前回の受講で一番参考になったのが「草マルチ」で
今や我家の畑は刈り取った雑草でしっかりマルチングされています。
このため、昨年まで苦痛だったビーバーによる草刈が楽しみになったのですから
感謝せずにはいられません。
マルチの有効性は盛んに説かれていますが
“有機”栽培を目指しながら“無機質”である黒マルチなどには違和感を感じて使う気になれず
昨年は稲藁は入手ルートが分からなくてクソ高いホームセンターから購入した
申し訳程度の量を試しに敷いただけでした。
今年からは友人のY君から無料で分けてもらえるようになりましたが
春~夏は周りから豊富に手に入る雑草を利用すれば
草の成長が止まる秋の植え付けの分だけお願いすれば良いことになります。
いっそ僅かでもお金を取ってくれれば頼み易いのですが…。
今回の講座は「夏野菜の仕立て方」が主な内容でこれも大いに参考になりました。
(今回の講座のメモ)
1.6月のテーマ…春・夏野菜
6、7月は基礎体力作りの時期なので根っこをしっかり発達させる。
8月になると根の成長は止まる。
夏野菜は8月のお盆過ぎ~9月上旬は朝夕の気温が下がり養分を蓄えるため美味しい。
お盆前は夏バテぎみで追肥のタイミングになる。
1)夏野菜の誘引・仕立て方
支柱…目的は①重い実を支える 以上に②しっかりと土台としての根を張らせること
(上手く立てると収穫も20%は増量する)
トマト・ナスは日陰にならないように北側に、キュウリは暑さが苦手なので南側に立てて陰を作る。
誘引…固定ではないので8の字縛り。”ゆるゆる”はツルを傷つけるので
支柱側は2重巻きにしカッチリ結び、かつ上へずらしてテンションをかける。
・ナス・ピーマンは自然仕立て…花が咲くまで芽かきをしない。花のすぐ下の芽を残し
それより下の芽は全て芽かきしその後もずっと続ける。花の上は放任する。
よく言われる3本仕立ては必要なく、支柱1本で頂点から枝を吊るとよい。
・トマト ミニ…野性が残っているので花の下の2本仕立て
大玉…品種改良が強く施されて現在のものになっているので1本仕立て
花は一生同じ側に咲くので通路側にすると収穫し易い。
・キュウリは自然仕立て…生殖成長が強いので5節までは実は付けさせない。
・スイカ・カボチャは無整枝…つまり植えっ放しでよい。
・メロンは自然仕立て…5節で止め芽かきをしないと実が付かない(孫ツルに実を付けさせる)。
*化学肥料栽培に行う基本的な仕立て方は
経験的な量・時期・収穫数の計算の上に成り立っているので
無農薬・出荷しない自家栽培では当てはまらないことも多い。
2)春野菜の間引き・収穫
・葉が触れあったら間引き・収穫
・レタス・ミズナは朝採り、みずみずしくてサラダに良い。
(サニーレタスは葉で収穫)
・ホウレンソウ・小松菜は昼収穫
3)初夏の土造りのコツ…米ぬかと土着菌で作るボカシ
(この話は難しくてよく分かりませんでしたので今後勉強します)
2.6月のやってはいけない無農薬栽培
1)実を大きくして収穫することはダメ
2)支柱・誘引を遅れないようにする。
3)株下の大きな草を抜くと根を傷める。
4)土を踏み固めない。
3.6月に自然に美味しく育てるポイント
1)初めの夏野菜の収穫のコツ
・ナス・ピーマン・キュウリ・ズッキーニは親指大で採ってしまう。
トマトは完熟するまで採らない。
2)夏野菜は小さいうちに頻繁に収穫すればするほどたくさん採れる。
3)ニンニク・玉ネギは3~5割が倒れたら晴天が3日続いた後に収穫し天日で乾燥させる。
雨が降ってから収穫すると保存性が劣る。
倒れると葉の中の空洞がつぶれ酸素が供給されなくなるので
倒れたものから採っても良い。
4.その他
ニンニクは芽をつむと分球する。
球が割れていない・・・早過ぎる
球の下面が水平…収穫時期
凸凹…遅過ぎる
収穫の仕方:抜く⇒根を切る⇒1枚皮を剥く