保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

住所の謎…(第六話)「住居表示」の番号の数字が持つ意味

2011年08月01日 | 世の中のあんなコト、こんな事

ここでもう一度、『長野市門前1-2-3』という「住居表示」に登場してもらい
この各部分について検証しましょう。

「長野市門前」は町名ですが、正確には「門前1」までが町名になり
これは日本の地名の“固有名詞”ですから、正確には
「門前一丁目」と漢数字で書かなければならないという考え方もあります。

事実、住民票などでは必ず漢数字での記載になっていますが
実際には守っていない人がほとんどですし、公共施設の表示や市区町村の公式サイトにでも
アラビア数字が使われた表記がされていたりします。

それはともかく、本来は「門前」という町に付いた『1-2-3』という記号が「住居表示」なのではなく
「門前一丁目」という名の町に付いている『2-3』が「住居表示」という記号なのです。

ちなみに、「丁目」と聞くとスマートで新しい感じがしますが
実は“江戸の町名”としてすでに「嘉永・慶応 江戸切絵図」に数多く登場しています。


ところで、「~(町)〇丁目◯-◯」となっていると
必ず「住居表示」というわけではありませんので面倒です。

その町を一丁目、二丁目と分けることと、住所を「住居表示」として表すか
または「地番」むき出しで表すかは、本質的には無関係なのです。

実際には、「住居表示」を採用するときに
町名も一丁目、二丁目と分割するケースが多い事は確かですが
新しく造成された町などは、「~丁目」という町名が先行して付けられていて
それに「地番」むき出しの住所表記が続いている地区も数多く存在します。

例えば、『長野市城山3-876-5』などと、妙に真ん中だけ重たそうな住所
一見すると「地番」なのか「住居表示」なのか分かりませんが
最初の『3』は「城山三丁目」の単なる町名で、『876-5』は「地番」になりますので
これは『城山876-5』という表現方法と要は何ら変わらない
「地番」による住所の表記ということになります。
(少し分かり辛いでしょうか)

ところで、「住居表示」の記号は「地番」と同じく
正式にもアラビア数字で表しますから『門前1-2-3』は
正しくは『門前一丁目2-3』と書くか
せいぜい『門前一-2-3』と書かなければなりません。

さて、先の例の「長野市門前1-2-3」の『1』は町名の一部ですから
「住居表示」という“その場所の位置を示す座標”は『2-3』となります。

この『2』のところを一般に「~番」、『3』は「~号」と表示され
それぞれを街区符号(番号)、住居番号と呼ばれています。

つまり、「住居表示」は (町名+街区符号+住居番号) で構成されています。

「地番」の場合は数字の示す範囲の広さは決まっていなくバラバラ
かつ数字は飛び飛びも多くグチャグチャな印象でしたが、なぜこのような
街区符号(~番)や住居番号(~号)という表示方法は分かり易いのでしょうか。

それは、それぞれの番号の付け方の法則を知ると
自動的にお分かり頂けると思います。

長野市では、この住居表示に変更になる場合
住民説明会を開いてお住まいの方々にその仕組みを説明していて
次回からの説明は、主にその際に配られた小冊子に基づきます。

 

 

 

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