着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

七五三への挑戦

2021-11-10 15:21:30 | 着付け教室
先日入られたばかりの生徒さんのお話です。
今年お子さんの七五三をする予定とのこと。
お子さんが4人居られて、(上から10歳、7歳、5歳、3歳)下の3人のお子さんが該当です。
既に3人のお子さんたちの着付けは写真スタジオにお願いしているとのことで、ご主人とご自身、10歳のお嬢さまは洋装で家族写真を撮られる予定とのことでした。
「折角着付けを習い始めたんだし、ご自身は着物を着ましょうよ。それから、10歳のお嬢さんにも着物を着せて差し上げたら?」
とご提案しました。
「え?!先生、今からそんなのできますか?」
確かにまだ着付けについては何の知識も持たずに入られた生徒さんです。
また、左程お稽古はされていません。でも、毎回家でしっかり復習してこられますし、熱心さは伝わります。そして上達も早いです。
私は頑張れば出来ると思うと伝えました。

それから特訓が始まりました。
しかしながらその間私自身、手の腱鞘炎の手術をしたり、緊急事態宣言が出されてお稽古をお休みにせざるを得ない状況にもなりました。それでも、彼女なりに出来ることを続けられました。自分が着ることも、実際にお嬢さんに着せつけをすることも。時には、
「チェックしてください」
とメールで画像を送ってきてくださったりしました。
お稽古の時には、私自身勿論気になるところのご指導はさせていただきましたが、彼女なりに自主練でうまくいかなかったところの原因は何なのかを質問され、納得して帰られる、この地味な繰り返しの作業を徹底してされました。
晴れの日の前日にもお稽古に来られ、いろいろなことを確認しました。その時に彼女は、
「緊張する…、でも何となく出来るような気もする」
と頼もしいお言葉。同時に、
「まさか、こんなに短時間で自分で着て、娘にも着せることが出来る様になるなんて!先生のお陰です」
ともしみじみ仰いました。
「いやいや、貴女が頑張って練習したからですよ。平常心で落ち着いてやれば大丈夫!」
と送り出しました。
さて、当日どんなだったか。
勿論大成功です。
写真撮影とお参りを済ませた生徒さんがその日のうちに画像を送ってくださいました。
晴れ着に包まれたお子さんたちや生徒さんみんながニコニコ笑っていて、きっと家族みんなの楽しい思い出が作られたのだと思うと、私も凄く嬉しくなりました。
彼女なりに、いろいろな反省点はあったようで、もっと上手になりたいという欲が出てきたようです。
良かったね。
改めましておめでとうございました㊗️
これからも上を目指してお稽古、頑張りましょうね。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バネ指(左手中指)の手術も... | トップ | バネ指手術後3ヶ月の状況につ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

着付け教室」カテゴリの最新記事