通常、ディーラーの整備部門は
『サービス部』と呼ばれることが多く
たぶんその呼び名の由来は“アフターサービス”から
来ているものと思われますが、その作業内容から
「車検、法定点検、板金塗装、一般」の 種類に分かれます。
私がディーラー勤務のサービス責任者の頃は
もう25年も昔の話ですが
全売り上げに占めるその割合は
「車検4:法点2:板金3:一般1」で、平均単価は
「55000、12500、80000、9000(単位円)」でした。
このうち、売り上げが一番少ない「一般」が
実は一番タイヘンな仕事で
『異音がする』とか『エンストする』とかの、いわゆる不具合の修理ですので
故障診断にかなりの時間と経験に基づく知識を費やすにも拘らず
ご請求できる金額のほとんどは
「それを直す実際の金額」になってしまうからです。
ディーラーでは入社したての新人が「車検」や「点検」を、
「一般 」はベテランが受け持ちます。
つまりは不具合の修理こそがその工場の“腕”と言うわけです。
昨今では12ケ月点検整備なんて、
ほとんどのユーザーはなさらないし
車検のみの大手チェーン店も登場していますので
その内容はずいぶん様変わりしているのでしょう。
今月の当店は、これらの整備入庫の大忙しからスタートしました。
車検2台
ベアリング交換 エンジン吹けない
板金保険修理
この全てのお客様に代車をご提供しなければなりませんので
3台の軽がフル回転してもヤリクリが付かない事態に陥っています。
「板金」と「一般」の入庫は「車検」と違い突然なので
予定が付かないからこんなことになってしまうのですが
嬉しい悲鳴、などと悠長なことを言っていられませんから
やむを得ず、商品をお出ししたり
他店の代車をお借りしてでも対応して差し上げます。
「代車料○○円」と謳うとなんとか協会から文句が来て
何かに抵触する()らしく、
「代車サービス(燃料代、保険料込み)○○円」だとよい、とか
訳が解らない位置付けの代車ですが
実際にはお金をいただくことはほとんど不可能ですから
経費的に常時、多くの台数をご用意しておくことはできません。
ご依頼車両はベストを尽くして、
ご満足いただけるような金額と内容でお返しいたしますので
“動けばよい”軽の代車でご不便をおかけしますが
しばらくはご辛抱ください。