
で、この北ボルネオ最重要分岐点で直進して、そのままサンダカン方面に向かう場合、サンダカンから30km手前位に更に給油所がある。
ただ、ラナウで満タンにして、更に、この最重要分岐点で満タンにすれば(帰り道にも再度、満タンに出来るので)更なる給油は必要はないと思えるが、
サンダカン手前のセピロックジャングルリゾ-トとかに宿泊して、サンダカン市内には行かないで、そのままUタ-ンしてコタキナバルに戻る場合は、ここでの給油は絶対に必要になるし、その場所は偶然にもセピロックへの分岐点から2km位なので、大いに助かる。
で、この最重要分岐点で給油しないと、タワウ方面に向かう場合、ラハッドダツ-まで、給油所はない。正確に言うと、キナバタンガンの川の鉄橋を通過した直後に、左側に小さなGSがあるが、当てには出来ない。もし、ここが何らかの理由で使えなければ、泣きが入ることになる。
最重要分岐点からは超長距離ドライブになるからだ。ただ、ラハッドダツ-の町に着けば、再び腹立たしい思いをすることになる。市内には、恐らく5か所位GSがあるからだ。
つまり、この分岐点のGSは私に言わせれば、北ボルネオで最重要GSと言うことになる。北ボルネオで、ガス欠で干物になりたくなければ、ここで給油しないといけない。
で、その先、ラハッドダツ-でも給油しないでセンポルナやタワウに向かう場合、非常に心細い思いをすることになる。超長距離の区間、GSが存在しないからだ。
2. コタキナバル-クダットの間
プロトン サガをKKで満タンにすれば、基本的には途中の給油なしでもクダットまでは行けるだろう。ただ、中間地点近くに、コタブル-という小さな、品のいい町があって、そこにはGSがあるので、給油して当然と思われる。そこ以外にはクダットの街中のGSを除いて給油は不可能。
3. コタキナバル-シピタングの間
シピタングと言うのは、南シナ海沿いに走って、ブルネイ王国まで、あと僅かの場所で、特に特筆するような場所ではない。直前に Weston と言う、川沿いの観光地があるので、例として挙げている。
このル-トの場合、KKで満タンにして有れば、心配はいらない。最初の給油所は発電所か、あるいは製油所、あるいはその両方が合体した場所で、時には高い煙突から赤々と大きな炎が噴き出しているところの、真ん前にGSがある。
その先ではボ-フォ-トと言う、比較的大きな町に到着するまでに、国道が鉄道線路と交差する付近に、立て続けに、数キロ離れて、2か所GSがある。注意すべきは、ボ-フォ-ドを過ぎてしまうと、一切ないので、注意が必要だ。
ただ、このル-トはKK-サンダカンよりも、更に重要な幹線道路なので、大きな心配は必要ないだろう。KKで満タンなら、問題なくシピタングまでは到着出来る。
4. コタキナバル-内陸部
KKから、ペナンパング経由で、山越えで、タンブ-ナンに下りて、左折してラナウに向かうか、右折してクニンガウに向かうかで、話が違ってくる。左折した場合、ラナウまで50kmの間、GSは一切ない。
右折した場合、不思議なことに、右折地点から数キロの処に、何故かGSがある。右折地点からクニンガウまでは、約50kmなのに。非常に有用なGSだと思う。
で、このル-トは戦時中に日本軍の滑走路としても使えるように建設されたため、直線で15kmとか、とんでもない直線道路になっているので、当然燃費が心配になる。但し、クニンガウの町に着けば、隣り合わせで2か所GSがあるので、一息つけるようになっている。
通常は、クニンガウから、再び山越えで、南シナ海に面したパパ-ルに行くだろうが、その間はGSは一切ないので注意が必要だ。勿論、パパ-ルで右折してKK方面に戻るなら、途中、GSはあるので心配は要らないと思う。
クニンガウから山越えでパパ-ルと言えば、山越え区間は数キロだと、日本の常識では普通思う訳だが、区間70kmなので、覚悟が必要だ。ペナンパングからタンブ-ナンへの山越えの道よりはるかに走りやすい、最近整備された道路だと思われる。
以上、北ボルネオのGSの位置を概説してみた。
実際には、確か、あそこにはGSがあったよね、っていうような曖昧な記憶で運転しているので、緊張感は絶えず、ある。
1. もしかしたら、記憶違いかも
2. もしかしたら、既に通り過ぎてしまったかもしれない
3. 閉まってたらどうしよう
これらの恐怖と常に闘いながらの北ボルネオドライブだと言える。
この記述では、クニンガウからタワウに至る道路の情報はない。ただ、タワウのホテルに2泊したときに、フロントで、
1. 完全舗装か? 答えはYES
2. 途中にGSはあるか? 答えは曖昧、途中の小さなにあるような、ないような
で、この途中の小さなは、そもそも、このル-トのほとんど終点にあるので、結論的には途中にGSはない事になる。つまり、ほとんどクニンガウと変わらない場所だからだ。
確か、400km近いル-トだし、ガス欠になったら、間違いなく救助を待たないうちに干物になるだろう。タイヤがパンクでもしたら助からないと思う。ボルネオに行く前は、このル-トを走破してみたかった。
でも、別ル-トでタワウに着いて、2泊して、ダイビングでもしない限り、大して面白い所でもないので、今後、試みることはないと思われる。
ただ、タワウはインドネシア側のボルネオへ高速フェリ-が出るので、飛行機で片道9千円とかは魅力的だ。