戦争反対と憲法９条は違う。憲法９条は誰かに頼らざるを得ない、非現実的な憲法だ。

憲法９条を守れ！戦争反対！
と叫んでいる人は、本当に憲法９条のおかげで戦後70年、
日本は戦争に巻き込まれず平和を維持出来たと思っているのでしょうか。

私のように勉強嫌い、歴史嫌いで歴史の成績の悪い人間でも。
世界中で戦争のなかった時代はないと言うのは知っている。

「戦争しません」と言って、相手が理解してくれる。
考慮してくれるって、
そんな人達は本当にお人好しに思っているのでしょうか。

どんな動物も相手が無力であれば餌を奪いにテリトリーに入ってくるよ。
生き物である限り、誰のものと決められた領地ではないのだから、
遠慮なく、行きたいところに行くでしょう。
ただ、無秩序に奪い合う訳ではないのは、
お互い相手に勝つかもしれない、負けるかもしれない、
そんな力のバランスが必要以上の争いを作らず、
どんな生き物だって、避けられている原因になっているのでしょう。

人間だって動物、霊長類の人間様だからって
人間同士あらゆる知恵を動員して、ルールを作っても
個人の、家族の、地域の、国家の利益や生死の為に
相手のテリトリーに攻め入る事を選択してしまうのは
動物の本能にちかい行為と思う。
それがお互いの力のバランスで、
戦争がさけられているのでしょう。

戦争は悲惨だ。戦争は反対だ。戦争はしたくない。
そんな事、余程の変人以外、誰もが当たり前に思う事。
それがまるで、憲法９条をイコールに当てはめてしまう。

よく考えもしない人は憲法９条を平和なイメージで結びついてしまう。

戦後70年日本が戦争に巻き込まれなかったのは米軍のおかげだ。
日本に仕掛ける事、それは米軍と戦う事だったからだ。
戦後、米軍が日本の再軍備を懸念して日本が憲法９条を創案した時、
米軍の思いとも重なり付いてきた安全保障だ。

朝鮮半島が２分されており、
日本が完全に米軍の一部のような国だったから、戦争放棄を世界に訴えれた事。
アメリカは数多くの紛争、戦争をしてきたが、
その一部は日本の代わり、あるいは共闘で戦争をしていたようなもので、
むしろその事を日本人は理解し、戦争をしない平和な日本の陰で
米軍の家族は身内を失っていた事を心に留めておくべきだ。

米軍に日本全土を焼き尽くされ、原爆を落とされて沢山の一般国民が殺されたが、
戦争には両国の被害はつきもの。
むしろ米軍の家族は今なお、身内を失っていると言う事を考えるべきだ。

もちろん、すべてが日本との関わりのある戦死ではないが。
そろそろ、日本もアメリカだけに頼らず、
自衛隊員の死も覚悟した、その負担を負うべきだ。

戦争反対の気持ちは当たり前だ。
それと憲法９条は別のものだ。