今日は、税金を払いに行くついでに“映画”を観に → いや ← 映画を観に行くついでに銀行へ“税金”の支払いへ行ったようなものか・・・(爆)小林聡美が主演って事でちょっと興味をそそられていた映画“カモメ食堂”がまだ新宿で上映している事を新聞で確認し・・・税金の督促状(爆)を鞄に入れて新宿へ向かった本日(微笑)
“かもめ食堂”は片桐はいり&もたいまさこが共演で公開前から気にはしていたんですけど、邦画を観る事が超マレなlevie←だって面白くないんだもん←だけどそそられたし、意外に面白いかもしれないと思っていたんです。支払いを済ませた後“チケピ”で安くはないけど1500円の“かもめ”の前売りを買おうと思ったら“今日はサービスデイだから窓口で買った方が安いですよ”と、お姉ちゃんが教えてくれた!そっかぁ~“映画の日”かぁ・・・滅多に映画館なんか行かないからそんな事も記憶の彼方さぁ(爆)
ってわけで1000円で映画が観れる事に得した気分を味わうことが出来た!!(笑)
並ばされて12:40~の回を観たんだけど・・・空席があっという間にどんどん席が埋まっていってく事と、観客の年齢層が高い事にはびっくりしちゃった。ストーリー的に単純で解り安いからか、もたいまさこ効果なのか・・・??初老の夫婦連れも多かったです。で、映画は・・・淡々と始ったんですが・・・良くも悪くもTVっポイ作りだなぁと思った。
例えて言うなら日テレのドラマ“すいか”みたいな雰囲気がありました。共演が“もたいまさこ&片桐はいり”だから余計にそう感じてしまったんだと思います。
最初に観客の心を鷲掴みにするのは多分・・・ガッチャマンネタ・・・かもめ食堂オープン1ヶ月にしてお客様第一号になった・・・日本のアニメオタクっポイ“フィンランド青年”と小林聡美の絡みで(笑)経営は大丈夫なのかこの“食堂”と思ってしまうシーンでもあった(笑)そのフィンランド青年にガッチャマンの歌詞を教えて欲しいと言われて♪誰だ、誰だ、誰だ~♪と歌ってみる小林聡美だったが、その後が出て来なくてもう一度♪誰だ、誰だ、誰だ~♪を繰り返すが思い出せず・・・苦悩&悶絶するマダム小林に和やかな“微笑”・・・
それを救ったのが・・・立ち寄った書店の喫茶コーナーでムーミンの日本語版書籍を読んでいた日本人観光客役の片桐はいり・・・異国の地でガッチャマンとは恐れ入りますわ(笑)でも喉まで出かかっていて出て来ないと聞いちゃうかもしれないね(笑)海外旅行など行った事もないのであくまで雰囲気だけを掴めればいいんだけど、ムーミンを読んでいた片桐はいりが、怪訝そうにノートを鞄から出して♪誰だ、誰だ、誰だ~♪っと歌いながらスラスラとペンを走らせるシーンが妙な笑いを誘いました。なんだかTVドラマみたいな安い演出で、フィンランドで撮影しているとは思えない“絵”だったなぁ(爆)
この映画は・・・客が一人もいない“食堂”佇む小林聡美だけをまず印象づけて・・・一人また一人と・・・徐々に登場人物をスクリーンに当てはめ、溶け込ませていくように丁寧に馴染ませています。
前半は・・・小林&フィンランド青年に片桐が混ざっていって不思議な間合いを作り、フィンランドのゆったりとした風景を挟みながら、ほのぼのしたゆるい空気を重ねていきます。
冒頭から数回同じようなシチュエーションで登場する・・・画像の3人組のおばちゃんがいるんだけど・・・“あの子は子供なの?大人なの?”や“客がいるとこ見た事ない”っと窓越しに店内を覗いては去っていく・・・そう言う少しづつ変化した“リピート”手法←とでも言うのかなぁ→で登場人物達がゆっくりとスクリーンに馴染んでいく様子を見ているって感じです。
そのおばちゃん達も、ついには“シナモンロール”の甘く香ばしい香りに誘われてスクリーンの風景に溶け込んでいきました(笑)
淡々としたゆるやかな時間の流れを見ているだけで、スパイスが効いているような映画ではありません。でもlevie的には退屈ではなくて・・・むしろ穏やかで心地が良いモノでした。
キャシー・ベイツみたいなおばさんの馴染み方や、波止場のシーンで猫(だっけ?)を抱いたおじさんも微妙なリピート!もたいまさこの馴染み方も不思議だったな~なかなか出て来ないなぁと思っていたら・・・ライクアベイツおばさんの隣に全く違うカラーで立っていたんだけど、その対比だけで爆笑モノ・・・恐るべし“もたいまさこ”
もしかすると監督は“やっぱり猫が好き”を意識していたのかもしれないけど・・・テロップを見ていたらしっかり“日テレ”が入っていた。つう事はやっぱ“すいか”の延長線なのか・・・食堂だから“料理”を目当てに観に行く人もいたのかもしれないけど・・・それは期待しない方がいいと思うなぁ。可もなく不可もなくじゃない?料理映画だったら“バベットの晩餐会”と言う映画を観る事をお薦めします。
“かもめ食堂”は小林&片桐&もたいの3人のファンの人なら・・・そうじゃない人には退屈な映画になりかねない危険を孕んでいると思います。
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