引っ越ししたので、うたた寝三昧

2022年5月のみの利用です。(ブログ引っ越し作業のため)

※※江戸人展と化粧・髪結いイベントに行く

2013年06月02日 | 講座・実習・TVなど
  からだが語る「大江戸の文化」 江戸人展

国立科学博物館 日本館1階企画展示室
2013年4月9日(火)~6月16日(日)

 

イベント 平成25年6月2日(日)13:30~15:00
「現代人女性を江戸美人に/髪型・化粧・鉄漿(おはぐろ)まで再現!」

 展示を見る前に、イベントに先に参加しました。

坂上和弘 (国立科学博物館 人類研究部 研究主幹)、
村田孝子(ポーラ文化研究所)と 結髪:林照乃、メイク:上野梨也による 江戸の化粧と髪結いの実演

日本人の代表的なタイプ 武家と町人の骨格にピッタリの二人の女性がモデルです。
顔を鉛の水白粉で真っ白に塗り、ベニバナの紅を下唇にちょっとさします。
モデルさんの豊かな緑の黒髪が、島田に結い上げられます。
髪飾りを挿してできあがり。
(当時は、イヤリングやネックレスなどのアクセサリーはありません・・・)
実演と合わせて、講師の貴重なお話もありました。

写真撮影の時間です。 一斉に パ・チ・リ


江戸時代は、身分や年齢などで髪型が決まっていました。
櫛やかんざしはべっ甲が最高!

武家の娘:高島田で化粧は濃い目、格式・気品が感じられます。
さらに、既婚者のお歯黒をし 眉を薄くして 変化を見せてもらいます。

左は未婚の若い女性  右はお歯黒眉を薄くした若奥さん
 

べっ甲の櫛とかんざし  長い襟足が美しい。
 


町民の娘:綿結(ゆいわた)の島田 化粧は薄め

未婚の若い女性 (まだお歯黒はしません)
 

緋色の手絡(てがら)や 簪がかわいい。
 

武家と町人 並んでもらいましょう!




 

めも:2013/06/02 RICOH PX で撮影


この後、江戸人展をみました。知らなかったことばかりで面白かったです。
当時は火葬でなく土葬だったので、発掘された骨が様々なことを伝えてくれます。
 dokuro 骨格から復元した江戸人の顔、骨から読む生前の暮らしや健康。
 born 罪人の骨から、死刑囚が試し切りにされていたことが判明。これには驚き!
江戸末期の人びとの写真もあり、充実した内容の展示でした。

    ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~

関連した本を読みたくなり探しました。

 ⇒ 江戸300年の女性美 化粧と髪型 (大江戸カルチャーブックス) ~ あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート
著者は、村田孝子(ポーラ文化研究所) 坂上和弘 (国立科学博物館 人類研究部)



※※「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した」に行く

2013年06月02日 | カルチャー・フリーク
企画展 「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した
ミヤイリガイの発見から100年

国立科学博物館 日本館地下1階 多目的室
 2013/5/15(水)~ 6/16(日)
 
日本住血吸虫症は、寄生虫の一種である日本住血吸虫が引き起こす病気で、かつて日本では地方病として恐れられていました。日本は日本住血吸虫症を克服し、日本住血吸虫を撲滅した、世界で唯一の国です。この過程で医師、研究者、行政、地方住民が一体となって取り組んだことなどを紹介し、日本の公衆衛生の意義について考えます。

主催 国立科学博物館
共催 NPO法人 宮入慶之助記念館
    公益財団法人目黒寄生虫館
協力 久留米大学医学部        産業医科大学医学部
    東京医科歯科大学医学部     獨協医科大学医学部
    山梨県立博物館

 6/2 行きました。 ショック!
今回の展示は、ミヤイリガイの発見から100年の記念。
 1913年 - 九州大学の宮入慶之助が中間宿主としてミヤイリガイを特定。感染ルートを解明した。




日本住血吸虫症がこんなに恐ろしい病気とは知らなかった。
会場のパネル展示だけではピンとこなかったのが、
ビデオ上映1,2(45分)をじっくり見て「日本住血吸虫症」の恐ろしさと、それを撲滅するのがいかに大変だったかが、強烈に伝わりました。

 長い間、死に至る風土病の原因も、治療法もわからなかった。
 原因不明の病気 水腫脹満(地方病(ちほうびょう)・風土病)が、人間や家畜に寄生する日本住血吸虫によるものと解明されるまで。
 感染は 田や用水路、川などの水に入る(農作業や子供の水遊び)ことによる。
 日本住血吸虫は、ライフサイクルの中間でミヤイリガイに寄生するので、ミヤイリガイをいろんな方法で駆除するが 効果が上がらなかった。
 薬剤散布、衛生管理、用水路のコンクリート化などの対策が地道に続けられる。
 日本住血吸虫病流行の終息が宣言されたのは、なんとつい最近1990年台の終わり頃です。

 明治~昭和の農作業の様子や農村の暮らしぶりを あらためて映像でみて、
  牛を使った農作業、肥料のことなど、機械化された現代とのあまりの違いに驚くばかり。
 また、用水路のコンクリート化は、「単に作業の効率化を目指すだけで、自然になじまない良くない方法」と短絡的に考えていましたが、
 地方によってはこういう経緯があって 必須のことだとわかり、愕然としました。

 興味が有る方は、ぜひ会場へ! 

詳細は、 Wikipedia を見てください。
・ 地方病 (日本住血吸虫症) - Wikipedia
・ 日本住血吸虫 - Wikipedia
 
会場で紹介されていた本です。
 

この本には、感動しました!
死の貝:小林 照幸 (著) ~ Myブログ:あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート