When I Dream

~気侭な戯言日記~

Dream

2007-12-02 23:50:30 | ボクシリーズ(物語風/エッセイ風)
“う~ん・・・”友人はテーブルに両肘を突き、両手の平に顎を乗せ、一点を凝視したまま黙りこんだ。ついさっきまでボクが見ていた明るい笑顔は陰り、時折眉間にしわを寄せ、自問自答するように小首をかしげている。予想もしていなかった久々の友人の反応に、ボクはただ息を潜めてじっと待つしかなかった。こんな反応を見るのは何年振りだろう。 数分の沈黙が流れた後・・・友人は、ボクの様子を伺うようにチラッと目線を上げ、右手でアイス珈琲のグラスを自分に引き寄せた。ストローを登っていく冷たい珈琲で喉を少し潤すと、友人は再びテーブルの中央に目を向けた。そこには、ボクが鉛筆で文字を書いた無地の紙があって、ボクの対面に座っている友人は、ボクが文字を書きはじめた瞬間から、やや眉間にしわを寄せながら、逆さまに書かれつつある文字をじっと眺めていたのだった。 . . . 本文を読む
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